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龍馬伝 第13回視聴率 18.8% 兄の権平は脱藩に反対していた

 龍馬伝第13回の視聴率は18.8%でした。前回に比べてプラス1.1%と若干の持ち直し。

 裏番組に世界フィギアの女子フリーがあったのでだいぶ数字を持っていかれました。これはしょうがないでしょう。

 Wikipediaによると、龍馬(福山雅治)の脱藩に手を貸したの姉の乙女(寺島しのぶ)だけで、長兄の権平(杉本哲太)は反対して脱藩をしないように警戒していたと書いてあります。さらにこのようなことも。

姉の乙女が権平を騙して倉庫に忍び入り、権平秘蔵の刀「肥前忠広」を龍馬に門出の餞に授けたという逸話がある。


 権平が龍馬のために刀をくれたとする龍馬伝とはまるで違います。当然でしょう。一家の主としては家族がどんな目にあうかわからないのに脱藩に賛同できるわけがありません。あのシーンで感動して泣いた人には申し訳ありませんが、脱藩はそれほど甘い話ではないということです。

 龍馬の脱藩は文久2年(1862年)3月24日となっています。この年の2月には第14代将軍家茂と皇女和宮が結婚しています。いわゆる公武合体です。京都に集結した尊王攘夷派と島津久光を代表とする公武合体派とが対立を深めている状況です。


 視聴率の推移

 第1回 23.2% 前回との差
 第2回 21.0% -2.2 最低視聴率更新↓
 第3回 22.6% +1.6
 第4回 23.4% +0.8 最高視聴率更新↑
 第5回 24.4% +1.0 最高視聴率更新↑
 第6回 21.2% -3.2
 第7回 20.2% -1.0 最低視聴率更新↓
 第8回 22.3% +2.1
 第9回 21.0% -1.3
 第10回 20.4% -0.6
 第11回 21.4% +1.0
 第12回 17.7% -3.7 最低視聴率更新↓
 第13回 18.8% +1.1


裏番組との比較
18.8% 20:00-20:45 NHK 龍馬伝
22.6% 19:58-21:48 CX* 世界フィギュアスケート選手権2010女子フリー
19.5% 19:00-21:54 NTV 世界の果てまでイッテQ!春の珍獣祭りSP2010
*7.5% 19:00-22:48 TBS SASUKE2010春
*8.4% 18:04-20:54 EX__ 超タイムショック!!最強クイズ王決定戦8
*7.7% 19:00-21:48 TX__ 田舎に泊まろう!・最終回

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テーマ : 龍馬伝
ジャンル : テレビ・ラジオ

龍馬伝 第13話「さらば土佐よ」 もう少し涙が出てもいいんじゃないですか?

 今までの対立葛藤が最高潮に達し、一気にマグマが噴出したそんな回でした。

 龍馬脱藩、吉田東洋暗殺。それにまつわるもろもろをうまく組み合わせて見事なドラマに仕上げていました。

 残念だったのは龍馬(福山雅治)と乙女(寺島しのぶ)との別れのシーンで両者ともなかなか涙が出てこなかったこと。とくに福山は時間をかけたわりに落ちた涙が一滴とは少なすぎます。福山雅治がなんとか涙を出したいと工夫しながら演技をしたのだろうと想像していたら、感動が薄れてしまいました。

 それと脱藩に対して坂本家が協力的すぎますね。あのような理解の仕方ってのは当時としてはありえたのでしょうか。疑問ですが、その後、龍馬と乙女との間で普通に手紙がやり取りされていることを考えるととくに両者に軋轢もなさそうなので、案外大丈夫なのかもしれません。

 吉田東洋の暗殺場面でのカメラ位置がどうだったか。切られて断末魔にある東洋の顔が刺客の足に隠れてよく見えないシーンがありました。そこはやはり東洋の顔が見えるべきでしょう。もっと丁寧なカット割りにして欲しかったです。演出家としてはそれをリアリティと捉えたのでしょうか。

 龍馬は脱藩して何をするつもりなのか、はっきり描かなかったのはなぜでしょう。何ができると思ったのか。何をするつもりだったのか。それを描いてないので、煽られただけの無謀な計画に見えてしまいます。

 土佐の中にいたのではできない大きなことをするつもりなのはわかりますが、それがどういう行動なのか。まったく見えません。はて、これでいいのでしょうか。

 長州や薩摩の動きに呼応して、攘夷を決行するつもりであったのかもしれませんが、やはりその当時の京都の動きなどが描かれていないので、より大きなドラマが描けていないようなうらみがあります。

 それはともかく、ドラマはいよいよ面白くなってきました。来週は武田鉄矢の勝海舟にがっかりしそうで、やや心配ですけど。

テーマ : 龍馬伝
ジャンル : テレビ・ラジオ

『青年ヒトラー』 戦場の英雄、右翼の天才演説家となる

 もし、このまま時代の変化がなければ、総統ヒトラーは生まれることはなかったでしょう。

 しかし、ここで第一次世界大戦が勃発します。政治的な不満からオーストリアでの徴兵を拒んでいたヒトラーも愛するドイツ軍への入隊を志願します。ここからがらりと彼の人生が変わります。

 勇敢な兵士であったヒトラーは伝令という危険な任務につきます。そこでも彼は驚くべき勇敢さを発揮して、一級鉄十字章を含む4つの勲章を受けることになります。

 彼の勇敢さ職務に対する異常な勤勉さはどこから来るのでしょう。美術、建築、オペラなどに関心の強い芸術志向の青年であったヒトラーがなぜかくも兵士としての適性を持っていたかはまったくの謎です。もともと彼は恐怖を感じにくい性格であったとしか言いようがありません。

 将来の進路に大きな影響のある学校を中退したり、強く希望する美術学校のための受験準備をしなかったのは、先のことを考えない無謀な性格のように思えますが、じつは危機感の感じにくい、特殊な性格であったのではないでしょうか。それが戦場においては勇敢さとして現れたのだと考えられます。

 第一次世界大戦はドイツの敗戦で終わります。うちひしがれている街に画家の仕事はありません。彼は軍隊に残りながら政治活動に参加するようになります。

 この軍隊時代にヒトラーは5日間の政治思想啓発指導者講習会を受けています。第一次世界大戦で捕虜となった兵士が帰還してきたとき、反共産主義的、愛国主義啓発教育を行う必要がありました。その指導者にヒトラーが任命され、右翼的思想を学ぶためのミュンヘン大学で行われた講習会に彼は参加しました。このときヒトラーは右翼的経済思想家のゴットフリート・フェーダーの「金利奴隷制打破」論から大きな影響を受けたといいます。言うまでもなくユダヤの金融業者が悪であるという考えを含んでいます。

 その後のヒトラーを他とは違う圧倒的な存在にしたのは彼の弁舌の力と確信に満ちた極右翼思想でした。彼に弁舌の才があるのは子ども時代からでした。いわば生まれつきの才能だったのでしょう。それが軍隊での政治思想啓発指導者としての活動とナチ党での演説経験の積み重ねで、技術は洗練され、話しぶりは力強くなり、確信に満ちた右翼思想に支えられて圧倒的な力を発揮するようになったのです。

 政治思想啓発指導者として才能を発揮したヒトラーがひょんなことから右翼政党に入党し、やがて党首となるまでの経過はなかなか面白いのでぜひ本書を読んでいただきたいところです。ある意味、ここまでの物語はドイツの教養小説(主人公が成長する物語)の特殊型のようです。

 その後のヒトラーはよく知られているように演説で人を引きつける政治的リーダーとなっていきます。

 ヒトラーが演説をすれば聞き手は陶酔しました。彼は多くの聴衆を集めることができ、その全員を興奮させることができました。時代の要求にも合致していたのでしょう。当時のドイツ人には自分たちの自信を回復させてくれる思想、誰が悪者なのかを指摘する明確な思想、自分たちの目標を提示する指導力のある思想が必要でした。そこにうってつけの演説者が現れ、民衆は熱狂しました。

 本書の前半とエピローグには、ヒトラーと若き日の友人であるクビツェクとの友情物語が語られます。ヒトラーという人間は単純に悪魔的と言えないところがあります。それを知る意味でもクビツェクとの関係はとても重要です。とりわけ30年ぶりの再会と最後の別れの場面などは感動的ですらあります。

 本書はいかにしてヒトラーは生まれたのかを一部解明してくれると同時にヒトラーは友情に厚くまじめな人物でもあるということに気づかせてくれるという意味でなかなか興味深い一冊です。

 しかし、ここで描かれた青年ヒトラーとこの後のヒトラーはやはり断絶があるように感じます。その謎を埋めるためにいずれまたヒトラー関連の本を読みたいと思います。

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『青年ヒトラー』 まじめな画家青年の静かな狂気

 ウィーンで美術学校の受験に2度も失敗したあと、オーストラリアでの兵役逃れのために浮浪者のような生活をして身を隠しての生活をしてから、ヒトラーはミュンヘンに出ます。

 美術学校を出ていないヒトラーですが、ミュンヘンで絵を売って生計を立てることに成功します。このような形は本意ではないかもしれませんが、一応は画家になるという希望は叶えられたことになります。

 著者はこのときのヒトラーはその生活に不満で将来の展望がないと断定しています。勉強をして、美術学校に入り、建築画家として大建設会社に入るつもりだったが、具体的な努力はしていないというのが理由です。

 自活ができ、余裕も生まれて、大好きなドイツ民族の文化と芸術の都ミュンヘンで幸せな日々を送れるようになっていたとはいえ、学業を途中で放棄し、二十五歳になっても何の職業や資格も身につけていないアドルフの将来は、全く定まっていなかった。


 たしかに満足感はあまりなかったでしょう。自分がイメージしていた将来の姿とはほど遠いものであったことは間違いありません。

 ヒトラーはこの頃を振り返り、読書を通して彼の世界観が固まりつつあったと『わが闘争』に書いています。しかし、著者はこの点に懐疑的です。

多くの政治的な読書をしたといっても、どんな政治書や思想、哲学書を読んだのかについては殆んどわかっていない。少なくとも一定の書物を一貫して読破し、学んだという証言は全く残されていない。『わが闘争』上巻の六五頁から六八頁で述べている彼の読書方法で勉強したというのであれば、多くの政治、思想書から自分の考え方に合致するものを拾い集めるのが彼の読書であったといえる。したがって、すでに二十歳代半ばのミュンヘン時代に、アドルフの政治思想や反ユダヤ主義、闘争の世界観が固まり、形成されていたという『わが闘争』の長い記述は、彼の後々(一九二四年)の回想、脚色であって、当時の事実、実態ではないと理解すべきであろう。


 ヒトラーの読書法は本のすべてを読むのではなく必要なところを拾い読みをするものだったらしいのですが、こういう読書法は当然存在するし、効率良く知識を取り入れるにはいい方法です。著者はそれはまともな読書とは考えていないようですが、だからといってそれをヒトラーの証言を疑う理由に上げる必要はありません。

 読んだ本が明らかではないから証言が信頼できないというのも、いささか言いがかりに近い印象を与えます。

 著者の説にはヒトラーの回想をひっくりかえすほどの根拠はありませんが、その後のヒトラーが戦争を経験し、政治思想啓発指導者講習会を経て、思想が固まったのだという著者の説はそれはそれでもっともらしく聞こえます。しかし、それはせいぜいそういう可能性もあるという程度のことです。

 ミュンヘン時代の話はヒトラーの生涯の中でもなかなか興味深いものがあります。まじめで礼儀正しい画家の青年がひとり読書を重ねながら右翼思想を醸成していく様子は少なからぬ不気味さを感じさせます。しかし、このような生活から狂気が生まれたのだと考えるなら、それはやはり結果論にすぎないでしょう。


 つづく

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『青年ヒトラー』 弁舌のすぐれた執着気質の持ち主

青年ヒトラー (平凡社新書)
4582854559


 第二次世界大戦をまねいたドイツ総統アドルフ・ヒトラーの子ども時代からナチ党入党あたりまでを追った伝記です。手頃に読めるヒトラーの伝記があまりみつからないので、貴重な一冊だと思います。

 ヒトラーは自分が好きなことは一生懸命やるが、それ以外には無関心です。これが一番目立つヒトラーの性格的特徴です。

 美術学校進学への希望を持っていたのに父親に反対され実科学校に入学、しかし父の死去ということもあり、学校の勉強には身が入らず、退学します。

 美術学校に入るためにウィーンへ出て絵を書きながら好きなオペラなどを見てすごします。しかし、受験のためにこれといった準備をしてなかったこともあり美術学校の受験に失敗します。これにこりて受験勉強をするかと思いきや、また同じような生活を繰り返し、次の受験にも失敗します。

 自信過剰で受験勉強が必要であるという認識がないのか、サボタージュのために大きな損失を被ることを繰り返します。

 著者はヒトラーを「地道で堅実な努力をきらう」性格だといいます。しかし、自分の好きなことには熱心であることを見ると、執着気質ともいうべき性格なのかもしれません。ヒトラーはまじめで酒、煙草はやりません。女遊びもしません。また好きな女性に対して奥手で、ほとんどなにも行動はできないにもかかわらず、いつまでも好意を持ち続けたようです。

 執着気質と次のようなものです。

「一度起こった感情が冷却することなく、長くその強度を持続、あるいは増強する」という異常体質を前提とした仕事熱心、几帳面、正直、凝り性、強い責任感や正義感などの性格特性を有するもので、熱中性と徹底性を特徴的とします。ごまかしやずぼらができずに、他者から模範生、優等生と言われることが少なくないです。
  鬱/Depressionより



 後の軍隊での働きぶりなどを考え合わせるとまさにこういう性格の人であったと思えます。

 後の性格形成や行動にどういう影響を与えたかわかりませんが、母親を強く愛していて、その死にただならぬショックを受けていました。これも印象的なエピソードのひとつです。

 つづく

ヒトラーの経済政策-世界恐慌からの奇跡的な復興 (祥伝社新書151) わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫) ナチスと映画―ヒトラーとナチスはどう描かれてきたか (中公新書) ワイマル共和国―ヒトラーを出現させたもの (中公新書 (27)) ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和 (中公新書)
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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

龍馬伝 第12回視聴率 17.7% 最低視聴率更新しました!

 龍馬伝第12回の視聴率は17.7%でした。前回に比べてマイナス3.7%と今までで一番の落ち込み。最低視聴率を更新しました。

 さすがに政治の流れについての説明が必要とはいえ、台詞で政治を説明しちゃ視聴者は離れるでしょ。しかし、原因はそれだけではないでしょう。連休の中日ということもあって、裏番組も高い視聴率のものはありませんでした。日本テレビのハプニング感謝祭も大惨敗です。やはり連休に負けたのかもしれません。

 来週は通常の視聴率に戻ると信じて待つことにしましょう。

 視聴率の推移

 第1回 23.2% 前回との差
 第2回 21.0% -2.2 最低視聴率更新↓
 第3回 22.6% +1.6
 第4回 23.4% +0.8 最高視聴率更新↑
 第5回 24.4% +1.0 最高視聴率更新↑
 第6回 21.2% -3.2
 第7回 20.2% -1.0 最低視聴率更新↓
 第8回 22.3% +2.1
 第9回 21.0% -1.3
 第10回 20.4% -0.6
 第11回 21.4% +1.0
 第12回 17.7% -3.7 最低視聴率更新↓


裏番組との比較
17.7% 20:00-20:45 NHK 龍馬伝
12.7% 19:00-20:54 NTV ミヤネVS美男美女アナNGハプニング感謝祭
*5.3% 19:57-20:54 TBS オレたち!クイズMAN
12.7% 19:00-20:54 CX* ジャンクSPORTS(秘)珍映像大賞・最終回
*9.8% 19:00-20:54 EX__ Directors TV・JR新幹線小田急首都高速山手トンネル緊急潜入SP
10.9% 19:00-22:18 TX__ 日曜ビッグバラエティ元祖!大食い王決定戦

『右大臣実朝』 有名な作品だけど、ホントつまらない

惜別 (新潮文庫)
4101006105



 太宰治著

 鎌倉幕府第三代将軍である源実朝を主人公にした小説。語り手は実朝に仕えていた小姓の「私」。

 正直、読みにくいです。吾妻鏡などの古い歴史書からの長い引用を古文のままぽーんと投げ出しているのはどういうわけか。不親切という印象を持ちます。語りの部分も一文が長く、うねうねと改行なく続き、描写というより説明的で、会話もほとんどなし。登場人物に付いての解説もほとんどないので事前に歴史の勉強をしておかないとついていけません。

 「私」の語りは上品そうないかにも作った口調で太宰らしからぬ文体に挑戦していながら、ときおり変に下卑ていて、太宰節が顔を出します。

 実朝を持ち上げたい心情が満々であるのはいいとして、実朝がそれほど魅力がある人物とは思われないのは、私がもはや若くないし太宰ファンではなくなったからかもしれません。

 終盤の公卿禅師と「私」のやりとりだけが、会話が多く、ちがった小説の印象です。公卿禅師に自由に語らせることで公卿禅師の印象を強めたかったのかもしれません。

 肝心の場面の多くが古文書からの引用であるのはいただけないです。とくに最後の暗殺の場面が引用だけとは、小説家としての仕事の放棄というものです。

 散々な評価をしていますが、太宰ファンには評価の高い作品です。有名なセリフもありますし、太宰がかねてより尊敬していたという実朝を描いているという意味でも重要な作品です。

『惜別』は昔読みましたが、今回は『右大臣実朝』のみなので、こちらだけ感想を書きました。


二十世紀旗手 (新潮文庫) 新ハムレット (新潮文庫) ろまん燈籠 (新潮文庫) グッド・バイ (新潮文庫) 新樹の言葉 (新潮文庫)
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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

龍馬伝 第12話「暗殺指令」 弥太郎の嫁はマイコというモデル

 先週、説明が足りないと文句をいいましたが、今週は完全な政治ターンでした。しかし、残念なことに台詞に頼って説明しすぎでした。

 久坂玄瑞(やべきょうすけ)が龍馬(福山雅治)を相手に攘夷の説明をし、吉田東洋がなぜ山内容堂は(今のところは)攘夷ではないのかを武市半平太を相手に説明してました。もう少しドラマの中に自然に溶かしこめないものでしょうか。

 京都の三条家に入った加尾(広末涼子)が化粧をして綺麗になっていて、ちょっと救われました。あのままでは残念すぎますから。

 弥太郎の嫁さんが背が高くて可愛いのですが、ちょっと顔が長くて鼻が長くて不思議な雰囲気でしたね。マイコというモデルだそうです。それにしてもあの汚い家に一緒に住んでいたというのは本当でしょうか。可哀想すぎます。

 それと弥太郎があまりにコント的です。面白いのはいいのですが、ちょっとやりすぎ。お笑い要素はほどほどにしてもらいたいです。

 吉田東洋が武市半平太を足蹴にする演出は武市の恨みをより正当化するための演出と見ました。でも、半平太が東洋の暗殺を龍馬に頼むのはいかがなものでしょう。龍馬がやりそうもないことは半平太はわかっているはずなのに、どういうつもりなのか。

 吉田東洋は龍馬を買いかぶりすぎだし、後藤象二郎は危機感を抱きすぎです。龍馬はまだほとんどなにもしていないのに。

 今回は図式的説明的なシーンが多くてちょっとドラマとしての面白さにかけていました。


マイコha-n!(マイコオフィシャルブログ)


テーマ : 龍馬伝
ジャンル : テレビ・ラジオ

『人生、しょせん気晴らし』 ニヒリズムがうむ奇妙なユーモア

人生、しょせん気晴らし
4163711600


 中島義道著

 中島氏はパスカルにならって人生は気晴らしだといいます。では、気晴らしでないものとは何か。

それはただ一つ、各人が自分が投げ込まれている「たまたまたった一度だけ生まれさせられ、もうじき死んでいく、そして二度と生きることはない」という頭が痺れるほどの残酷な状況をしっかり見据えて-これだけを見据えて-生き抜くことだけです。



 たんに死が訪れることを残酷と言っているわけではないことに注目してください。中島氏は生まれてくることにもかなり残酷さを感じているようです。「もうじき死んでしまう」という表現には人生の短さを嘆く気持ちもこめられています。さらに人生が一回と点も不満のようです。

 中島氏はこうした人間の生死に関する状況を残酷だと考えそれから目を逸らす一切の行為は気晴らしだと考えています。

 しかし、私は同意できません。死が近づいていると考える人間は死を恐れ、死の意味を考え、こうした問題を真剣に考えるかもしれませんが、そうじゃないときに必死に考える理由などなにもありません。最初から設定されている人生の条件を考えることにどれほどの重要性があるのでしょう。

 それにこういう問題を考えても私はちっとも頭がしびれません。むしろ快いくらいです。死が怖くないという意味ではなく、どうせ死で終わる人生はむしろさっぱりしているとさえ思えます。

 そういうわけで私は中島氏の基本思想にはいつも距離を感じます。

 中島氏は「人生に意味はない」とよく書きます。これには同意しますが、氏の場合、「どうせ人間はじきに死んでしまうのだから」とやや否定的にいうのには共感しかねます。私はむしろ「どうせ死ぬ」ことに肯定的です。どちらかというと気が楽になります。どうせ死ぬんだから頑張んなくてもいいじゃないか、と。いろいろあるけど、どうせ死ねばちゃらになると。いつまでも続かないことはむしろ救いではないかという気がします。

 氏の場合は「じきに死ぬ」「もうすぐぐ死ぬ」と切迫感を伴っているところに特徴があります。子どもの頃から強く感じていたそうです。過度の神経質なのかもしれません。

 青年期に人生の意味について考え悩んでいた私は、ショーペンハウアーの「目的もなくただ生きようとする盲目的な意志」という言葉に触れて救われたことがあります。ああそうなんだ、目的はないんだということで、力が抜けて楽になりました。中島氏と私とではやはり性格的に違うところがあるのかもしれません。

 本書はいろいろな雑誌に発表された文章を集めたエッセイ集です。中島氏の文章はときにその意固地さが鼻についていやになりますが、今回はそれが弱くなかなか面白く読みました。ニヒリズムが奇妙な味のユーモアとなっています。氏の場合、思想よりも性格の問題が強烈で、それがあまり強く現れていない場合は、読みやすいようです。

 「公的な騒音」をテーマにした呉智英氏との対談での以下の証言を読むとわかりますが、氏の性格はかなり特異です。関わる人は大変そうです。

事実、私は半病人のような生活を送っています。完全防音のマンションを仕事部屋にして、いつも耳栓をし、それでも不安だから何万円もする特殊な防音装置を据え付け、騒音の溢れている外は怖いから、一歩も出ない。床屋にも行かなければ、銀行の振込みにも妹に代わりに行ってもらう。私にとって、聞きたくない音を無理やり聞かされるのは「暴力」なんです。




人生に生きる価値はない 差別感情の哲学 やっぱり、人はわかりあえない (PHP新書) 生きるのも死ぬのもイヤなきみへ (角川文庫) どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫)
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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『祖国とは国語』 愛国心と祖国愛をわけて考えよう

 つづき

 愛国心と祖国愛をわけて考えるべきとの提言は示唆に富んでいます。

 日本では愛国心とひとことでまとめていますが、英語では「自国の国益ばかりを追求する主義はナショナリズムといい、ここでいう祖国愛、パトリオティズムとは峻別されている」といいます。

 祖国愛とは、「祖国の文化、伝統、自然などをこよなく愛するという意味」です。最近の若者に見られる日本回帰の和志向も愛国心ではなく祖国愛でしょう。

ナショナリズムは邪であり祖国愛は善である。邪とはいえ、政治家がある程度のナショナリズムを持つというのは必要なことと思う。世界中の政治家がそれで凝り固まっている、というのが現実であり、自国の国益は自分でしか守れないからである。
 一般国民にとって、ナショナリズムは不必要であり危険でもあるが、祖国愛は絶対不可欠である。わが国語にこの二つの峻別がなかったため、戦後、極めて遺憾なことに諸共捨てられてしまった。悔まれる軽挙であった。現在の政治・経済・外交における困難の大半は、祖国愛の欠如に帰着する、と言ってさして過言でない。


 政治家にはナショナリズムも必要だが、一般国民には祖国愛が必要、というわけです。日本の不幸は、羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹くかのように、軍国主義を否定するあまり、日本を愛することはなんでもダメみたいなことをいうようになったことでしょう。

 かといってその反動としてナショナリズムに染まってはいけません。もちろん政治レベルでの国益の追求は正当ですから、どういうレベルでの話なのかを慎重に見ながら判断しなければなりません。

 本書の後半には、家族ネタのエッセイがいくつか収録されています。そのほとんどがどうでもいい内容ですが、最後の「満州再訪記」だけはなかなかよかったです。

 内容は、母親の藤原てい、藤原正彦夫婦、三人の息子、父親の新田次郎と関わった二人の編集者による満州旅行の記録です。藤原氏は満州生まれ、二歳で引き上げを経験します。さすがに本人の記憶はないわけで母親の書いた『流れる星は生きている』などで、当時の記憶が構成されています。ですからこの旅行は話だけは聞いている生まれ故郷をたずねる旅となっています。

 それだけならばどうということもないのですが、当時の歴史的状況や生活ぶり、引き上げ前後の父母の苦労をも記述しているため、立体的な構成となっていて、戦争の一断面を知るにはいいエッセイとなっています。

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『祖国とは国語』 国語に期待しすぎ、武士道を過大に評価しすぎ

祖国とは国語 (新潮文庫)
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 藤原正彦著

 日本の国家的危機を救うのは国語教育だとして、いかに国語教育が必要であるか、また現在の国語教育の貧困を嘆く憂国の書です。

 しかし、国家的危機の原因を教育の誤りに求める論旨は杜撰なものです。

 我が国の直面する危機症状は、足が痛い手が痛い頭が痛いという局所的なものではなく、全身症状である。すなわち体質がひどく劣化したということである。国家の体質は国民一人一人の体質の集積であり、一人一人の体質は教育により形造られる。すなわち、この国家的危機の本質は誤った教育にあるということになる。



 比喩をそのまま論理展開させていますが、これがデタラメなのは誰が見ても明らかです。全身症状であるとの決め付け。全身症状は体質の劣化であるとの珍説。国家の体質は国民の体質の集積であるとの非論理的推論。体質は教育により作られるとの珍説。

 国語教育で論理力を身につけたとしても、科学的知見が不十分ならば論理を展開できないことの例証です。

人間はその語彙を大きく超えて考えたり感じたりすることはない、といって過言でない。母国語の語彙は思考であり情緒なのである。
 言語と思考の関係は実は学問の世界でも同様である。言語には縁遠いと思われる数学でも、思考はイメージと言語の間の振り子運動と言ってよい。ニュートンが解けなかった数学問題を私がいとも簡単に解いてしまうのは、数学的言語の量で私がニュートンを圧倒しているからである。知的活動とは語彙の獲得に他ならない。


 語彙が重要というのよいとして、その語彙はどこから得られるのかといえば、国語教育だけではなく各学問の中にもあります。藤原氏本人も数学的語彙を得たから自分がニュートン以上に数学の計算ができると書いています。

 それなのに、藤原氏は小学校の教育において、「一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数、あとは十以下なのである」と断定しています。

 他の教科書を読む前提として国語の語彙が必要だというのかもしれませんが、そこまでしなくとも国語以外の教科の教科書が読めることは誰でも知っています。国語教育の重要性を強調する余りのひいきの引き倒しという印象です。

 藤原氏は国語によって論理的思考力が身につくと論じていますが、ある程度は同意できますが、これも度が過ぎるあまり滑稽な暴論に傾いています。

 通常、小学校の国語には論理学も弁論術もありませんし、ディベートの方法も教えません。国語教育だけで論理的思考力が身につくというのは妄想に近いでしょう。

 自然や芸術に触れるだけでなく文学作品の読書が情緒を育てるとの氏の主張は同意できます。しかし、「勇気、誠実、正義感、慈愛、忍耐、礼節、惻隠、名誉と恥、卑怯を憎む心など武士道精神に由来するかたちや情緒」となると議論の分かれるところでしょう。

 明治大正から終戦までの国定教科書の豊餞に比べ、よくぞこれだけ痩せ細った、と思わざるを得ない。国定教科書には、少々の勇み足も時折あるが、少くとも感動があった。格調もあった。美しい情緒を青くむのにふさわしい読み物が多くあった。



 藤原氏が読んだ美しい情緒を育てる格調のある感動物語がどのようなものであったか大いに興味あります。それを例示していただかないと議論はできないと感じます。読書もそれがどんなものかをよく知らずに、そうだそうだと安易に同意しない方がいいでしょう。美しい物語はしばしばプロパガンダなのですから。

 そもそも武士道などというものは、武士を統治するために徳川幕府が朱子学を取り込んだ作った為政者に都合のいい思想です。明治政府が武士道を学校教育に取り入れたとしたらそれはやはり為政者に都合がいいからでしょう。

 日本人はなにも武士ばかりが立派だったというわけではありません。むしろ庶民こそが江戸期においては立派な文化を形成しました。なにかというとサムライジャパンだのサムライなんたらのという最近の風潮を私は好ましく思っていません。江戸時代の侍は幕府が百姓からとりあげた米を配給されるだけでなんの価値あるものを生み出すことがなかったつまらない階級です。

 武士の価値観はむしろ因循姑息だったのではないでしょうか。武士道にまつわる立派な物語の多くは徳川幕府成立以前の歴史を面白く描いた講談物の中にあるのではないか、と私は疑っています。もちろんそのほとんどは史実を元にした作り話です。


つづく

決定版 この国のけじめ (文春文庫) 古風堂々数学者 (新潮文庫) 父の威厳 数学者の意地 (新潮文庫) 国家の品格 (新潮新書) 若き数学者のアメリカ (新潮文庫)
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龍馬伝 第11回視聴率 21.4% 尊皇攘夷で数字を戻す

 龍馬伝第11回の視聴率は21.4%でした。前回に比べてプラス1%と戻してきました。幕末ものとしては十分健闘していますが、内容の面白さからして、満足できる数字ではありません。

 最初の頃は、時代背景を丁寧に描くのだろうと思っていましたが、10回、11回を見ていると、どうもそうではないようです。少なくとも時代の大きな流れを視聴者にわかるように説明していません。安政の大獄をまったくえがかずに、いきなり桜田門外の変をえがき、しかも短い殺戮シーンのみ。これではすでに日本史を知っている一部の層にしか理解できません。それにせっかく出ていた吉田松陰の存在が生きてきません。

 篤姫の場合は大奥内のホームドラマのようなものでしたから、政治や戦争はまあいいかという気分がありましたけど、さすがに龍馬を主人公にしておいてこれでは物足りないです。

 逆に、土佐の状況に焦点を当てている点は評価できます。武市半平太(大森南朋)を中心にした展開はかなり面白い。しかし、それを生かすためにももう少し説明が欲しいところです。


 視聴率の推移

 第1回 23.2% 前回との差
 第2回 21.0% -2.2 最低視聴率更新↓
 第3回 22.6% +1.6
 第4回 23.4% +0.8 最高視聴率更新↑
 第5回 24.4% +1.0 最高視聴率更新↑
 第6回 21.2% -3.2
 第7回 20.2% -1.0 最低視聴率更新↓
 第8回 22.3% +2.1
 第9回 21.0% -1.3
 第10回 20.4% -0.6
 第11回 21.4% +1.0


裏番組との比較
21.4%  20:00-20:45 NHK 龍馬伝 第11回「土佐沸騰」
19.6%  19:58-20:54 NTV 世界の果てまでイッテQ! 「珍獣ハンターイモトワールドツアー」IN ブルネイ他
11.0%  19:58-20:54 CX* ジャンクSPORTS 夢のセレブ軍団大解剖SP!
11.1%  19:58-20:54 EX__ 大改造!!劇的ビフォーアフターSEASON II
*6.3%  20:00-21:48 TX__ 日曜ビッグバラエティ 「B級グルメ☆スター誕生」
*5.5%  19:57-20:54 TBS オレたち!クイズMAN 明日誰かに出題したくなる『華麗なるクイズSP』

テーマ : 龍馬伝
ジャンル : テレビ・ラジオ

龍馬伝 第11話「土佐沸騰」 時代はどんどん動いている

 桜田門外の変で井伊直弼が水戸の浪士たちに暗殺され、時代の流れが個人の力では押しとどめることができない、そんな雰囲気になってきました。土佐の武士たちがやたら殺気立っているし、切迫感のある展開で面白くなってきました。

 しかし、政治部分を省略しすぎですね。なんで身内であるはずの水戸藩の浪士に幕府の要人が殺されるのか説明しておかないと、時代の流れがわからないんじゃないでしょうか。そもそも天皇と幕府の関係もわからない人も多いのに。

 さて、土佐藩。実際の坂本龍馬(福山雅治)が土佐勤王党にどういうつもりで参加することになったのでしょう。このドラマではどうしようもない時代の流れに乗っていくかのようです。史実としては攘夷に賛同していたと見るのが自然かもしれません。

 ところで、龍馬は大きくなったでしょうか。貧相な男が何かを捨てることで大きくなったでしょうか。吉田東洋(田中泯)の言葉は魅力がありますが、龍馬が平井加尾(広末涼子)との別れで大きくなったという印象は持てませんでした。むしろそういうことでは変化して欲しくないという願望も含めて。

 岩崎弥太郎(香川照之)が長崎で公金を使い込みますが、奉行所の門への落書きといい、なかなか大胆で豪快な人柄だったようです。香川照之が演じる弥太郎はややスケールの小さい小心者っぽい印象を与えます。本当の弥太郎は写真を見ても豪傑風ですし、もっと堂々たる雰囲気だったのではないかと想像します。それにしても弥太郎の写真は桑マンかハナ肇に似ています。

岩崎弥太郎の写真

テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

『ギリシア人の教育 教養とはなにか』 徳を育てるのは理系か文系か

ギリシア人の教育―教養とはなにか (岩波新書)
4004301106


 廣川洋一著。

 古代ギリシア哲学における教養のあり方、教授法について書いた本です。当時、同時期に学校を経営していたプラトンとイソクラテスに焦点を当てています。

 人間としての善さ、徳を追求する教養、教育は、結局のところ、政治的な市民としてのあり方にかかわることです。なぜなら職業訓練的専門教育的な教育は私人としてのものにすぎず、市民であるための教養教育は公人としてのものであるからです。

 プラトンとイソクラテスではその教育内容が違っています。簡単に言うとプラトンは理系重視、イソクラテスは文系重視です。

 プラトンの教育プログラムでは、数学的諸学科、音楽・文芸、体育訓練、哲学的問答術などが重視されています。それらにより魂の調和がはかられるとされます。

 一方、イソクラテスの考える教養は「立派に語ること」「立派に思慮すること」の二要素からなり、教育プログラムとしては弁論・修辞術を中心とするものとなっています。しかし、プラトンほど詳しいことはわかっていないのか、それ以外のカリキュラムについては書かれていません。

 イソクラテスは自然哲学や論理学を軽視しているというよりも空理空論と考えて否定的に見ています。それなのに弁論・修辞術を重視するとはどういうことなのか、いささか不信の念を持ちますが、彼は政治的判断である実践知を重視していて、厳密な知を追い求めるのではなく、大方のところ当たっていればいい、という考えのようです。

善く思慮をめぐらせる人びとは、本来われわれ人間はつねに有益であるようなものを見出すことはできないのだから、むしろたいていの場合有益であるという程度のものをこそ、よしとすべきなのだ。


 具体的な内容がわからないとなんとも言えませんが、弁論・修辞術だけで教養と言えるのかかなり疑問です。

 そのせいかどうか、イソクラテスの学校はすぐになくなりますが、プラトンのアカデメイアは紀元前387年から後539年まで存続します。

 面白いのは、キケロを代表とするローマ人の考える教養はプラトンの考える教養とは違って文系に傾いていることです。ローマ人にとっての「人間性にふさわしい学芸」は、文学・修辞学・歴史・哲学などでした。はっきりとイソクラテスの系統にあるといえます。

 このあたりの流れはどうなっているのか興味深いです。戦前の日本の大学などでいわれた教養もおそらくこの系統でしょう。ローマ人の教育という本があれば読んでみたいと思いました。


キケロ―ヨーロッパの知的伝統 (岩波新書) シティズンシップの教育思想 マルクスは生きている (平凡社新書 461) 発声と身体のレッスン―魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために
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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『7.5ウイグル虐殺の真実』 中国の軍事力が増せばいずれ日本も収奪される

7.5ウイグル虐殺の真実―ウルムチで起こったことは、日本でも起きる (宝島社新書)
4796674551


 イリハム マハムティ著

 著者は世界ウイグル会議日本代表のウイグル人。今は家族と日本で暮らしています。

 新疆ウイグル自治区は中国側の都合でつけられた名前です。新彊=新しい土地、という表現に中国の侵略主義が表れています。もちろん自治など行われていません。ウイグル族側の呼称は東トルキスタンです。

 日本のマスコミが中国に関して正しい報道をしない理由について書いてありました。日中記者交換協定に「(日本人記者は)中国政府に不利な言動を行わない・日中関係の妨げになる言動を行わない・台湾独立を肯定しない」という取り決めが含まれているからです。

 NHKは特にひどく、かつてNHKと中国政府直営の中央電視台が合弁で作った梅地亜(メディア)飯店というホテルがあり、現在NHKはその経営から手をひいてはいるものの、中央電視台のメディアセンターとして使われており、NHKの中国取材はすべてこのメディアセンターを通して現地の手配がなされています。

 こんな状況でまともな報道はありえません。

 中国は東トルキスタンを自分達の好きなように利用してきました。1964年から46回もの核実験を行いました。放射能汚染はそうとうなものです。また石油と天然ガスなどの豊富な資源を収奪しています。そして中国人が水を大量に使うことでウイグル族には深刻な水不足が起こっています。

 日々の抑圧、人権侵害もかなり酷いものです。東トルキスタンには開拓に従事する大量の軍人が送り込まれており、ウイグル族がデモを行えば、暴力で圧倒し、虐殺したり逮捕したうえ、中央電視台はウイグル族の暴動だと伝え、日本のマスコミはそのまま報道します。

 ウイグル族を根絶やしにする政策もとられています。若い女性を遠い地域に強制的に働きに出させ、ウイグル族同士での結婚出産を妨害しています。

 サブタイトルは「ウルムチで起こったことは、日本でも起きる」とあります。中国が尖閣列島の領有権を主張しているのはご存知のとおりです。地下資源があると知ったがために急に領有を主張してきたのです。東シナ海のガス田開発も同様です。理屈もなく勝手にやってきて他国の資源を収奪するのが中国のやり方です。

 このまま中国の軍事力が増大し続ければ、やがて日本は中国に収奪される周辺国になってしまうでしょう。


反日マスコミの真実2010 ―日本を壊す、言論統制と情報封殺システム―(OAK MOOK 327 撃論ムック) (単行本) 中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書) NHK捏造事件と無制限戦争の時代 NHKの正体―情報統制で国民に銃を向ける、報道テロリズム(OAK MOOK 293 撃論ムック) 「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは (小学館文庫)
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テーマ : 中国問題
ジャンル : 政治・経済

オリンピックにかかわる科学予算を増やそう

以下のデータを見て下さい。

北京五輪に向け各国が投入した選手強化費
ドイツ  274億円
アメリカ 165億円
イギリス 120億円
中国   120億円
韓国   106億円
日本   27億円
(北京五輪までの1年間 JOC調べ)

 メダル獲得数と予算の額には関係があります。メダル獲得に力を入ている国はそれだけお金を出しています。そのせいでメダルを沢山獲得するために日本ももっと予算をつけるべきだという意見があります。

 その結果得られるのは、2週間ほどの娯楽、国威発揚です。それもいいでしょう。しかし、いくら予算が増えてもメダルの数は変わらないのでオリンピックは他国とのゼロサムゲームです。パイの取り合い。各国が予算をかけてメダルを取り合えば、予算がどんどん膨らんでいくことになります。

 そこで提案したいのは日本独自の方法で効率化をはかったらどうだろうか、ということです。

 効率化にはいくつかの方法があります。競技を絞る。日本人がメダルを獲得しやすい競技絞り込んで予算をつぎ込む。選手を絞る方法もあります。メダルの獲得が見込まれる選手だけにお金を出す。

 しかし、私が提案したいのは、そういうことではなく、科学的手法を取り入れ、その競技にもっとも適した選手を選び強化することです。具体的には、DNAから選手の素質を探る方法を取り入れることです。

 短距離向きか長距離向きかをDNAから調べることができます(テレビでやっていたのですが、詳細は忘れました)。このような手法でもっといろいろな適性を調べる技術が発達すれば効率良く選手を育てることができます。

 科学技術の発展はゼロサムゲームではありません。こうした研究はオリンピックだけでなく科学にプラスとなり、国益となり、いずれ世界のためにもなります。

 スポーツを科学することにお金をかける。しかも先端科学の分野に予算をつけること。これこそ技術立国ニッポンの目指す方向のように思います。

テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

龍馬伝 第10回視聴率 20.4% 広末涼子が20才の娘を演じる無理

 恋愛ターンが長すぎます。篤姫はあれでよかったのですが、龍馬の恋愛を描いてもしょうがないです。ましてや平井加尾との恋愛など嘘くさいです。

 前にも書きましたが、龍馬が千葉道場で北辰一刀流の免許皆伝を得た年に千葉佐那(貫地谷しほり)と結納を交わしたとされています。それに上士の平井家と下士の坂本家での婚姻は普通はありえません。

 いいたくはありませんが、広末涼子は年を取りすぎです。龍馬が土佐に戻り、日米修好通商条約が締結された安政5年(1858年)に、平井加尾は20歳。広末涼子の実年齢は29歳です。坂本春猪役の前田敦子の実年齢は18歳。このくらいの若さ、はつらつさが必要です。

 龍馬(福山雅治)に存在感がないという投書がNHKにけっこう届いているそうです。岩崎弥太郎(香川照之)に食われすぎなんですよね。


 視聴率の推移

 第1回 23.2% 前回との差
 第2回 21.0% -2.2 最低視聴率更新↓
 第3回 22.6% +1.6
 第4回 23.4% +0.8 最高視聴率更新↑
 第5回 24.4% +1.0 最高視聴率更新↑
 第6回 21.2% -3.2
 第7回 20.2% -1.0 最低視聴率更新↓
 第8回 22.3% +2.1
 第9回 21.0% -1.3
 第10回 20.4% -0.6


裏番組との比較
20.4% 20:00-20:45 NHK 龍馬伝
19.6% 19:58-20:54 NTV 世界の果てまでイッテQ!
12.2% 19:58-20:54 CX* ジャンクSPORTS
11.1% 19:58-20:54 EX__ 大改造!!劇的ビフォーアフターSEASON II
*6.9% 20:00-21:48 TX__ 日曜ビッグバラエティ・感動!地球シアター~二度と見られない大自然の奇跡~
*6.8% 19:57-20:54 TBS オレたち!クイズMAN

テーマ : 龍馬伝
ジャンル : テレビ・ラジオ

龍馬伝 第10話「引きさかれた愛」 前田敦子が田舎の小娘すぎる件

 史実では平井加尾(広末涼子)と坂本龍馬(福山雅治)が恋愛関係にあったかどうかは不明です。それをここまでの恋愛劇にすることに若干の違和感を覚えました。実際の平井家は上士、坂本家は下士。いくらなんでも結婚はありえないと思うんですけど…。

 史実ではこのあとも加尾と龍馬の関係は続きます。といっても恋愛というわけではありません。政治的な動きでつながりがあったようです。龍馬伝では当然恋愛がらみで描くんじゃないでしょうか。もしかしたら駆け落ちをする寸前までもっていくかもしれません。実際に竜馬が駆け落ちを目論んだという説もありますが、眉唾です。

 柴田備後(北見敏之)の邸宅で、加尾が京に行くことを承諾し、竜馬が外で「かおー」と叫ぶシーンはよかったです。柴田の俗物ぶりに辟易としながらも武市半平太(大森南朋)が彼をかつがざるを得ない苦しい事情。竜馬たちへの済まない気持ち。いろいろと重なったいいシーンでした。(正直いうと、嘘っぽさに少し醒めましたけど)

 でも、平井収二郎(宮迫博之)がちょっと卑怯かな。腹切るぞと脅して妹に承諾させるなんて。その収二郎も最期は…。許してやりましょう。

 坂本春猪(前田敦子)が登場しました。どうということもない田舎娘に見えました。白い歯ばかりがやけに目立っていました。もう少し可愛くしてやってもいいんじゃないかと思ったのですが、このドラマは見た目のリアル感を大切にしていますので、土佐の小娘は土佐の小娘に見えるように演出する方針のようです。

 坂本乙女(寺島しのぶ)の旦那である医者の岡上樹庵(温水洋一)も登場しました。史実では身長150㎝以下の小男でときおり癇癪を起こして174㎝の乙女に暴力を振るっていたそうです。体格的にも戦闘能力から見ても乙女の方がはるかに上でしょうから、乙女がそうとう自制したのでしょう。樹庵は女中とできていたので、龍馬は彼を嫌っていて、樹庵が留守のときを狙って乙女に会いに行っていました。

 それにしても井伊直弼の影が薄いですね。日米修好通商条約にいたるドタバタも省略されていて、なんで倒幕の機運が高まるのかあれではよく伝わらないでしょう。今回は恋愛シーンが長すぎました。

テーマ : 龍馬伝
ジャンル : テレビ・ラジオ

マンガで見る外国人参政権の危険性

 ほとんど議論がないまま民主党がゴリ押ししようとしている外国人参政権ですが、最近になってやっと反対の声も聞こえるようになってきました。

 これほど国益に関わることなのにマスコミがあまり話題にしないというのはどういうことなのでしょう。ろくに考えたこともないくせに進歩派を気取りたいがために賛成しているところが多いからかもしれません。外国人参政権に賛成をするとさも人権を考えているような印象を与えますから。推進派からのプレッシャーもあるでしょう。当の永住外国人から苦情が来るし、パチンコ関連のスポンサーも多くの広告を出しています。

 外国人参政権についてのわかりやすいまとめを見つけましたのでリンクしておきます。当然、反対の立場からのまとめです。

 民主党もこの法案を通したいのなら、まず憲法を改正すべきです。


【危険!!外国人参政権】←クリックでマンガが読めます。


新版 外国人の参政権問題Q&A―地方参政権付与も憲法違反

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「人権擁護法」と言論の危機―表現の自由と自由社会を守れ! NHK捏造事件と無制限戦争の時代 反日組織・日教組の行状 (家族で読める family book series) (家族で読めるfamily book series―たちまちわかる最新時事解説) 博士の独り言 -マスコミが絶対に伝えない「日本の真実」- 反日マスコミの真実2010 ―日本を壊す、言論統制と情報封殺システム―(OAK MOOK 327 撃論ムック) (単行本)
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テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

太平洋戦争 アメリカ軍が開発したVT信管の脅威

 録画しておいたNHKのシリーズ「証言記録 兵士たちの戦争」の「フィリピン エンガノ岬沖 囮(おとり)とされた空母 瑞鶴」を見ていていて、アメリカ軍が開発したVT信管の存在をはじめて知りました。

 レイテ沖海戦の前、アメリカの艦船における対空防御力が素晴らしく向上していると日本軍は認識していましたが、そこに画期的な兵器の部品が使われていることは知りませんでした。

 それがVT信管です。信管とは爆弾を起爆させるきっかけを作る装置です。VT信管は近くに金属を感知すると起動します。それまでの対空砲の信管は敵機に当たるか適当な時間が経つと砲弾が炸裂するように作られていますが、VT信管の場合、砲弾が当たらなくても、敵機に近づけば炸裂します。砲弾からはたくさんの小さな球がはじきとび、日本の航空機に無数の穴をあけます。

 日本軍は終戦後になってVT信管の存在を知ったといいます。(なんで気がつかないのか。これも不思議ですが)

 なぜ私がVT信管にこんなに反応したのかといえば、日本の戦闘機がアメリカの軍艦に対して戦争途中からあまりに無力になることを不思議に思っていたからです。

 速射能力や射程距離などの点で対空砲の性能が上がったこと、日本の航空機の防御性能が低すぎること、日本に経験豊かなベテランパイロットがいなくなり、訓練不足の技術の低いパイロットばかりになったことなどが理由だとばかり思っていましたが、それにしても戦果が上がらなさすぎるのではないかと不思議に思っていたのです。神風特攻もほとんどが撃墜されているのも不思議に思っていました。

 今回の放送でその疑問が解けました。戦争、とりわけ戦闘に関心のある人には常識でしょうが、私には新鮮な驚きでした。

 戦争初期こそ日本は健闘しますが、作戦のミス(偵察が不十分とか)、暗号解読などの諜報活動の差、圧倒的な工業生産力の差、新兵器の開発力の差などで次第に状況が逆転し、ガダルカナル島の戦い以降はほぼ一方的な戦況となります。この時期にVT信管が開発され、さらに後期になるとレーダーの性能が飛躍的に向上し、日本が制空権を取り戻せる可能性はゼロになったということです。


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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

『絵解き 菜根譚 一〇八の処世訓』 古の聖人や賢者と心を通わせ語り合う

絵解き 菜根譚―一〇八の処世訓
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 画:傅益瑤、書:李兆良

 中国の人生訓である『菜根譚』より108の言葉を選び、美人画家の傅益瑤が水墨画を描き、李兆良が章句を墨書してできたものに、英訳と日本語訳を付けています。

 菜根譚は禅を語りブッダの言葉を引用しており、仏教を基本思想としています。欲を少なく心を穏やかにすることこそが最高の価値であり、忠孝などの人間集団についての倫理は見られず、仕事をすることを勧めはしますが、出世への意欲も弱いようです。

 格言のような処世訓は多く見られますが、原理や道理を説くことはあまりしません。このあたりが仏教書とは違うところかもしれません。しかし、それは必ずしも欠点ではなく、菜根譚の親しみやすさであり読みやすさかもしれません。

 選りすぐりの言葉ばかりなので、引用したい箇所が多すぎて困りますが、とりわけ印象深い言葉をいくつか紹介しましょう。

 主義主張は高位高官の人をもしのぎ、学問教養は高尚このうえなくとも、修養にうらづけられた徳がなければ、つまるところ血気にはやった自己主張にすぎず、すぐれた文才も小手先のわざに堕してしまう。


 徳があってこそその言葉が生きてきます。名言も誰がいうかによって重みが違ってきます。徳もないのに偉そうなことをいうのはみっともないことです。

 水辺で釣糸を垂れるのは、はた目に風流な楽しみに見えても、魚の命を左右する権柄を手にしていることを知らなければならない。
 盤に向かって碁石を打つのは、いかにも上品な遊びに見えても、勝ち負けを争う心が動いていることを知らなければならない。
 趣味も多ければ多いだけ煩わしさも多いのだから、控えるのがよく、才能にしても多方面で発揮するよりは、自分の本性を知って一方面で生かすほうがよいのである。


 釣りは殺生だからよくないというのは江戸時代にもあった考えです。碁や将棋も争う心だからよくないというのはたしかにその通りでしょう。戦争のゲームをしてしまう自分はどれほどひどいかと反省させられます。徳にはほど遠いです。成長するわけがありません。

(略) いまの人の不道徳や不手際をあれこれあげつらうより、昔の人のりっぱな行いに思いをはせるほうがよい。


 まったくその通り。しかし、人の足らないところや失敗は目についてしまうし、つい批難してしまいます。腹をたてることもしばしば。そんなことに時間をつかうより読書をし、昔の賢人との付き合った方がいいようです。

 心はいつも清らかでなければならない。清らかであれば道理のほうから自然にわが心にやってくる。
 心はいつも充たされていなければならない。充たされていれば物欲がわが心に入り込むすき間はない。


 心が濁っているから道理がわからないのです。理屈を言ってもどこか説得力がありません。心が充実していれば、物欲にとりつかれません。空虚な心に渇望が生まれます。空虚な心を埋めようとつまらないことをはじめます。

 心が揺るがずに平静でありさえすれば、いつでも山中の緑陰にある心境でいられる。
 心をひろく持って万物を受け入れ育てはぐくむ心構えがありさえすれば、どこでも魚が躍り鳶が飛ぶような自由自在な心境になれる。


 平常心というのはむずかしいものです。ちょっと嫌なことが簡単に心は揺れ動きます。ハートオブゴールドを求め続けていますが、まったく実現しません。そして私は年老いていく。ニール・ヤング。

 千載一遇のめぐり逢いといったら、それは読書好きの良い友に出会うことである。
 生涯にわたる清らかな幸福といったら、それは一碗の茶をわかす炉からたちのぼる煙のように身を静かな環境に置けることである。


 将来、鴨長明のように方丈庵に暮らす生活をしてみたいという気持ちもあります。でも林の中の小屋となるとどれだけ不便でしょう。できれば図書館とスーパーの近くがいいとか言い出すと、とても実現できそうもありません。

 高位高官の地位にあっても、林中に隠棲しているようなおもむきを失ってはならない。そうあってこそ、ふさわしい風格というものがあらわれる。
 林中に隠棲していても、天下国家を論じるだけの見識を失ってはならない。そうでなければ、ただの世捨て人となってしまう。


 結構ニュースが好きで政治経済にもそこそこ興味のある自分にはこのほうがありがたい。それに世間への関心を失ったら、すぐにボケそうです。このあたり菜根譚が仏教思想とはちょっと違うところです。

 あばら屋ではあるが、日々詩を誦(しょう)し書を読んで古の聖人や賢者と心を通わせ語り合う。貧乏は辛い毎日であると誰が言えようか。
 一樽の酒ではあるが、天を幔幕とし地を敷物として独り宴をし、折々天地自然と一体化する。酔は禅の境地に違うと誰が言えようか。


 漢詩のような生活というのは憧れます。自然と一体となった穏やかな日々。しかし、実際にはできないでしょう。自分は田舎には向かないというのも経験的によくわかっています。でも、いつかそういう心境に近づけたら、と思います。

 菜根譚は仏教を基本としていると最初に書きました。こうやって引用してみると、仏教の厳しさはやや薄く、漢詩的な閑適の生活をよしとする傾向が見られることがわかります。そもそも仏教は酒は禁止されています。自然を楽しむという発想もありません。菜根譚の魅力がこの「ゆるさ」でしょうか。


菜根譚 (講談社学術文庫)
中村 璋八

菜根譚 (講談社学術文庫)
マンガ菜根譚・世説新語の思想 (講談社+α文庫) 20世紀 日本の経済人 (日経ビジネス人文庫) 菜根譚 (岩波文庫) こどもに伝えたい今も昔も大切な100のことば―みんなのたあ坊の菜根譚 20世紀日本の経済人〈2〉 (日経ビジネス人文庫)
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

教養あるいは貧弱な坊やについて

文化人は私のことを“頭が貧弱な坊や”と馬鹿にした
私は岩波文庫を読むことにした
効果は短期間で現れ、満足できるものであった
今ではだれでもが私を立派な教養ある男性としてみてくれる


ブルワーカー

テーマ : 雑記
ジャンル : 学問・文化・芸術

『大河ドラマ入門』 ブログ的雑談とおそろしく似ていない似顔絵

大河ドラマ入門 (光文社新書)
4334035469



 小谷野敦著。

 ドラマ批評ではなく、もろもろの諸事情から大河ドラマを読み解く不思議な入門書です。ただし小谷野氏の個人的な好みに基づく感想が多いので、ついて行けない人も多いかもしれません。

 第一章「大河ドラマの原作」
 大河ドラマの原作は本当の原作ではなく参考程度のことが多いようです。ドラマと並行して小説が書かれることもあり、なんのための原作かよくわかりません。スタッフが基本の流れを作っていて、脚本家の重要度が低いとか。

 原作とされている井上靖の『風林火山』を読んだことがありますが、原作はドラマに比べてかなり短く印象も違います。大河の原作は読んでもあまり意味がないでしょうね。

 第二章「大河ドラマのキャスティング」
 いくつかの役を一覧表にしているのがちょっと楽しい。徳川家康の配役はバラエティに飛んでいて驚きます。郷ひろみから丹波哲郎まで何でもありです。五木ひろしが明智光秀を演じたことがあるとはこれまた驚きです。

 女優では篤姫を演じた宮崎あおいが出色。小池栄子の巴御前も素晴らしかった。最低は茶々を演じた深田恭子。このあたりは小谷野氏に同感。(もっとも私は最高最低を言えるほど大河を見ていませんが)

 上杉謙信を演じたGacktについては「参った」と書いていて、氏は同性愛的な魅力を感じてしまったらしい。確かに男が見えて妖艶な謙信でした。時代考証や史実を無視したあいいう演出もはまれば面白いものです。

 最近は特に役に比べて役者の年齢が高すぎる傾向があるという指摘はその通り。『功名が辻』のときに、舘ひろし=織田信長、柄本明=豊臣秀吉、というコンビのあまりの年寄りぶりに辟易として見るのをやめたことがあります。もっともこのときは後半が面白くて再び見始めましたが。

 第三章「大河ドラマの音楽」
 あまり音楽についての記憶はないので、そうですか、という印象しかありません。私は『新選組!』の主題歌が好きだったのですが、小谷野氏は無視しています。

 第四章「史実と大河ドラマ」
 これは言い出したらキリがないし、ああだこうだと批判するのも野暮というものでしょう。だからなのか、史実というよりおもに時代考証という面から語っています。

 例えば、諱で呼ぶのはおかしいという指摘。信長、秀吉、などと呼ぶことはありえないとか。

 また近代以前は夫婦別姓だったので、細川ガラシャとは呼びません。明智玉とかせいぜい明智ガラシャではないといいます。

 第五章「『春の波涛』事件」は著作権をめぐる訴訟について。第六章「これからの大河ドラマ」はあとがきのような感想。

 全編に著者とその配偶者によるあまり似ていない似顔絵が配置されているのはどういうわけでしょう。ポスター以外に役者の写真が使用できなかったためでしょうか。唯一似ているのは市川染五郎(現・松本幸四郎)。似顔絵だけ見ると奇書の類に入ります。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

龍馬伝 第9回視聴率 21.0% 弥太郎自重もオリンピック総集編のために数字を落とす

 龍馬伝第9回の視聴率は21.0%でした。前回に比べてマイナス1.3%と数字を落としました。イッテQはあまり数字を出していません。むしろバンクーバーオリンピック2010総集編に食われた感じです。

 弥太郎が汚なさを控えめにしたのに残念です。


 視聴率の推移

 第1回 23.2% 前回との差
 第2回 21.0% -2.2 最低視聴率更新↓
 第3回 22.6% +1.6
 第4回 23.4% +0.8 最高視聴率更新↑
 第5回 24.4% +1.0 最高視聴率更新↑
 第6回 21.2% -3.2
 第7回 20.2% -1.0 最低視聴率更新↓
 第8回 22.3% +2.1
 第9回 21.0% -1.3


裏番組との比較
21.0% 20:00-20:45 NHK 龍馬伝
17.2% 19:58-20:54 NTV 世界の果てまでイッテQ!
11.2% 19:00-20:54 TBS バンクーバーオリンピック2010総集編
10.4% 19:58-20:54 CX* ジャンクSPORTS
9.9% 19:00-20:54 EX__ 大改造!!劇的ビフォーアフター
7.5% 19:00-21:48 TX__ 日曜ビッグバラエティ・自給自足

テーマ : 龍馬伝
ジャンル : テレビ・ラジオ

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Author:Cozy
情報処理系講師、フリーライター。減速生活者にしてB級遊民。

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