スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

強欲資本主義

 強欲資本主義という言葉を最近よく聞きます。考えたのは投資銀行ロバーツ・ミタニLLCの創業者兼マネージングディレクターの神谷秀樹氏らしいです。氏は米投資銀行のゴールドマン・サックスに在籍していたこともあり、まさに強欲資本主義の渦中にいた人物です。

 強欲とは日本ではあまり使われない言葉ですが、英語でグリード(greed)といえば、キリスト教で七つの大罪のひとつです。アメリカではよく知られた罵りの言葉でもあるようです。

 リーマン・ブラザーズのリチャード・ファルドCEOが米下院の公聴会に呼ばれたとき、うしろで「CAP GREED」と書かれた紙を掲げている女性がいました。他にもファルドはいろいろな人から「GREED(強欲)」との罵声をあびていました。
 
 神谷氏のコラムにこうあります。

強欲資本主義とは、投資ファンドなどが収益優先主義に走り、投資先の企業を活性化するどころか、逆に食い物にしてしまうことがはびこる姿だ。


 投資銀行の金融商品は金融工学により計算された安全な商品だと思われていました。しかし、金融工学というものは、金を貸してはいけない人にいかに貸すかを考えるまやかしの技術です。格付け会社の評価などもいまとなれば大嘘ばかりでした。

 これにひっかかって、多くの企業や個人や公的機関もまた大損をしたわけです。彼らもある意味、強欲だったのですが、相手はさらに強欲で結果的には前代未聞の壮大な詐欺に引っかかったということです。

 神谷氏は著書の中でこう書いています。

 なぜ私が強欲資本主義を糾弾するのか。その理由は単純です。このような資本主義の至り着くところは「大恐慌」しかないからです。
 それぞれの金融機関、もしくはバンカー 一人ひとりが、「自己の利益だけを他の人の犠牲のもとに貧欲に追求する」ということを続ければ、金融システム自体がもたなくなるのです。


 制限を受けない強欲資本主義の恐ろしさを今私たちは感じています。おそらく来年の日本はすごいことになるでしょう。サブプライムローン問題などの直接的被害は少なかったとはいえ、外需の落ち込み、円高、さらには国内の強欲な経営者により内需の弱い体質に変えられてしまっているからです。

 日本には強欲資本主義はないかもしれませんが、強欲な経営者はいます。たとえばITバブルのときにもてはやされたヒルズ族の経営者などもそうでしょう。ホリエモンなどはその代表です。当時はたいした業績もない企業の株価がやたらと騰がっていました。

 森永卓郎氏はこうした日本の金もちと接して、金があるのに幸せそうではなかったといいました。彼らの話題は、合コンと節税とインサイダー取引の3つだけだったそうです。そういえば、村上ファンドの村上氏の「聞いちゃった」発言にはあきれましたね。森永氏の言葉を信じれば、インサイダー情報の交換は日常的に行われていたのでしょう。

 派遣法を改悪した経団連もなかなかの強欲です。おまけに違法な偽装請負までやっていました。大きな利益を上げながら賃金をあげなかった企業も強欲です。おかげで購買力の弱くなった日本で株価が高いのは内需の安売り企業ばかりです。(ばかりというと嘘ですね。資源価格の下落と円高でパルプや電力なんかも強いです)

 かつてのヒルズ族の話題が合コンと節税とインサイダー取引だったとすると、アメリカの強欲経営者たちの話題はどんなものだったのでしょう。私が勝手に推測すると、高級リゾート、新しい金融商品なんてところが思い浮かびます。いずれ破綻することを予測していたのなら、破綻後にいかに公的資金を巻き上げるか、なんてことも話題になっていたかもしれません。

 利益は自分のフトコロへ。損害は公的資金で穴埋め。

 そういえば、日本の銀行も驚異的な低利率により、庶民の財産を移転して、せっせとお金を貯めていました。

 やはりこの機会に日本も違った形の資本主義へと変わっていかなければならないでしょう。中長期的には、労働者の賃金を抑制していけば、景気が悪くなるのは当たり前です。そういう安易な方法ではなく、まともな方法で再生することはできるでしょうか。

 これから日本は再びデフレに突入します。はたして希望の光が日本から現れるでしょうか。
スポンサーサイト

テーマ : 憂国
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Cozy

Author:Cozy
情報処理系講師、フリーライター。減速生活者にしてB級遊民。

Twitterはcozyoffです。
TwilogはCozy(@cozyoff)です。

当ブログへのリンクはご自由に。

名言集および格言集
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。