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自給自足と農業

 ちょっとした広さの土地が手に入る場合は食料の自給もやってみるべきです。

 米作りは水田の管理が大変ですが、野菜作りなら比較的簡単にできます。商品として売るのではなく、自分が食べるだけならば、形が悪くても、大きさがそろっていなくて、多少の虫食いでも問題ありません。市場で人気のある品種を求めて新しい品種や育てるのが難しい品種に手を出す必要はありません。育てやすいものだけを続けて育てればいいのです。

 植物のいいところは、光と水があれば自分で育つところです。小さな畑ならばあまり時間をかけずに勝手に野菜ができてきます。市民農園とかクラインガルテンという、ちょっと農業をしてみたい人向けの制度がありますが、これなどは週末の農作業をするだけで収穫が可能です。商売でなければ作業量はさほどではないのです。

 株数を少なめにして、品種を増やし、収穫時期の違うものを選べば、年中なんらかの野菜が収穫できます。あまった野菜は近所の人にあげれば、お返しに別の野菜やお米、地域によっては魚などがもらえます。農業で現金収入を得るのは大変ですが、自分で食べたり、人にあげたりする程度ならなんとかなります。

 自給と物々交換でほとんどまかなえるなら、他に必要なのは調味料、油くらいでしょう。もし足りないものがあれば現金で買うしかありませんが、それでも都会に比べれば、食費が安くなることは間違いありません。

 農作業そのものを楽しめるなら、理想の生活ではないでしょうか。定年後に農業をする人が増えているのは、田舎暮らしへの憧れ、土をいじることの悦び、自分が食べるものを自分で作ることの充実感を求めてのことです。実益を兼ねてできるのですから、やらない手はありません。

 陶淵明の時代は農産物の生産力が低かったので、農業は大変でしたが、今は違います。品種は改良され、農具も発達しています。肥料も農薬も進化しています。過去に比べてはるかに効率よく農産物を得ることができます。とくに日本は植物が育ちやすい気候に恵まれています。平野が少ないので大規模農業には向きませんが、小さな農業、自給にはむしろ適しています。

 陶淵明の描いた桃源郷には、農耕生活があり、道には鶏と犬が鳴いています。にわとりを飼って、毎朝新鮮な卵を食べて、犬をともに生活すれば、理想の生活により近づくというわけです。

 それならば、いっそ農業を職業にしたらどうでしょう。しかし、新規就農は楽ではありません。挫折率が70%ともいわれるほどのハードな職業です。

 全国農業会議所「新規就農者の実態に関するアンケート結果」(1997年)によると、新規参入者が経営にかかった金額(実費)は平均1,600万円台です。作目別では、花き、野菜(施設)で1,500万円前後、野菜(露地)、養鶏が400~600万円台となります。これ以外に新規参入者は就農後の生活資金を400万円準備しています。

 露地栽培の野菜であれば、総計で800~1000万円になりますが、これだけあれば就農が成功するという意味ではありません。

 新規参入者が農家で生活できるかどうかを尋ねたところ、「生活できない」が52.4%、「生活できる」が39.9%と、うまく経営ができていない実態がうかがえます。不足分は貯金を取り崩すか農業以外の収入で補う、もしくは借金をするしかありません。

 「生活できる」とした人でも、就農1年目で生活できるようになった人が3割程度しかいません。2年目までで約半分です。3年目まででやっと約7割、5年目までが約8割です。

 自己資金が必要な上、食えるまでにはかなりの年月がかかります。新規就農の挫折率が70%だというのもうなずけます。

 というわけで、農業に関しては、本格的に現金収入をあげることよりも、家庭菜園レベルのものと位置づけておいた方が身のためです。


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