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『NHKスペシャル 病の起源2』 その3 アレルギー

NHKスペシャル病の起源〈2〉読字障害/糖尿病/アレルギー
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 アレルギーになるのは衛生的な清潔な環境で暮らしているからだとする衛生仮説がかなり有力視されています。

 といっても、きれいな環境で育つとアレルギーになるという単純なものではありません。

 人間の免疫細胞は、細菌・ウィルスに対して防御する「細菌型免疫」と寄生虫や吸血ダニに対処する「IgE型免疫」の2種類があり、育った環境によってどちらがより多くなるかが決定します。

 清潔な環境は細菌もウィルスも寄生虫も吸血ダニも少ないのですが、スギ花粉や植物の花粉は身のまわりにあります。スギ花粉などはとくに排除する必要もない物質なのですが、IgE型免疫が多い現代人はこれに過剰に反応してしまいます。

 問題はなぜIgE細胞が増えるのかです。

 とりあえず今わかっているのは、エンドトキシンという物質に子どもの頃に触れている人はアレルギーとりわけ花粉症にはなりにくいということです。

 エンドトキシンは大腸菌などの細菌を覆っている膜の成分です。家畜の糞に多く含まれています。ですから家畜とともに暮らす生活ではエンドトキシンに多く触れ、アレルギーにはなりにくくなります。家畜だけではなく、非衛生的な環境ではエンドトキシンに多く触れているはずですから、やはりアレルギーにはなりくいのです。

 エンドトキシンに触れれば人間の免疫は細菌型免疫が優勢になります。逆に細菌を排除した衛生的な環境で育てば、家ダニやら花粉やらに反応してIgE型免疫が増えます。

 IgE型が優勢になった人間はたいして害もない植物の花粉に過剰に反応するようになります。これが花粉症というわけです。

 IgE型免疫は細菌型免疫に比べると新しい免疫だそうです。哺乳類に誕生したとき、皮膚の弱い哺乳類は吸血ダニなどに苦しめられたと考えられています。そうした害虫に対抗するために発達したIgE型免疫は人間に受け継がれています。そして今、清潔な環境にある人間は害のない花粉に過剰に反応し苦しむようになってしまいました。

 清潔な環境で育ったがゆえにアレルギーを引き起こすというのはなんとも皮肉な話です。

 もちろん細菌やウィルスが身のまわりに増えることがいいことではありませんが、とくに害がない程度に細菌に慣れておくことは必要かもしれません。

 しかし、なんでもかんでも除菌して、抗菌グッズを使い、土や家畜と離れて暮らしている現代人は意識的に細菌に接しない限りアレルギー体質のままであるでしょう。

 若い人ほどアレルギー体質である傾向は世界的です。現代はまさにアレルギーの時代になってしまいました。
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テーマ : 美容・健康
ジャンル : ライフ

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情報処理系講師、フリーライター。減速生活者にしてB級遊民。

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