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『YES-プログラムで就職力を身につけよう』 民主党に仕分けされた就活支援事業

YES‐プログラムで就職力を身につけよう
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 池田衛著

 YES-プログラムとは、Youth Employability Support-Programの略で、若年者就職基礎能力支援事業の別名です。厚生労働相が推進していましたが、昨年の行政刷新会議の事業仕分けにおいて「廃止」と判定され、平成21年度限りで廃止となりました。厚生労働省のサイトにアクセスすると「YES-プログラムは、平成21年度をもって、事業を終了いたしました。」と表示されます。

 概要について厚生労働省の発表から引用しましょう。

 「YES-プログラム」は、企業の求める「就職基礎能力」を若年者が効果的・効率的に修得することを支援し、その修得を公証するもの。

・「就職基礎能力」を下記の5つの領域に分類。

・民間の教育訓練機関や大学等からの申請に基づいて、同プログラムの認定基準に合致した講座・試験を年2回(4月及び10月)認定。

・認定講座の修了又は認定試験の合格等について、厚生労働大臣名の「若年者就職基礎能力修得証明書」を本人あて発行。



 引用中「下記の5つの領域」とは、コミュニケーション能力、職業人意識、基礎学力、ビジネスマナー、資格取得です。

 企業が採用の際に重視する能力としては他に「責任感」「積極性・外向性」「行動力・実行力」などがありますが、これらは短期的な学習では身につかないので除外されています。企業が重視する重要な資質を育てることをやらないのなら、本当に職業人として必要な知識技能が身についたとはいえないわけで、この事業そのものの存在価値を減じることになります。

 かといって講義や研修で「責任感」「積極性・外向性」「行動力・実行力」を身につけさせるのは困難です。少なくとも短期間で習得するプログラムを作るのは難しい。そういう意味では、対象領域を勉強して短期間身につけやすいものに限定したのは誠実ですが、これらを含まないならば民間の書籍や就活サイトの活用でやっていることとさほど変わりません。

 となれば、このようなことは民間がやればいいことですから、事業仕分けをしましょうとなります。かくしてその通りになりました。

 このような事業を始め、予算をつけ、外郭団体を作り、随意契約先を作り、金を流し、天下り先を確保して行くのでしょうね。そういう実態がうっすらと透けて見える一冊です。別の意味で勉強になりました。

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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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情報処理系講師、フリーライター。減速生活者にしてB級遊民。

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