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『就活格差』 空気は読めるが意図が読めない若者たち

就活格差
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 常見陽平著

 企業、学生、就職情報会社のそれぞれの立場から分析し、問題点などについて書かれているため、今時の就職活動=就活の全体像を捉えることができます。

 就活対策本ではありませんが、最近の学生の傾向や弱点に付いての分析が面白く、学生自身はもちろん就活を支える立場の人にとっても参考になるかもしれません。

 まずは若者の対人関係の特徴を見てみましょう。

 彼らは人に合わせていくという意味で協調性は高いようです。しかし年上の人とのコミュニケーションは苦手です。子供のときから違う世代との交流がないために「社会人」「目上」を極度に恐れます。

 逆に保護者との距離が近いようです。少子化で親が子供ひとりあたりに手をかける時間が増えたからでしょう。

 最近の若者は友だちが多いといわれていますが、雑談が苦手で、大学に入ってから新しい友達を作らない傾向があるそうです。

 恋愛にも消極的で、大学生で恋人がいるほうが少数派となっています。

 結婚紹介会社であるオーネットが発表した、「第14回新成人意識調査」によると、2009年の新成人のうち、実に73.1%に交際相手がいないという。


 大学の実情に詳しい人の話では6割の若者に恋人がいないとも書かれています。頻繁にメールを遣り取りをする若者の人間関係はメールに集中していて、やはりいびつなのかもしれません。

 次は就職に関して。

 「自己実現」にこだわるのが最近の学生の特徴だそうです。自己実現なんて数十年前の流行語だと思っていましたが、むしろ今の若者のほうがこだわりが強いとは驚きです。それが仇となり離職率の高さにつながっているのかもしれません。

 他に「意味・答えを求める気持ちが強い」「個性へのこだわり」「キャリアへの意識が強い」という特徴もあります。

 今の学生は空気は読めるが、意図は読めないともいいます。

 エントリーシートのテーマに沿った文章が書けないので、最近のエントリーシートは質問が詳細に書かれています。
たとえば、「あなたの成功体験は何ですか? それはいつ、どこで、誰と成し遂げたものですか? そのためにあなたはどんな努力をし、どんな壁を乗り越えましたか? 結果、どんな成長、変化がありましたか?」というように。このように具体的に聞かないと、抽象的な回答ばかりになるそうです。

 これは意図が読めない結果ともいえますし、必要最低限のことしかしないマニュアル世代らしい行動ともいえるでしょう。

 面接では予想していない質問に答えられない、つっこんだ質問に答えられないという問題もあります。この場合は、先の二つに加えて、そもそも考える力が弱いのでその場で考えられないという問題もありそうです。

 採用側の問題として「『コニュニケーション能力が高い』人材が良く見えてしまう」「『入社したい』という熱意に負けがちになる傾向もある」といいます。

 そうなると当然学生側もコミュニケーションがうまそうな演技をしたり、熱意があるフリをするようになるでしょう。さて、そこをいかに見ぬいて学生の真の姿を捉えるのか。今時の就活はやはり昔に比べて大変なようです。


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