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失われる結婚の理由

 晩婚化、未婚化の理由がいろいろ取りざたされています。しかし、大きく分ければ「世間の圧力の低下」「若年層の貧困化」「結婚の経済的メリットがなくなったこと」の3つが大きな理由です。

 まず、「世間の圧力の低下」。つまり、まわりから「結婚しろ」といわれなくなった、ということです。

 以前は結婚が当たり前とされていました。結婚しないと社会的な信用がないともいわれました。しかし、今では晩婚化、未婚化が進んだせいもあって、結婚が必ずしも当たり前ではなくなり、結婚すべしという世間の圧力も弱まりました。

 「結婚は個人の自由であるから、結婚してもしなくてもどちらでもよい」に賛成する割合は、92年には30.9%であったが、2004年には44.5%となっています。(内閣府『男女共同参画社会に関する世論調査』(2004年))。

 このような傾向がさらに強まれば、世間の見方も変わってくるでしょう。独身であることをほめられることはないでしょうが、独身に対する非難の目や蔑む声がなくなれば、独身でも肩身の狭い思いをせずに生きていけます。

 結婚するしないはそれぞれの生き方なのですから、本来誰かにとやかくいわれるものではありません。多様な生き方のひとつとして世間に認知されるべきですし、実際のそのように世間の考えは変わりつつあります。これは喜ばしい傾向です。

 次に、「若年層の貧困化」。若者が貧乏になっていることです。

 独身男性には低所得者が多いというデータがあります。(日本家族社会学会全国家族調査研究会『家族についての全国調査』(1998))。男性の方が家庭の経済的責任を持つことが期待されたいるために、低所得の男性は結婚がしにくい状況にあります。男性の非正規雇用者は結婚生活を維持する生活費が稼げないために、未婚化、晩婚化が進んでいるのです。前の記事に200~300万円に年収の壁があると書きましたが、若年者の貧困化と晩婚化には各種調査で関係があることがわかっています。

 貧困はそれ自体が問題です。貧困が原因で結婚したい人ができないのなら、これもまた問題です。しかし、結婚のメリット、デメリットとは別問題なので、ここでは検討しません。

 最後に「結婚の経済的メリットがなくなったこと」。

 シカゴ大学の経済学者でノーベル経済学賞を受賞したベッカー教授は経済学的な原理を結婚や家族など、さまざまな社会問題に適用しています。それにより経済学的な結婚のメリットも明らかになりました。

 ベッカー教授は経済学的な結婚のメリットを次の3つに分類しました。「夫婦の分業によるメリット」、「家族の規模の拡大によるメリット」、「その他精神的充足など結婚固有のメリット」(3つめは経済とは関係ないようですが)です。平成17年版国民生活白書「子育て世代の意識と生活」では、これに加えて「保険としてのメリット」を追加しています。

 このベッカー教授の分析こそが結婚のメリットを考える上での重要な指針になります。以下で、それぞれのメリットが現代の日本においてどういう状況にあるのかを検討してみましょう。


結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日
益田 ミリ
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独身王子に聞け!―30代・40代独身男性のこだわり消費を読む
牛窪 恵
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わが国独身層の結婚観と家族観 平成17年
国立社会保障・人口問題研究所

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