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『漢字廃止で韓国に何が起きたか』 呉善花 反面教師に学ぶ漢字の大切さ

「漢字廃止」で韓国に何が起きたか
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 かつて別の本で発表した文章を2つあわせて一冊にしています。購入されるときはご注意ください。

 読んだのは前半の「Ⅰ 漢字廃止・ハングル専用政策の災禍」のみ。どうやらネット上のコピーで以前に読んでいたようなのですが、まさか同じ内容とは知らずに読み始めて、途中で気がついきました。でも面白かったので最期まで読んでしまいました。それほど面白い。

 韓国が国の政策で漢字を廃止してハングルだけで読み書きをした結果、どんな問題が起こったかをつづっています。これは日本語をすべてひらがなにした場合に起こる問題でもありますから、日本に置き換えて考えると身にしみて理解できます。

 日本以上に同音異義語が多い韓国では、音だけではわからない熟語ばかりが増えて、本を読んでも理解できないという困った状態になりました。とりわけ概念を表現する抽象的な言葉は音からだけでは意味がつかみにくいため、一般の韓国人は論説文は読めないそうです。

 漢字が読めないので漢字混じりの過去の書籍は当然読めません。図書館にある本のほとんどが読めません。

 その結果、どうなったのか。

 一般に知的な関心は低く、国民一人あたり年間平均読書量0.9冊という、惨憺たる知的荒廃が生み出されている。「国民全体が文盲のどん底に陥った」というのは、けっして大げさな言葉だとばかりはいえないのである。


 著者によると韓国人は抽象的な思考ができないといいます。歴史に問題について論じてもまともな議論にはならず、感情的な言葉ばかりが出てくるのはその影響もあるのだとか。

 著者は日本語の優れている点は訓読みにあるといいます。同じく漢字をとりいれたベトナムや韓国と違い日本には訓読みがあるおかげで漢字を自国の文字のように理解できるようになり、本来の日本語も訓という形で残すことができました。このあたりのことは他の日本語の成立について書いた本にもよく出てきますから、ほぼ定説ですが、そのことの重みが実感として理解できます。

 では、韓国も漢字を復活させればそれでいいのかというと、ことはそう簡単ではないようです。韓国が漢字を復活させてもそれだけでは上手くいかないと著者はいいます。相変わらず抽象語はまるで外国語のようにして理解する必要があり、日本人のように漢字を自国の言葉のようには理解出来ないといいます。この問題を解決するためには韓国語にも訓読みを取り入れることが必要だと著者はいいます。もちろんそれは困難な道ですけど。

 本書の魅力は日本語の良さが再認識できることです。漢字を含む日本語の豊かさを理解し、大切にしようという気になれます。

 本書の後半はどうでもいい内容ですが、前半部分は読む価値はあります。


韓国:倫理崩壊1998‐2008―社会を蝕む集団利己主義の実情 日本語と漢字文明―漢字を受け入れ、仮名をつくった独創性 韓流幻想―「夫は神様」の国・韓国 (文春文庫) 日本の曖昧力 (PHP新書) 帰化日本人―だから解る日本人の美点・弱点
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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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