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『環境ホルモン 何が問題なのか 岩波ブックレット№456』 田辺信介

環境ホルモン―何が問題なのか (岩波ブックレット (No.456))
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 環境ホルモンとは内分泌攪乱物質の俗称で、内分泌系に影響を及ぼすことにより、生体に障害や有害な影響を引き起こす外因性の化学物質を指します。

 よく知られている有害な影響は、生殖機能の低下や生殖器の構造上の異常です。とりわけオスの性器に影響が出やすいようです。男性の精子の数が減っているのも、環境ホルモンのせいではないかといっている学者もいます。

 本書では、環境ホルモンのメカニズムも説明していますが、そういう部分は専門的過ぎてよくわかりませんし、よく飛ばしてもかまわないでしょう。

 問題はその恐ろしさです。環境ホルモンは目に見えないために食物などを通して知らない間に体に入ってきて、その影響が現れるのが、何年後、あるいは何十年後だということです。気がついたときには手遅れなのです。

 また環境ホルモンは母体から胎児へ受け継がれたり、授乳により受け継がれたりします。

 自分は大丈夫だと思っていても、あとになって症状が出たり、子孫の代になって悲惨な結果を招くかもしれません。

 衝撃的なひとつの事例をあげておきましょう。

 イルカや鯨(クジラ)などの海棲哺乳類には膨大な量の環境ホルモンが蓄積されています。海棲哺乳類は海の食物連鎖の頂点に存在していて、魚が貯め込んだ環境ホルモンを自らに集積しています。有害物質の貯蔵庫としての皮下脂肪を持ち、授乳による世代を超えた環境ホルモンの移行により、子孫へと受け継ぎます。

 海棲哺乳類は進化の過程で毒物にたいする分解能力を失っていることも、環境ホルモンを蓄積しやすい原因の一つとなっています。

 ですからイルカや鯨の肉を食べるのはとても危険です。とりわけ脂身は危険です。海外からは動物愛護的な観点から批判されることが多い、イルカ食、鯨食ですが、文化の問題としてではなく、食の安全の観点から見直すべきじゃないでしょうか。

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