『1995〜2010 世界大恐慌 資本主義は爆発的に崩壊する』 ラビ・バトラ
1995→2010世界大恐慌―資本主義は爆発的に崩壊する
Ravi Batra Pema Gyalop 藤原 直哉

1995年に世界恐慌が始まり、2010年までに資本主義が崩壊すると予測(予言)する恐るべき書。1994年に出版されています。
著者のラビ・バトラはインド出身の経済学者。
今までに大きな予測(予言)を三つ当てています。 第一は、イラン革命とイラン・イラク戦争。第二は共産主義の崩壊。第三は、1990年以降に東京市場で株価が暴落して、それをきっかけに世界が恐慌に入るというもの。
三つめの予測は当たったといえるのでしょうか。私は経済に疎いのでよくわかりません。当時、日本のバブルは崩壊して株価は暴落しましたが、世界恐慌は起ったといえるのかどうか。アジア通貨危機は1997年ですが、これはつながりがあるのかどうか。
ともあれ、けっこう予測が当たるとされるラビ・バトラ氏1994年に出版したのが本書です。そしてここには恐るべき予測が書かれています。
「一九九五年を皮切りに、世界経済は大恐慌に突入します。大恐慌と、そして多分、それにともなって発生する戦争の流血の中で、資本主義は崩壊します。」
資本主義の崩壊については1979年の『資本主義と共産主義の崩壊』の中で予測していて、そこには「西暦二〇〇〇年までに共産主義が、二〇一〇年までに資本主義が、相次いで崩壊するだろう」と書かれています。
このところ日本も欧米も景気が良かったのですから、この予測は外れたという印象でしたが、今回の世界同時株安、金融不安によって現実味が出てきました。
それにしてもなぜ資本主義は崩壊するのでしょうか。そして、資本主義の次の経済体制はどのようなものでしょうか。
バトラの信じる社会循環論によると、世界の歴史は三つの権力が交代しながら進行するそうです。それは武力と知識と富です。それぞれの支配者により時代は「武人の時代」「知識人の時代」「富裕者の時代」と流れていきます。そしてまた「武人の時代」…と最初に戻って続きます。
現代は欧米とインドが富裕者の時代の終わりにあり、それが崩壊して武人の時代がはじまるといいます。
一方、日本は富裕者の時代の衰退期に入るということです。(予測は10年以上前なのですでに衰退期に入っているはずです。)ちなみに、バトラの予測では日本は「経済的な大混乱はあるが、経済力は衰えず世界をリードする国となるだろう」といわれています。
ある時代の終わりにはそれまでの矛盾が噴出してきて、大変革が起きます。それが戦争と恐慌です。
「しかし、資本主義の崩壊は、けっして世界の崩壊ではありません。むしろ資本主義崩壊後の世界は、現在より優れた社会システムが発生し、その結果、世界は黄金時代を迎えることになるでしょう。」
その新しい社会システムをバトラはプラウト(PROUT)と呼んでいます。
プラウトは人間の貪欲ではなく必要に基づいた経済のシステムです。医療と教育は無料であり、十分な衣食住が得られるだけの賃金が受け取れます。
労働者の最低賃金と最高賃金の差は最初は10倍、到達目標は2倍です。富裕者の時代の特徴である富の集中はさせないのがプラウトの再分配の基本にあります。つまり崩壊するのは「搾取的資本主義」です。
彼の考える社会システムは共産主義に似ているようですが、プラウトは伝統的な価値観である精神性を重視するといいます。
「たとえば、若者に対して人に対する思いやりややさしさを押しつければ、なぜそうしなければならないのか、という質問が飛び出すかもしれません。なぜ思いやりは必要なのか、やさしいということのゴールとは何なのか、を語ることが必要です。やさしく、思いやり深く、慈悲深ければ、あなたは幸せになれる、というべきなのです。」
気になるのはそのような社会は武人の時代において実現するということです。武人の時代は武力が支配する世界ですから、どうしても物騒なイメージを持ってしまいます。
最近のバトラ氏はどんなことをいっているのか、もう少し、詳しく聞いてみたくなりました。(インターネットで調べると新しい予測がわかります)
2010年資本主義大爆裂!―緊急!近未来10の予測
ラビ・バトラ

by G-Tools
Ravi Batra Pema Gyalop 藤原 直哉

1995年に世界恐慌が始まり、2010年までに資本主義が崩壊すると予測(予言)する恐るべき書。1994年に出版されています。
著者のラビ・バトラはインド出身の経済学者。
今までに大きな予測(予言)を三つ当てています。 第一は、イラン革命とイラン・イラク戦争。第二は共産主義の崩壊。第三は、1990年以降に東京市場で株価が暴落して、それをきっかけに世界が恐慌に入るというもの。
三つめの予測は当たったといえるのでしょうか。私は経済に疎いのでよくわかりません。当時、日本のバブルは崩壊して株価は暴落しましたが、世界恐慌は起ったといえるのかどうか。アジア通貨危機は1997年ですが、これはつながりがあるのかどうか。
ともあれ、けっこう予測が当たるとされるラビ・バトラ氏1994年に出版したのが本書です。そしてここには恐るべき予測が書かれています。
「一九九五年を皮切りに、世界経済は大恐慌に突入します。大恐慌と、そして多分、それにともなって発生する戦争の流血の中で、資本主義は崩壊します。」
資本主義の崩壊については1979年の『資本主義と共産主義の崩壊』の中で予測していて、そこには「西暦二〇〇〇年までに共産主義が、二〇一〇年までに資本主義が、相次いで崩壊するだろう」と書かれています。
このところ日本も欧米も景気が良かったのですから、この予測は外れたという印象でしたが、今回の世界同時株安、金融不安によって現実味が出てきました。
それにしてもなぜ資本主義は崩壊するのでしょうか。そして、資本主義の次の経済体制はどのようなものでしょうか。
バトラの信じる社会循環論によると、世界の歴史は三つの権力が交代しながら進行するそうです。それは武力と知識と富です。それぞれの支配者により時代は「武人の時代」「知識人の時代」「富裕者の時代」と流れていきます。そしてまた「武人の時代」…と最初に戻って続きます。
現代は欧米とインドが富裕者の時代の終わりにあり、それが崩壊して武人の時代がはじまるといいます。
一方、日本は富裕者の時代の衰退期に入るということです。(予測は10年以上前なのですでに衰退期に入っているはずです。)ちなみに、バトラの予測では日本は「経済的な大混乱はあるが、経済力は衰えず世界をリードする国となるだろう」といわれています。
ある時代の終わりにはそれまでの矛盾が噴出してきて、大変革が起きます。それが戦争と恐慌です。
「しかし、資本主義の崩壊は、けっして世界の崩壊ではありません。むしろ資本主義崩壊後の世界は、現在より優れた社会システムが発生し、その結果、世界は黄金時代を迎えることになるでしょう。」
その新しい社会システムをバトラはプラウト(PROUT)と呼んでいます。
プラウトは人間の貪欲ではなく必要に基づいた経済のシステムです。医療と教育は無料であり、十分な衣食住が得られるだけの賃金が受け取れます。
労働者の最低賃金と最高賃金の差は最初は10倍、到達目標は2倍です。富裕者の時代の特徴である富の集中はさせないのがプラウトの再分配の基本にあります。つまり崩壊するのは「搾取的資本主義」です。
彼の考える社会システムは共産主義に似ているようですが、プラウトは伝統的な価値観である精神性を重視するといいます。
「たとえば、若者に対して人に対する思いやりややさしさを押しつければ、なぜそうしなければならないのか、という質問が飛び出すかもしれません。なぜ思いやりは必要なのか、やさしいということのゴールとは何なのか、を語ることが必要です。やさしく、思いやり深く、慈悲深ければ、あなたは幸せになれる、というべきなのです。」
気になるのはそのような社会は武人の時代において実現するということです。武人の時代は武力が支配する世界ですから、どうしても物騒なイメージを持ってしまいます。
最近のバトラ氏はどんなことをいっているのか、もう少し、詳しく聞いてみたくなりました。(インターネットで調べると新しい予測がわかります)
2010年資本主義大爆裂!―緊急!近未来10の予測
ラビ・バトラ

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