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『若者はホントにバカか』 好きなことだけに没頭できる環境がもたらすもの

アメリカで大論争!! 若者はホントにバカか
畔上司
4484091143


 マーク・バウアーライン著

 amazonでは評価がついていませんが、なかなか面白い本です。

 冒頭、若者がいかにバカかという事例をたくさんあげています。いかに本を読まないか、いかに文化的なものに接していないか、いかに勉強をしていないか、多くの統計が提示されます。特に知識不足が危惧されるのは、歴史、公民、数学・理科・技術、芸術といった分野です。

 次に若者にある読書恐怖症を指摘します。とりわけ自発的な読書から離れる傾向が顕著であるといいます。それと関連しますが、文章を書く能力も年々落ちています。そのため学生はもちろん「新入社員の読み書き能力の不足は深刻だ」と考える経営者が多くいます。

 なぜ若者は知識が不足し、読み書き能力が劣るのかといえば、今若者たちの生活はデジタル機器を中心に多くの便利な機器、メディアに囲まれているからです。

「若者たちは世間の現実に無関心だ」と言うだけでは不十分である。若者たちはわざと現実との関係を断っているのだ。言いかえれば、身近な現実に閉じこもっていて、友人、勉強、ファッション、車、ポップミュージック、テレビ・ラジオの連続ホームコメディ、フェイスブック(友人などと交流するソーシャル・ネットワーキング・サービスの一つ)以外を遮断しているのだ。日々受け取っている情報や相互のやりとりは、ごく一部に限られていたり表面的であって、政府、外交、内政、歴史、芸術が入りこむことは絶対にない。


 若者は自分の見たいものだけを見て、コミュニケーションを取りたい相手とだけコミュニケーションを取ります。それが可能な環境を手に入れているわけです。

※ある討論会で16歳の女性パネリストはこう明言した。RSS(サイトの情報を配信するフォーマット)」ばかり頼っていれば「もっと広い世界」が見えなくなってしまうのではとの問いに、「もっと広い世界なんかみたくありません。自分が見たいものだけ見たいのです」。


 その結果、彼らの感心は自分の友達との間で共有される話題に限定されていきます。

きみたちは、今の下院議長が誰かより、『アメリカン・アイドル』で誰が選ばれたかのほうを6倍も知りたいんだ」と私があおってみたところ、1人の女子学生がこう切り返してきた。『アメリカン・アイドル』のほうが重要なんです。


 もちろん著者はこうした状況をよくないものと考え、問題視しています。しかし、若者はバカにはなっていないとするデータもあります。なんと若者のIQは上がっているのです。

 とりわけ「空間認識力」の数値があがっていることから見て、若者がディスプレイを見ながらデジタル機器を操作していることで「脳は以前よりも複雑な空間的刺激によって発達するようになっている」ようです。対して「言語性テストと算数・数学のテスト結果は「空間認識力」のテスト結果ほど上昇して」いません。

 さてこれをどう考えたらいいのでしょうか。

 つづく


ニューズウィーク日本版ペーパーバックス アメリカ人 異人・変人・奇人 ニューズウィーク日本版ペーパーバックス 馬鹿(ダム)マネー つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか? 学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈下〉1901~2006年 Googleの全貌
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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