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『20代若者の消費異変 調査研究報告書 2008年1月』 つづき

 若者の文化的な好みも変化しています。

 どういうわけか若者は和風、伝統文化への回帰をしています。伝統的な年中行事や和の暮らしが人気です。神社仏閣や茶道、華道、日本画、書道への関心も高まっています。

 それに対して、科学、民主主義、成長への関心が後退するという現象が見られます。

 より具体的な内容を示すために、団塊の世代を含む60代と今の若者である20代で「子ども、次世代に伝えたいと思うこと」を選択させたアンケートの結果を見てみましょう。

 まずは和への回帰から。

 「「雅」など京風の美意識や季節感
     60代 15.1% → 20代 40.5%

 「「侘びさび」「幽玄」などの美意識、自然観や文化」
     60代 11.8% → 20代 26.6%

 「「粋」「いなせ」など江戸町民の美意識や文化」
     60代 16.5% → 20代  6.5%

 今の若者が雅や幽玄にせっする機会があるのかどうか、その内容をわかっているのかどうかも疑問ですが、はっきりと増加の傾向が見られます。それにしてもなぜ江戸より京なのでしょう。私も京都に旅行してみたらわかるのでしょうか。(中学の修学旅行で行ったきりです)

 次は逆に減少した価値観です。

 「戦後の平和憲法や民主主義」
     60代 50.5% → 20代 35.4%

 「経済成長を支えた勤勉さ」
     60代 35.5% → 20代 11.4%

 「科学的・合理的な考え方」
     60代 21.5% → 20代  7.6%

 若者の右傾化についてはよくいわれますので、なるほどとは思います。しかし、質問がおかしいですね。民主主義とセットになっているのは変です。民主主義を否定をするならどんな政治制度を求めているというのでしょうか。

 次の質問も変です。「経済成長を支えた」とわざわざ限定する理由がわかりません。この質問ではたんなる勤勉さではなく滅私奉公という意味合いが強くなるような気がします。そういう意味での勤勉さなら当然否定されてしかるべきでしょう。

 科学的、合理的思考に対する軽視も不思議です。迷信的、非合理的思考を是としているのでしょうか。ちょっと気持ちの悪い傾向です。しかし、和への回帰がこういう回答になっているのかもしれません。合理的にわりきったり、効率主義への嫌気がこういう表現になっているとも考えられます。

 いろいろ疑問もありますが、やはり団塊の世代とはだいぶ違う価値観を持っているのは間違いなさそうです。それは物質的な成功よりも精神的なものへの価値観の移行です。そこには、もはや経済成長だけではやっていけない日本の立場も反映しているように思えます。

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小林 由枝

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