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太平洋戦争 アメリカ軍が開発したVT信管の脅威

 録画しておいたNHKのシリーズ「証言記録 兵士たちの戦争」の「フィリピン エンガノ岬沖 囮(おとり)とされた空母 瑞鶴」を見ていていて、アメリカ軍が開発したVT信管の存在をはじめて知りました。

 レイテ沖海戦の前、アメリカの艦船における対空防御力が素晴らしく向上していると日本軍は認識していましたが、そこに画期的な兵器の部品が使われていることは知りませんでした。

 それがVT信管です。信管とは爆弾を起爆させるきっかけを作る装置です。VT信管は近くに金属を感知すると起動します。それまでの対空砲の信管は敵機に当たるか適当な時間が経つと砲弾が炸裂するように作られていますが、VT信管の場合、砲弾が当たらなくても、敵機に近づけば炸裂します。砲弾からはたくさんの小さな球がはじきとび、日本の航空機に無数の穴をあけます。

 日本軍は終戦後になってVT信管の存在を知ったといいます。(なんで気がつかないのか。これも不思議ですが)

 なぜ私がVT信管にこんなに反応したのかといえば、日本の戦闘機がアメリカの軍艦に対して戦争途中からあまりに無力になることを不思議に思っていたからです。

 速射能力や射程距離などの点で対空砲の性能が上がったこと、日本の航空機の防御性能が低すぎること、日本に経験豊かなベテランパイロットがいなくなり、訓練不足の技術の低いパイロットばかりになったことなどが理由だとばかり思っていましたが、それにしても戦果が上がらなさすぎるのではないかと不思議に思っていたのです。神風特攻もほとんどが撃墜されているのも不思議に思っていました。

 今回の放送でその疑問が解けました。戦争、とりわけ戦闘に関心のある人には常識でしょうが、私には新鮮な驚きでした。

 戦争初期こそ日本は健闘しますが、作戦のミス(偵察が不十分とか)、暗号解読などの諜報活動の差、圧倒的な工業生産力の差、新兵器の開発力の差などで次第に状況が逆転し、ガダルカナル島の戦い以降はほぼ一方的な戦況となります。この時期にVT信管が開発され、さらに後期になるとレーダーの性能が飛躍的に向上し、日本が制空権を取り戻せる可能性はゼロになったということです。


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