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映画 『未知との遭遇 ファイナル・カット版』

未知との遭遇[ファイナルカット版] デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
スティーブン・スピルバーグ
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 どういうわけか映画評サイトでの『未知との遭遇』の評価はあまり高くはありません。この映画の知名度と当時のインパクトからすると意外なほどの低評価と言ってもいいでしょう。

 (ちなみにamazonでは高評価。amazonの場合、もともとその作品が好きで購入した人が評価をつけることが多いので、たいがいの作品は一般よりも高評価となります)

 たしかに、家族への配慮がない主人公の行動が理解できないとか、今となっては映像がしょぼいとか、異星人についての説明がなさ過ぎるとか、文句の付け所はいろいろあります。

 しかし、『未知との遭遇』は名作です。人を感動させる何かがあります。おそらくそれは、とてつもなく新しく、また魅力的な未知の世界に踏み込もうとする人間を描いているからではないでしょうか。

 私はこの映画には、表のストーリーとは別の意味が隠されているのだと思いました。この映画における異星人やUFOはスピルバーグ監督にとっての映画を象徴しているのではないか、と。

 映画オタクであるスピルバーグはまったく新しい映像体験を映画で提供することを目指しています。生活上のさまざまなものを犠牲にしても、魅力的な映像体験を提供することが自分の進むべき道だと考えています。スピルバーグはそういう自分自身を主人公のロイに託しています。ロイが家族を捨てて、地球を離れ、異星人に招かれてUFOに乗り込んでいく姿は、まさに映画監督である自分が新しい映像体験の世界へと突き進むことと二重写しになっています。

 『未知との遭遇』は、他の一切を犠牲にしてまで自分の道をひたすらに進もうとする奇人の物語です。人によってその道はさまざまですが、スピルバーグがもっとも意識して描いたのは、おそらく映画監督としての自分でしょう。そして、自分が到達するのはとてつもなく魅力的でまったく新しい映像世界であるとスピルバーグは宣言しているのではないでしょうか。

 さらに言えばこのような新しい世界に突き進める人間はごくわずかであるとスピルバーグは考えています。だからこの映画では多くの人が奇怪な形のデビルズタワーという岩山に集まりながらも、実際はロイだけが目的に達するのです。

 このように考えて『未知との遭遇』を反芻してみると、この作品は新しい映像体験を提供する映画への賛歌であると同時にそのような道を進むオタク的熱中人への賛歌ともなっていることに気づきます。

 さて、あなたにはこの作品、どう見えるでしょうか。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Cozy

Author:Cozy
情報処理系講師、フリーライター。減速生活者にしてB級遊民。

Twitterはcozyoffです。
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