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『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』 竹内薫

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
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 科学の理論はけっこうひっくり返るものですよ、というお話にとどまらず、科学についての一般的なイメージをくつがえすいろいろな話題を提供しています。

 ほとんどの科学理論は仮説に過ぎないのだから、新しいデータにより、追試験により、以前の仮説が否定されるのは、まあ、当たり前でしょう。

 しかし、著者は「仮説を倒すことができるのは仮説だけである」(ピエール・デュエムの言葉)といいます。新しいデータが出ました、はい、これまでの仮説は終わりですね、とはならないというのです。

 なぜなら人々が頭の中に持っている枠組みはそう簡単には変わらないからです。

 枠組みというのは、世界観、常識といったものです。その枠組みを通して私たちは世界を見ています。そのため新しいデータが出てきても、そんなことはあるわけはない、そのデータはおかしい、観測に問題があると考えてしまいます。
 
 古い枠組みを壊せるのは、新しい枠組みである新しい仮説。ニュートン的世界観を壊すにはアインシュタインの相対性理論が必要なのです。

 地動説、進化論、大陸移動説などの人々の常識をくつがえした仮説はこのケースに当たるでしょう。実際には簡単にくつがえる仮説もあるでしょうが、みんなが信じている常識、世界観となると、やはり新しい世界観が必要なのでしょう。

 科学とは何か、ということも簡潔に書いてあります。

 「科学は、常に反証できるものである」というカール・ポパーの反証可能性です。この言葉自体はあちこちの本で読みましたが、科学の定義はこれだけだ、とは意外でした。本当ですかね。

 たとえば、宗教は反証できないので科学ではありません。だからこそ宗教的世界観はなかなか変えられません。今でもアメリカ人の半分は進化論を信じていませんし、日本でも占い師や霊能者の言うことを信じている人もたくさんいます。新しい科学理論で宗教を打倒するのは非常に難しい。

 また、前提そのものが常識と違うために理解しにくい理論もあります。

 その代表がアインシュタインの相対性理論。ホーキングの理論もそうらしいです。私もよく理解できないので、どこがどうだとは紹介しません。
 
 本書は、科学についての本でありながら、世界観についての本でもあるところが魅力です。

仮説力 世界が変わる現代物理学 (ちくま新書) 99%は論理力 1%は直感力 トンデモ仮説の世界―まだ9割の人がだまされている 「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス (光文社新書)
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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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