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『青年ヒトラー』 弁舌のすぐれた執着気質の持ち主

青年ヒトラー (平凡社新書)
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 第二次世界大戦をまねいたドイツ総統アドルフ・ヒトラーの子ども時代からナチ党入党あたりまでを追った伝記です。手頃に読めるヒトラーの伝記があまりみつからないので、貴重な一冊だと思います。

 ヒトラーは自分が好きなことは一生懸命やるが、それ以外には無関心です。これが一番目立つヒトラーの性格的特徴です。

 美術学校進学への希望を持っていたのに父親に反対され実科学校に入学、しかし父の死去ということもあり、学校の勉強には身が入らず、退学します。

 美術学校に入るためにウィーンへ出て絵を書きながら好きなオペラなどを見てすごします。しかし、受験のためにこれといった準備をしてなかったこともあり美術学校の受験に失敗します。これにこりて受験勉強をするかと思いきや、また同じような生活を繰り返し、次の受験にも失敗します。

 自信過剰で受験勉強が必要であるという認識がないのか、サボタージュのために大きな損失を被ることを繰り返します。

 著者はヒトラーを「地道で堅実な努力をきらう」性格だといいます。しかし、自分の好きなことには熱心であることを見ると、執着気質ともいうべき性格なのかもしれません。ヒトラーはまじめで酒、煙草はやりません。女遊びもしません。また好きな女性に対して奥手で、ほとんどなにも行動はできないにもかかわらず、いつまでも好意を持ち続けたようです。

 執着気質と次のようなものです。

「一度起こった感情が冷却することなく、長くその強度を持続、あるいは増強する」という異常体質を前提とした仕事熱心、几帳面、正直、凝り性、強い責任感や正義感などの性格特性を有するもので、熱中性と徹底性を特徴的とします。ごまかしやずぼらができずに、他者から模範生、優等生と言われることが少なくないです。
  鬱/Depressionより



 後の軍隊での働きぶりなどを考え合わせるとまさにこういう性格の人であったと思えます。

 後の性格形成や行動にどういう影響を与えたかわかりませんが、母親を強く愛していて、その死にただならぬショックを受けていました。これも印象的なエピソードのひとつです。

 つづく

ヒトラーの経済政策-世界恐慌からの奇跡的な復興 (祥伝社新書151) わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫) ナチスと映画―ヒトラーとナチスはどう描かれてきたか (中公新書) ワイマル共和国―ヒトラーを出現させたもの (中公新書 (27)) ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和 (中公新書)
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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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