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『正論なのに説得力のない人ムチャクチャでも絶対に議論に勝つ人』 その2

 「詭弁の鉄則」で著者が特に重要としているのは、「言い切れないことを言い切ってはならない」。十分な根拠がないなら、断定しないことがとても重要です。しかしながら、そこそこ根拠があると断定したくなるのが人情です。生活の中ではそんな断定もとがめられることは少ないでしょうが、相手の反論が予想される議論も場ではやめておいた方がよさそうです。

 本文の多くは詭弁の紹介に費やされていますが、あまりに数が多いので、そこは省略して、最後の「詭弁の真髄」を紹介しておきましょう。

詭弁の真髄―どんなタイプの詭弁を使うにせよ、あなたの述べていることが最も大事なことである、と相手に思わせよ (思わせるように説明せよ)
 そう思わせることができれば、大成功です!


 いますよね。「大事なことは…」と言う人。私なら「他にも大事なことはあるし、それが一番大事だとは言えない」と反論しますけど。

 本書は、日常での議論がいかに詭弁に満ちていて、それをどう見ぬくか、逆にどううまく利用するかに付いて述べたものです。

 いささか不謹慎との印象を与えかねませんが、これはある意味、言語生活のリテラシーかもしれません。

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ジャンル : 本・雑誌

『正論なのに説得力のない人ムチャクチャでも絶対に議論に勝つ人』 その1

正論なのに説得力のない人ムチャクチャなのに絶対に議論に勝つ人 正々堂々の詭弁術
4534038127


 小野田博一著


 副題は「正々堂々の詭弁術」。こちらの方が内容をよく伝えています。


 詭弁とは、次のものです

支え方が正しくないアーギュメント(argument)で、
(1)ある程度説得力のあるもの、あるいは
(2)説得しようとする意志が感じられるもの


 支え方とは、議論(アーギュメント)において前提が結論を支えている、その支え方です。
 つまり、正しくないけれど、説得しようとしているし、説得力の感じられる議論が詭弁です。

 説得力があるのは、論理にキズがあるときだと著者はいいます。そのキズは論拠と結論にギャップがあるときに生まれます。このギャップが大きいのに、うまい理屈でなるほどと思わせられる議論が詭弁です。逆にギャップがないのなら、それは正しい論理であり、聞いた人は当たり前と感じてしまって説得力を感じません。

 著者は『説得力ある発言・記述はすべて詭弁!!』と断定しています。説得力があるのは論理にキズがあるからであり、正しい論理に説得力はないのですから、これは論理的必然です。

 ただ、説得力は人によって感じ方が違います。すぐに間違いがバレてしまうようでは説得力は感じません。ですから、次のようにも書いてます。

「あなたの判断では」支え方が正しくなく、かつ「あなたにとって」ある程度説得力があるアーギュメントが、あなたにとっての詭弁。


 実生活の議論では、「白」も「黒」もない、と著者は言います。例としてあげられているのは、価値判断を含んだものですから、ある意味当然でしょう。価値観は人それぞれなので、絶対に正しいとか間違っているとはなりにくいものです。

 では、事実に関する議論ではどうでしょうか。著者は書いていませんが、おそらくこの場合も白黒はつきにくいでしょう。科学的ですら厳密に手順を踏んで論証するのは大変です。ましてや実生活での議論は論証とはほど遠いレベルのものです。はっきりと白黒つくものではないでしょう。


詭弁論理学 (中公新書 (448)) 論より詭弁 反論理的思考のすすめ (光文社新書) 論理的な作文・小論文を書く方法―ナルホドと読み手を納得させる 反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書) 論理的に考える方法―本質への筋道が読める (光文社知恵の森文庫)
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『入門!システム思考』 われらの時代に必須の思考法

入門! システム思考 (講談社現代新書)
4061498959


 枝廣淳子、内藤耕、共著

 私たちは生活の中で従来の分析的思考では上手くいかない出来事に遭遇することが増えていきました。地球環境問題、資源問題、生態系に関する問題などはまさにそれです。

 害獣だからといってある動物を駆除してしまうと、その動物に捕食されていた虫が大量発生して、別の被害にあってしまうなんてのが、その例です。つまり生態系というシステム全体を見ないで部分だけに対応すると後でしっぺ返しを食らうわけです。

 では、どうしたらいいのでしょうか。そこで有効になる新しい思考法がシステム思考です。

 多様な視点から全体を理解し、要素の関係や組み合わせから問題解決を考える方法を「システム思考」と呼ぶ。


 全体は無理でもより大きな視野で対象をとらえ、要素のつながりを見て、システムの構造を理解していくのがシステム思考です。

 自然の中だけではなく、長い歴史の中で、作り上げた社会の中のすべての要素はつながり、とった行動は必ず他に他に影響を与えているのである。ここではよかれと思ってとった行動が、次の新しい問題を引き起こす。社会の持続性という課題の前に立ちはだかる悪循環は、このようなメカニズムの中で連鎖しているのである。そこで、全体を理解するためには、一つのことを一つの視点ではなく、常に多様な視点から見て、そのつながりを考えるシステム思考が必要になってくる。



 システムを解析し、理解したら、今度はどこをどう直せばよいのかを考えます。

 システム思考では、「小さな力で大きく構造を変えられる介入点」を「レバレッジ・ポイント」(てこの作用点という意味)と呼ぶ。


 このポイントを間違えると事態を悪化させることになります。しかもレバレッジ・ポイントは問題が発生しているところとは離れた意外なところにあることも多いようです。

 他にも、フィードバック・ループ、システム原型など重要な概念やツールがでてきます。類書もいろいろ出ていますから、どれでも読みやすいのを一冊、手にとってみるといいでしょう。新しい思考法に目が開かれます。

 冒頭に大きな例を上げましたが、企業のシステム、個人の行動、なんでも応用できます。人間も自然も閉じた系ではないからです。

 この本を読む前は、どうせわかりきったことが書いてあるんじゃないのか?とか思っていましたが、やはり餅屋は餅屋です。読んで損はありません。


なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方 システム・シンキング入門 (日経文庫) システム思考―複雑な問題の解決技法 (BEST SOLUTION) 朝2時起きで、なんでもできる! (サンマーク文庫) 地球のなおし方
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『Twitterの衝撃』 多角的にとらえたTwitter論

Twitterの衝撃 140文字がビジネスからメディアまで変える
日経BP社 出版局
4822247724


 複数の書き手によるTwitter論です。いろいろな視点からTwitterが語られています。

 面白かったのはメディアジャーナリストの津田大介氏の文章。シンポジウムをTwitterで文字中継をして注目された彼は文字中継のよさを「2時間の議論を5分で読める優位性」と表現します。2時間のシンポジムを映像で流せば2時間かかりますが、Twitterならば140文字のツイート何本かに凝縮されます。受け手は他のことでもしながらそれを片手間に読めばいいのです。2時間のシンポジウムも5分もあれば概要はつかめるというわけです。確かに文字中継(Tsudaる、と俗称されています)はTwitterというメディアの手軽さと有用性がよくあらわれた利用法です。

 Twitterは属人性の高いメディアだとも言われます。誰が書いているのかが明確で、その特定個人専用のメディアであるという意味です。一部企業で共有されているようなアカウントもありますが、属人性ということでは通常のウェブサイトよりもまたブログよりもその傾向は強いです。

 ですから津田氏がいうように「人間の面白さとつまらなさがわかってしまう」のです。140文字のツイートの集まりですから、そこには「人間の面白さが濃縮還元されている」ともいえます。

 野村総合研究所の亀津敦氏の文章も興味深いものでした。彼はTwitterの将来を見通す視点として次の6つをげています。


Twitterの将来を見通す6つ視点

1.ソーシャルハブ
2.ライフログ
3.リアルタイムウェブ
4.マーケティング
5.情報管理
6.ソーシャルソフトウェア


 私はとくにソーシャルハブに関心を持ちました。TwitterがYouTube、Facebook、Flickrなどの各サービスのハブとしての役目を持ち、各メディア間の情報のやりとりが活発になるということです。

 例えば、この記事がブログに投稿されると、その記事タイトルとURLの情報がTwitterへ渡されて私のアカウントでツイート(書き込み)されます。

 また、Twitterの一日分のツイートがまとめられてこのブログに送られて記事になります。

 今日の「06/01のツイートまとめ」という記事は、私が昨日Twitterに書いたものがまとめられ、FC2ブログに送られてブログの記事として投稿されたものです。

 なんとも不思議な世界に突入していると実感します。Twitterに関係する多くのメディアが登場してきていて、すでに私は状況が把握できなくなっていますし…。

 Twitterの関連本の多くはビジネス利用の視点から書かれています。一冊で多角的にとらえてみたいひとには本書をお勧めします。


Twitter マーケティング 消費者との絆が深まるつぶやきのルール Twitter革命 (ソフトバンク新書 118) Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y) ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書) 「ツイッター」でビジネスが変わる! Twitter Power
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テーマ : Twitter
ジャンル : コンピュータ

『MBA式面接プレゼン術』 アメリカ本家の就活マニュアル本

MBA式 面接プレゼン術
朝尾 直太
4901234692


 シェル・リアン著

 ビジネススクールで学生を対象に就職の面接指導してきた著者による面接虎の巻。転職の話題も多く、日本の新卒一括採用型の就活にそのまま応用できない部分もありますが、新卒向けに使える部分も多いので、かなり役立つでしょう。

 今、日本の就活では「強み」「弱み」「最大の失敗」などの言葉がエントリーシートや面接で頻発しますが、日本語の語感としてなんとなく違和感があります。どうやら本書のようなアメリカ発のビジネス書で使われているものをそのまま採用しているようです。

 どうやら採用についてはアメリカの模倣という面は否定できません。そういう意味では本書を読めば日本の面接の肝心な部分もまたクリアしやすくなりそうです。

 とくに失敗や弱点についての質問は回答によっては即不採用となりますが、本書のアドバイスを読めば、企業側の意図が良くわかりうまい回避方法も見つかるでしょう。

 ●「最大の失敗についての質問」で避けておきたい内容
・ごく最近の失敗
・会社に大きな金銭的な損失を与えた失敗
・会社の顧客に迷惑をかけた失敗や会社の評判を落とした失敗
・現在の仕事をするうえで重大な失敗
・応募する職で高い成果をあげるのに必要な能力が足りないことを表す失敗
・教訓を明確に説明できない失敗
・のちに同じような状況でうまくいった事例を挙げられない失敗


 日本で売られている就活マニュアル本にも類似のことが書かれているかもしれませんが、本書はいってみれば本家本元であり経験豊かな面接指導者がいろいろな人の意見を集めて書いています。基本書と捉えてもいいんじゃないでしょうか。


MBA式就職活動―人事部長が明かす採用の真実 面接力 (文春新書) 採用される履歴書・職務経歴書はこう書く<実例付き> 採用される転職者のための面接トーク術―モデル応答例付き 大恐慌対策版 転職の青本
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テーマ : 就活 就職活動 新卒 就活ポータル
ジャンル : 就職・お仕事

プロフィール

Author:Cozy
情報処理系講師、フリーライター。減速生活者にしてB級遊民。

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