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道楽こそB級遊民の神髄

 そもそもB級遊民が自由時間を欲するのは、自分の好きなことをしたいがためです。仕事よりも趣味・道楽を中心にした生活をしたいからです。だからこそ自由時間が必要なのです。

 なかには「自分は閑適だけで十分だ。とくに趣味はないし、のんびり暮らせればそれでいい」という人もいるでしょう。閑適を楽しむだけならば、特に何をするでもなくくつろいでいるだけでいいかもしれません。季節を楽しむいろいろな工夫をし、自然に親しむのもいいでしょう。

 しかし、残念ながら人間はそれだけの生活には飽きてしまいます。人間はその本性として活動がしたいのです。ただゆったりとくつろいでいるだけの生活には耐えられません。閑適を賛美した漢詩人たちも琴、読書、囲碁などの趣味を楽しむ自分の姿を歌っています。陶淵明の『郭主薄に和す 其の一』には「交わりをやめて閑業に遊び、臥起に書琴を弄ぶ」とあります。陶淵明の琴には弦が張られていなかったといいますが、彼の詩を読む限りは琴を楽しむ様子が語られています。そして詩作はたんなる趣味を超えた天職といえるほどの活動でした。

 『方丈記』を書いた鴨長明はその晩年を四畳半の草庵で暮らしています。持ち物としては「すなはち和歌、管絃、往生要集ごときの抄物を入れたり。傍に箏、琵琶、おのおの一張を立つ。」とあるように、読書、琴、琵琶を楽しみとしていました。もちろん長明も著作活動を行っていたわけで、これがライフワークとなっていました。

 このように閑適生活に趣味はつきものです。むしろ趣味こそが生きがいという人こそが「遊民」としては正統派です。陶淵明や鴨長明を遊民と呼ぶのは強引すぎるとの意見もあるかもしれません。しかし、彼らは決して求道的な宗教家ではありません。知足の中での閑適生活を楽しみ、趣味を楽しもうとする姿勢ははっきりと見て取れます。われらの先達としての資格は十分にあります。いえ、むしろ彼らの生き方を大衆化したものがB級遊民なのです。

方丈記 (岩波文庫)
鴨 長明
4003010019


方丈記―付現代語訳 (角川ソフィア文庫)
鴨 長明
4044031010

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テーマ : 楽しく生きる
ジャンル : ライフ

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情報処理系講師、フリーライター。減速生活者にしてB級遊民。

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