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『人生後半戦のポートフォリオ』 水木楊

人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)
水木 楊
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 人生を自由時間、金、モノと3つに分けて、自由時間にもっと重点を置きましょうと提案しています。

 ユニークなのは、すべてをお金に換算していることです。モノは購入金額がありますから、当然として、自由時間も労働時間と同一の価値があるとしています。自由時間の1時間は、時給1時間に相当させて計算しましょうというのが本書の一番のアイディアです。

 たとえば、時給1000円の人が1時間釣りを楽しめば1000円分遊んだことになります。時給1万円の人が同じく1時間釣りを楽しめば1万円分遊んだことになります。

 どうも腑に落ちません。無理があります。

 もしその時間を働けばそれだけの違いがあるといいたいのでしょうが、実際は働いていないのですし、主観的な体験として収入に比例して10倍も価値の違いがあるわけがありません。

 ある人が若い頃、バイトで時給1000円で働いていて、やがて大企業の役員になって10倍の収入を得るようになったとしましょう。その人の余暇の価値も10倍になっているなんてことはありえません。錯覚とか詭弁の類です。

 もし、仕事と自由時間が同じ価値を持つなら、時間があってもなくてもどちらでもいいってことになります。自由時間を多くしなさいと勧める根拠はありません。私としてはやはり自由時間と労働って別もの、交換できるものではないと思うのですが。というか、基本的に経験の内容によるでしょう。

 本書にはしばしば自由時間を自分への投資に使うという表現が出てきます。やはり著者にはお金になることが価値があるのだという固定観念があるのでしょう。

 いろいろ腑に落ちない点はありますが、仕事人間がそう考えてみることで自由時間の価値を再発見できるなら、こういう計算もありかもしれません。発想を変える、価値観を変える、きっけになるような気がします。

 サブタイトルは「「時間貧乏」からの脱出」です。金やモノを持つことはそれだけ時間貧乏になることですよ、といっています。本書を読んだ人が時間を持つことが豊かさなのだと気づくなら、それはけっこうなことだと思います。

人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)
水木 楊

人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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