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『2010年 資本主義大爆裂!』 その2

2010年資本主義大爆裂!―緊急!近未来10の予測
Ravi Batra Pema Gyalpo ペマ ギャルポ
4901318640


 バブルが起る原因をラビ・バトラは、生産性の上昇に伴って賃金が増えないからだといいます。消費を促すために金利を下げれば、お金を借りてでも家を買ったりする人が増えます。企業はより多くを内部保留のお金がまわせます。そうして生まれた余分なお金が住宅価格や株価の異常な上昇をまねきます。バブルを発生させるのです。

 生産性の上昇に伴って賃金を増やしている間はアメリカでも日本でも経済はうまく回っていました。たとえば日本の経済成長期は賃金の上昇を伴っていました。ところが、日本はアメリカ型の経営を真似をして労働分配率を下げているのです。おかげでバブルの発生が頻発するようになりました。

 そして、日米ともに低賃金労働者のお金を富裕者につけかえる政策、たとえば富裕層に有利な減税と増税により格差を拡大させています。

 「格差の拡大」、「腐敗の膨張」、「モラルの劣化」それが、資本主義経済の崩壊を確実に引き寄せている。


 現在、アメリカの金融機関の多くは実質的に国家管理下におかれています。空売り規制などで株式市場も管理され、GMのような民間企業ですら国家管理化に置かれようとしています。すでに自由主義を標榜するにはお寒い現状となっています。

 しかし、それでうまくいくというものでもないでしょう。

 現在はまだ民間企業の問題に視線が集まっていますが、やがて地方自治体や国家の問題へと焦点が移ってきます。地方自治体は財政破綻しないでしょうか。異常な財政出動を繰り返しているアメリカのドルの信頼性、米国債の信頼性はどうなるでしょうか。もちろんアメリカだけの問題ではありません。

 そのときラビ・バトラの「予測7 アメリカの資本主義は数年内に終焉する」「予測8 2009年後半から2010年前半に世界的な重大危機」が現実味を帯びてくるかもしれません。

 アメリカ型の資本主義、つまり自由な利潤の追求ではうまくいかないのなら、次はどうすればいいのでしょうか。

 ラビ・バトラは「プラウト経済政策」が唯一の道だといっています。プラウト経済政策は資本主義、社会主義、共産主義のメリットを総合、発展させたものです。

 プラウトとは「プログレッシブ・ユーティライゼーション・セオリー(Progressive Utilization Theory)」の略です。日本語にすれば「進歩的活用理論」となります。

 以下、プラウトの基本的な考えを引用します。

 その理論の「3つの柱」となるのは、
1、世界中の資源とその活用の可能性は、人類すべての共有財産と認識する
2、資源を最大限に効率よく活用し、それを合理的に配分し、真の意味での個人と社会の進歩を目指す
3、諸悪の根源である富の集中を排除した、倫理的で合理的な利益配分システムを作り上げる


 プラウト経済政策は世界から貧困をなくすことを目指すともいいます。

 資本主義や社会主義のいいところを組み合わせたとして、それだけでうまい経済政策が出来るわけでもありません。もう少し具体的な内容を見ていきたいと思います。

 (つづく)
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