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『NHKスペシャル 病の起源1』 その1 睡眠時無呼吸症

NHKスペシャル病の起源〈1〉睡眠時無呼吸症/骨と皮膚の病/腰痛
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 本書は2008年に放送されたNHKスペシャル「病の起源」の書籍版です。テレビ放送したものに内容を若干追加しています。

 この番組の特徴は、現代人を苦しめる病気が人類の進化とどう関係しているかを追及しているところです。

 とりあげる病気は6つ。『病の起源1』には、睡眠時無呼吸症、骨の皮膚の病、腰痛が収められています。

 睡眠時無呼吸症は太りすぎやあごの小ささが原因で睡眠時に舌で喉が圧迫されて呼吸ができなくなる病気です。驚くことに一晩に数百回も呼吸が止まる人もいます。当然、眠りは浅く、睡眠不足のため、日中に睡魔に襲われて、突然眠りこけることもあります。

 日本人の患者は推定で500万人から1000万人。年々増加しているといいます。

 睡眠時無呼吸症は心臓に負担がかかるため、心臓病を招きます。血栓ができやすいため脳梗塞のリスクも高まります。

 本人の病気だけが問題ではありません。突然の睡魔は重大な事故の原因にもなります。スリーマイル島原発事故、スペースシャトル「チャレンジャー」爆発事故、チェルノブイリ原発事故、アラスカ沖タンカー座礁事故もこの病気が原因とされています。睡眠時無呼吸症を原因とする日常的な交通事故などはおそらく頻発していることでしょう。

 さて、睡眠時無呼吸症と人間進化の関係はというと。

 人間が進化の過程で直立し、首の骨が頭蓋の直下に来たこと、しゃべるために口腔や舌の構造が変化したことが原因の一つです。チンパンジーはなぜしゃべれないのか、という疑問に肉体構造の面から解答してくれます。

 現代人は硬いものを食べないのであごが小さくなったこと、そして肥満などもこの病気の原因です。理由の詳細は本書で確認してください。

 本書は多角的な視点と追求の姿勢が素晴らしく、知的興奮に満ちています。一つの病気から人間進化の秘密を探り出し、その光と影をあぶりだす過程はまるで上質のミステリー小説のようです。

 (つづく)


NHKスペシャル病の起源〈2〉読字障害/糖尿病/アレルギー 進化から見た病気 (ブルーバックス) 金と銀で癒す移し身療法―歯医者さんが見つけた不思議な療法 新・現代免疫物語 「抗体医薬」と「自然免疫」の驚異 (ブルーバックス) 進化医学からわかる肥満・糖尿病・寿命
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ジャンル : 本・雑誌

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