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『マンション・トラブル』 山上知裕

マンション・トラブル (岩波ブックレット)
4000092022


 残りの人生を安心して過ごすために中古マンションでも買っておこうかと考えている弧男のみなさんも多いでしょう。安いワンルームマンションなどは物件はたくさんありますし、どうせ自分が死ぬまでだと簡単に考えているかもしれませんね。しかし、安易に考えてはいけません。マンション購入には意外な盲点があります。

 よく聞くマンショントラブルと言えば、ペット問題、騒音問題、管理費・修繕積立金の滞納問題などですが、本書で扱っているのは、契約に端を発するトラブルです。

 ほとんどの人は契約書をじっくり読まないので気づきませんが、敷地や共用部分の一部が分譲業者や別オーナーも持ち物なっていることがしばしばあります。その他人所有の部分ががいきなり立ち入り禁止になったり、勝手な使い方をされたりして、住民に迷惑がかかることがあります。

 入居時になんとなく決まっていた管理会社がいきなり倒産して、それまでのマンション住民の積立金が消えてしまう事件もよく耳にします。マンションはこまめに手入れをしていかないと老朽化して住みづらくなります。気に入らなくなって売ろうと思っても、そんなマンションは資産価値もなくなります。

 建物の一部の使用権、たとえば管理人室や駐車場の扱いがどうなっているのかについてもしっかり確認しておかないと後になって大きなトラブルに発展することもあります。とりわけマンション住人で作られる管理組合が権利を有していない部分がある場合には、そこにどんな不都合が発生するかわかりません。

 裁判になった場合、判断のよりどころとなるのが契約書です。たとえ購入時に見せられたマンションの広告にはこう書かれてあったといってもダメです。役所に登録した内容よりも契約書が優先されます。とにかく契約書が重要です。

 ですから、多くの裁判で住民側が負けるという判決が出ています。民事の場合は不利な状況を放置しておくとその状況を認めたこととみなされるということもありますので、ますます不利になります。

 そうならないための対策としては、月並みですが、契約書をしっかり読んで、内容をしっかり理解して、納得したうえで契約することです。業者は自分が有利なようにうまく契約書に細工をしています。共有部分の面積などほとんどの人は気にもしないでしょうが、そういうところにも大きな落とし穴があります。といってもきちんと正確な数値が書かれているわけですから、見る人が見ればわかります。やはり契約時には面倒でも専門家の意見を聞くなどして、自分で自分のみを守る必要がありそうです。

 分譲業者が自分に有利な契約を結べないように法律を改正することも大切ですが、それがいつになるのかなんてわかりません。これからマンションを買う人は本書のような知識は持つべきでしょう。

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テーマ : 住宅・不動産
ジャンル : ライフ

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