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裁判傍聴 若い女性の殺人事件

 午後は新件できれば殺人事件を傍聴しようと開廷表を繰っていると、丁度いいのが見つかりました。

 30分ほど早めに法廷に行くと廊下にはすでに行列ができていました。さすがに殺人事件は人気があるようです。後で調べたらニュースになっていたんですね。

 満員で座れないかもと心配しましたが、なんとか座れました。後数分来るのが遅れていたら、座れなかったでしょう。

 殺人事件の公判の前に同じ法廷で道路交通法違反の判決がありました。裁判長、弁護人、検察官、それぞれひとりでさみしい布陣。裁判長はすごい早く口で判決やらなにやらを話して風の様に去っていきました。公訴事実は首都高速で80キロオーバーのスピード違反。判決は懲役3ヶ月、執行猶予2年でした。5分もしないで終了しました。

 被告人は自分の事件とは関係ない満員の傍聴人の前にさらされて困惑したでしょうね。前座でつまらないスピード違反。裁判長も傍聴人も「さっさと終われや」といわんばかりの雰囲気。

 数分待たされていよいよ殺人事件のはじまりです。

 検察官3人(ひとりは女性)、弁護人ひとり(だったかな)がスタンバイしています。後でわかったのですが、傍聴席の右端の前には被告人の母親、左端の前には被害者の姉が座っていました。

 手錠と腰縄を付けられた被告人の登場。やや小柄で大人しそうで地味な雰囲気の若い女性です。眼鏡をかけ、ポニーテールのように髪を後ろにまとめています。リクルートスーツのような黒いスーツパンツを着ています。普通の容貌、服装なので最初は裁判所の職員かと思ったほどです。

 やがてさっきと同じ裁判長が入ってきました。さっきは裁判長が独りでしたが、今度は裁判官を二人従えています。

 裁判長はさっきと違ってゆっくりと丁寧に説明しながら話します。傍聴人が多いし、殺人事件だし、やはり事件によって丁寧さが違うのでしょうか。

 検察側による事件の概要の説明があったのですが、なんとパワーポイントを使い、プロジェクターでスクリーンに映写しての説明です。事件現場の写真、凶器となった酒瓶の写真なども大きく写していました。検察官の一人はこの操作のために来ているみたいでした。

 事件の概略は以下のようなものです。ニュースにもなっているのでそれを転載します。事件は2008年の3月27日です。

交際男性を瓶で殴り重体 殺人未遂で女を逮捕

 別れ話で口論となり、就寝した交際相手の男性の頭を殴って意識不明の重体にしたとして、警視庁池袋署は27日、殺人未遂の現行犯で、東京都豊島区池袋、無職、梁取優子容疑者(24)を逮捕した。「別れ話を切り出され、殺そうと思った」と供述している。

 調べでは、梁取容疑者は27日午前4時25分ごろ、自宅マンションで、就寝していた交際相手のアルバイト男性(21)の頭を洋酒の瓶で3、4回殴り、意識不明の重体にした。

 男性が同日午前2時ごろ、酒に酔って帰宅後に口論になり、別れ話を切り出された。男性はそのまま寝てしまったという。梁取容疑者が犯行後、「人を殺した。彼氏を瓶で殴った」と110番通報した。


 2008年4月3日に被害者は死亡しています。

 裁判の中では被告人は職業を無職ではなく、ホテル従業員といっていました。被害者男性はバーテンダーです。

 事件の概要だけでなく、二人が付き合い始めてから事件までの経過、被害者の日記、被害者の母と姉の供述などを紹介していました。

 被害者の日記の中には、被告人の女性に中絶をさせたことを反省する文章、喧嘩を反省する文章が抜粋されており、検察側は、事件までの経過おいて、被害者なりに苦しみ反省していたことを伝えようとしていました。

 被害者が被告人に殺されるかもしれないと不安を語っていたという話も出てきたのは驚きでした。「優子はいつもニコニコしているけど、意に沿わないことがあると豹変する」とも語っていたそうです。

 なるほど、見かけとはだいぶ違い女性のようです。

 検察側の説明はすごいわかりやすかったです。事件の概要を知るためにも新件(初回)から傍聴したほうがいいようです。今回のようにパワーポイントでプレゼンしてくれるとほんとわかりやすいです。しかし、なんでプレゼンするのでしょうね。裁判官向けなのか。傍聴人向けなのか。

 被告人は公訴事実については「間違いありません」と冒頭に認めてしまいました。自分が殺したし、殺意もあったということです。

 ですから公訴事実についての争点はなし。争点は情状に関してのみでした。こうなると裁判は単純です。殺意をめぐって丁々発止のやり取りがあるかもしれないと期待していた私は少しばかりがっかりしたことを告白しておきます。

(つづく)

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今井 亮一

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