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『ベートーヴェンの生涯』 ベートーヴェンは醜男なのか?

ベートーヴェンの生涯 (平凡社新書)
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 青木やよひ著

 最新研究が反映されたベートーヴェンの生涯です。恋愛が成就せず、病気に苦しめられたという点では悲劇的ですが、人付き合いが多く、生前から人々から尊敬を受けた生涯は恵まれた点も多くあったと思われます。人嫌いで苦悩の中で生きたという古いベートーヴェン像とはだいぶ違ったベートーヴェン像を見せてくれます。

 ベートーヴェンの容姿については不細工がありましたが、本当のところはどうでしょう。たしかに求婚して断られた相手であるマグダレーナ・ヴィルマンのベートーヴェンの印象はひどいものです。彼を「あまりに醜く、狂人じみていた」といっています。

 しかし残っている彼の肖像画は特に醜男ではありませんし、彼自身が友人などに自分の肖像画をプレゼントしているところを見ると、容姿に強いコンプレックスがあったとも思えません。ただ髪型などには無頓着で毛が逆立っていたし、色は浅黒く、痘痕(あばた)の跡が残っていたといいます。とくに痘痕の跡についてはやはり醜いといってもいいかもしれません。また背が低かったといいます。

 ベートーヴェンがかなり引かれていたらしいベッティーナという女性は彼の額を「崇高な丸天井…これは傑作です」とほめています。容姿についてはほかに褒めるところがないということかもしれませんが。

 次に狂人じみているという評価について。常識的な行動をしないというのは本当のようです。人とはちゃんと付き合いもありましたが、激昂しやすいところもありました。

 彼は自分の作品においても世間に迎合しないことを意識していました。

 こんな言葉が残っています。

 作品を引いたヴァイオリニストに「これはあなたのためのものではない、やがて来る時代のためのものです!」

 晩年のベートーヴェンの世話をした少年には「私は自分がよいと思ったままを書き、同時代人の批評にまどわされることはないのだ」といっています。(実際は筆談です)

 つづく


ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)
片山 敏彦

ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)
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