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『日本はなぜ負ける戦争をしたのか。』 朝まで生テレビの再現

日本はなぜ負ける戦争をしたのか。―朝まで生テレビ!
田原 総一朗
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 田原総一朗責任編集。

 2001年1月放送の「朝まで生テレビ」の『激論!日本の戦争』を書籍化したものです。

 パネリストは、以下の通り。肩書きは当時のものです。

 猪瀬 直樹  (作家,「昭和16年夏の敗戦」)
 笠原 十九司 (都留文科大学教授<中国近代史>)
 姜 尚中  (東京大学教授)
 草野 厚  (慶応大学教授)
 土門 周平  (作家,「近代日本戦争史」・元防衛研修所戦史編纂官)
 中村 粲  (独協大学教授、「大東亜戦争への道」)
 秦 郁彦  (日本大学法学部教授)
 橋爪 大三郎  (東京工業大学教授、共著「天皇の戦争責任」)
 山田 朗  (明治大学教授<日本近現代軍事史>)
 小池 百合子 (保守党・衆議院議員)
 辻元 清美  (社民党・衆議院議員)

 論点と意見がいろいろありすぎてまとめられませんが、ほぼ異論がなさそうなことは、日本は戦争をできるような国家体制ではなかったということです。

 笠原氏のいう「天皇制集団無責任体制」が一番うまく状況を表現していると思います。天皇は統帥権があるものの、ほとんど意見は言いません。政府と軍部は対立し、陸軍と海軍も対立し、軍の上層部は下の人間がはじめた無責任な行動を統制できません。軍部内のガバナンスがうまくいかなかった理由にはテロの恐怖もあったでしょうし、石原莞爾が起こした満州事変が悪しき前例となってしまったこともあるでしょう。

 とにかく当時の日本は国家の体をなしていないという感じです。それなのに国体の護持などという。おかしな話です。

 もっと広い視野で見ると、ドイツがソ連との防共協定を破って戦争をはじめてしまったというのも、大誤算ですが、それ以前にアングロサクソンと対立関係に入るという戦略をえらんだことも大きな判断ミスでした。

 この本では触れられていませんが、アメリカが西進して、アジアを手中に収めようとする動きにどう対するかという問題もまた重要な戦略だったでしょう。アメリカの意図をどう読むか、アメリカとどう妥協するかをうまく考える必要もあったはずです。

 論点が多くて太平洋戦争に首をつっこむのは難儀です。しかし、興味深いことは間違いありません。今後も散発的ではあれ太平洋戦争に関する本を読み続けそうな気がします。


↓近く読む予定です。
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