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子どもと接する時間の少ない父親

 これまで見てきたメリット(夫婦の分業のメリット、家族の規模の拡大によるメリット)はどちらも経済的なメリットでした。

 それに対してベッカー教授のあげる三つめのメリットは「その他精神的充足など結婚固有のメリット」は精神的なメリットです。

 『平成17年版国民生活白書』によると「パートナーからの愛情や思いやりなど、心理面において得られる大きな満足といったもの」と説明しています。

 厚生労働省の「少子化に関する意識調査」(2004年)によると既婚者、未婚者ともに結婚の良い点を「家族や子どもを持てる」「精神的な安定が得られる」「好きな人と一緒にいられる」「人生の喜びや悲しみを分かち合える」と回答した人が多くいます。

 逆に「経済的な安定が得られる」と回答した人の割合は低く、物理的メリットは減っているという今までの分析はおおむね正しいといえそうです。

 内閣府「国民生活に関する世論調査」(2006年)では、「家族の持つ意味」を質問したところ「家族団らんの場」が66.5%、「休息・やすらぎの場」が61.5%と、もっとも多くが答えています。

 どうやら現在の日本では、「精神的安定」「家族の団らん」「やすらぎ」など、精神的なメリットを結婚の一番の理由と考えているようです。

 ところが、各種調査によると、家族関係は希薄化している実態がわかっています。とりわけ父親が家族との関係から浮いていることが目立ちます。

 同居している家族と接する時間が十分とれているか質問したところ、全体の平均で82.4%の人が取れていると答えています。それに対して、30~39歳の男性は29.5%が取れていないと答えており、40~49歳の男性は33.3%が取れていないと答えています。(内閣府「国民生活選好度調査」2007年)

 働き盛りの男性が家族と一緒にいられないのは、長時間勤務により時間が取れないという状況にあるからでしょう。

 相手を子どもに限定した場合、恐ろしい数字が出てきます。

 小学4年~中学3年の子どもの保護者に対しての内閣府の2006年の調査です。「平日に子どもとかかわる時間」を保護者に聞いたところ、父親は「ほとんどない」「15分くらい」「30分くらい」が合わせて60%でした。なかでも「ほとんどない」が23%もあります。2000年の調査から9ポイント増えおり、平日子どもとまったく接しない父親が急増していることに驚きます。

 母親は「30分くらい」以下の合計で24%でした。「ほとんどない」は4%(2ポイント増)にすぎません。

 子どもの悩みや心配事を「知らない」と答えた父親は67%、母親は34%でした。

 父親が家に帰る時間(起床在宅率)は午後6時頃から増え始め、ピークは午後10時手前です。その頃になれば、小学生以下の子どもはもう寝ています。「まだ寝てる帰ってみればもう寝てる」(第一生命サラリーマン川柳)というサラリーマン川柳はぐうたらな奥さんを指すだけではなく、子どもとのすれ違い生活をも意味しています。

 平日に子どもと接する時間が取れなければ、当然、土日に子どもと接する他はありません。週末だけの父親です。

 では、週末だけの父親は父親らしくしていられるのでしょうか。家族の中にどんな存在感がもてるのでしょうか。


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