スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『大河ドラマ入門』 ブログ的雑談とおそろしく似ていない似顔絵

大河ドラマ入門 (光文社新書)
4334035469



 小谷野敦著。

 ドラマ批評ではなく、もろもろの諸事情から大河ドラマを読み解く不思議な入門書です。ただし小谷野氏の個人的な好みに基づく感想が多いので、ついて行けない人も多いかもしれません。

 第一章「大河ドラマの原作」
 大河ドラマの原作は本当の原作ではなく参考程度のことが多いようです。ドラマと並行して小説が書かれることもあり、なんのための原作かよくわかりません。スタッフが基本の流れを作っていて、脚本家の重要度が低いとか。

 原作とされている井上靖の『風林火山』を読んだことがありますが、原作はドラマに比べてかなり短く印象も違います。大河の原作は読んでもあまり意味がないでしょうね。

 第二章「大河ドラマのキャスティング」
 いくつかの役を一覧表にしているのがちょっと楽しい。徳川家康の配役はバラエティに飛んでいて驚きます。郷ひろみから丹波哲郎まで何でもありです。五木ひろしが明智光秀を演じたことがあるとはこれまた驚きです。

 女優では篤姫を演じた宮崎あおいが出色。小池栄子の巴御前も素晴らしかった。最低は茶々を演じた深田恭子。このあたりは小谷野氏に同感。(もっとも私は最高最低を言えるほど大河を見ていませんが)

 上杉謙信を演じたGacktについては「参った」と書いていて、氏は同性愛的な魅力を感じてしまったらしい。確かに男が見えて妖艶な謙信でした。時代考証や史実を無視したあいいう演出もはまれば面白いものです。

 最近は特に役に比べて役者の年齢が高すぎる傾向があるという指摘はその通り。『功名が辻』のときに、舘ひろし=織田信長、柄本明=豊臣秀吉、というコンビのあまりの年寄りぶりに辟易として見るのをやめたことがあります。もっともこのときは後半が面白くて再び見始めましたが。

 第三章「大河ドラマの音楽」
 あまり音楽についての記憶はないので、そうですか、という印象しかありません。私は『新選組!』の主題歌が好きだったのですが、小谷野氏は無視しています。

 第四章「史実と大河ドラマ」
 これは言い出したらキリがないし、ああだこうだと批判するのも野暮というものでしょう。だからなのか、史実というよりおもに時代考証という面から語っています。

 例えば、諱で呼ぶのはおかしいという指摘。信長、秀吉、などと呼ぶことはありえないとか。

 また近代以前は夫婦別姓だったので、細川ガラシャとは呼びません。明智玉とかせいぜい明智ガラシャではないといいます。

 第五章「『春の波涛』事件」は著作権をめぐる訴訟について。第六章「これからの大河ドラマ」はあとがきのような感想。

 全編に著者とその配偶者によるあまり似ていない似顔絵が配置されているのはどういうわけでしょう。ポスター以外に役者の写真が使用できなかったためでしょうか。唯一似ているのは市川染五郎(現・松本幸四郎)。似顔絵だけ見ると奇書の類に入ります。

スポンサーサイト

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

Cozy

Author:Cozy
情報処理系講師、フリーライター。減速生活者にしてB級遊民。

Twitterはcozyoffです。
TwilogはCozy(@cozyoff)です。

当ブログへのリンクはご自由に。

名言集および格言集
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。