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妻の死亡リスクを高める夫の存在

 子どもとの関係では「安らぎ」とはほど遠い父親ですが、奥さんとの関係はどうでしょうか。

 都市部での夫婦のコミュニケーションのスタイルを分析したところ、「沈黙」が最も多く、36.4%でした。「妻だけ会話」が32.4%、「対話」が22.7%、「夫だけ会話」が8.5%でした。地方では「対話」が約3割です。(ニッセイ基礎研究所の調査「日本の家族はどう変わったか」1994年)

 夫婦が黙っている時間が長く続き、やがて妻が一方的にしゃべりはじめます。夫がたまにそれに答えて夫婦の対話が少しあります。たまに思い出したように夫がなにかをいいます。夢見ていた「団らん」「やすらぎ」の実態はこのようなものです。

 1989年の古い調査ですが、男女の意識の変化を示す面白い結果を示しているのでとりあげましょう。(総務庁「長寿社会における男女別の意識の傾向に関する調査報告」1989年)

 「老後に大切なものは?」という質問に「良好な夫婦関係を保つこと」と回答した男女の割合です。

 30代では、男性18.5%、女性20.7%と女性が上回っています。
 40代では、男性22.8%、女性16.5%と男女で逆転し、女性が下回ります。
 50代では、男性23.2%、女性12.1%と女性がさらに減少します。
 60代では、男性25.8%、女性10.0%と女性は男性の半分以下まで減ります。

 男性は18.5%→25.8%と伸びているのに対して、女性は20.7%→10.0%と激しく落ち込みました。男性がよい夫婦関係を持とうと思い始めた頃には、女性の方はいい夫婦関係などもう必要ない、と冷めていきます。長年の経験によりそれは無理だとあきらめたのかもしれません。

 高齢になると、妻にとって夫は忌まわしい存在となります。恐ろしいことに女性高齢者にとって夫の存在は死亡につながる一番のリスクになってしまいます。

 愛媛大医学部の藤本弘一郎助手の調査(2002年)では、「夫がいる」女性の死亡リスクは、「いない人」女性の55%も高いそうです。直接の死因には登場しませんが(当たり前だ)、死亡リスクを高める最悪の原因になっています。

 家事を手伝わない夫はなにかと手がかかります。どっかと居間に座り、食事が出るのを待っていて、食事の出るタイミングやメニュー、味について文句ばかりいいます。自分で何もできないので妻が家を空けるのをいやがり、妻は外出もままなりません。妻が友達と会おうとして外出しようとすると、「おれも」と一緒についてくることもあります。このような夫はストレスの原因であり、存在そのものが悪といってもいいでしょう。

 男性にとってはまったく逆になります。「妻がいない」男性の死亡リスクは、「いる」 男性の79%も高くなります。夫がいかに妻に依存して生きているかがわかります。

 だから、男は結婚した方が有利なのだと開き直ることもできますが、死亡リスクを高める存在となってまでも結婚している意味があるのでしょうか。少なくとも結婚に団らんとやすらぎを求めていたはずです。それがまったく逆の存在になってしまうとは、なんとも悲しい末路です。

 とにかく子どもにとっても、妻にとっても、ストレスフルでいやな存在なのが父親=夫です。父親(夫)はお金だけを振り込んでくれれば、いない方がいいのです。これが真実です。「亭主元気で留守がいい」はまさに本音のコピーだったのです。


夫よ、あなたがいちばんストレスです!
村越 克子

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妻が夫にイライラする本当の理由 「未熟な夫」と、どうつきあうの? 「未熟な夫」に、ホトホト困っているあなたへ お父さん、怒鳴らないで―殴られるより苦しいよ! 夫をうとましく思う妻の心がわかる本 (こころライブラリーイラスト版)
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テーマ : 旦那さんのこと。
ジャンル : 結婚・家庭生活

父性愛は存在しない

 父親が子どもとせっする時間が少なくて、存在感の薄い存在であることはわかりました。では、父親は子どもを愛しているのでしょうか。子どもを大切にしているのでしょうか。 さらには、そもそも男性に父性愛などあるのでしょうか。そんな疑問もわいてきます。

 離婚した男はなかなか養育費を払わない実態を見ればその答えはわかります。

 離婚した父親からの養育費の受給状況は、「受けたことがない」が66.8%と最も多くなっています。男性側が「生活費を渡さない」ことが離婚の理由となっているケースが22%(2000年)ですから、離婚が誘引となってお金を出さない人が3倍になっていることがわかります。

 そして養育費を「現在も受けている」が17.7%にすぎません。しかも「現在も受けている」のは、母子世帯になってからの年数が「0~2年目」が最も多くて26.0%です。(厚生労働省『平成15年度全国母子世帯等調査』)

 養育費の支払い状況はとても悪く、最初のうちだけ養育費を払っても、時間がたつと払わなくなります。男は別れてしまえば自分の子どもにお金を出す気などあまりないのです。離れると「自分の子」という意識すら薄れるのかもしれません。

 このひどい実態を救済するために、民事法が改正され、2005年4月から、養育費を取り決めたとおりに支払わないと、裁判所が制裁金を課すことができるようになりました。さらに元夫の給料などから養育費を天引きすることもできます。「父性愛」など頼りにならないので法律による強制が必要です。

 養育費はそれほど高額ではありません。父親と母親の収入の違いによって幅があるとはいえ、月に3万円から6万円が相場です。収入が少なければ、養育費も少なくなりますから、払えないほどの負担ということはありません。一般には20歳まで支払われるものですから、長くても大学卒業までです。

 父親に子どもを愛する本能があるならば、一緒に暮らそうが離婚して離れて暮らそうが、養育費はきちんと支払うはずです。しかし、実際はそうではありません。けっして無理な負担ではないにもかかわらず、家族関係が解消してしまえば、子育てにお金を出さない人は急激に増えます。そもそも父性などないと考えたほうが理解しやすいのではないでしょうか。

 父親が家族を支えるのは義務感と一緒に暮らすことによる愛着からであって、父性愛でも本能でもありません。離婚によって、そのタガがはずれると、義務感は消え、愛着は薄れ、子どものために金なんか出したくないと思うのです。


↓「NHK爆笑問題の学問のススメ」に2回連続で登場したゴリラの博士です。
父という余分なもの―サルに探る文明の起源
山極 寿一
4403230512


家族の崩壊
四方 寿雄
4623029271

テーマ : パパの育児
ジャンル : 育児

子どもに信頼されず嫌われる父親

 子どもと接する時間が短いことが理由かどうかはわかりませんが、父親は子どもからあまり頼りにされていないようです。

 全国高等学校PTA連合会「高校生と保護者の進路に関する意識調査2003」によると進路選択の相談相手で一番多いのが、母親で79.8%、第2位が友人で65.7%、第3位が高校の担任の先生で44.0%、第4位が父親で42.9%です。母親とはずいぶんと差をつけられたものです。高校生が進路を決めることはむしろ父親と相談すべき問題だと思われるのですが、それでもこの数字です。

 子どもの悩みも知らず相談もされない父親。いったいなんのために父親になったのでしょうか。自分勝手に団らんややすらぎを感じていればそれで満足なのでしょうか。

 若者の携帯向けサイトを運営するメディアシークによる「子からみた父親に対する意識調査」(2007年)からは、女子中高生から父親かどう思われているかがわかってきます。

 「お父さんのことが好き?」という質問にYESが42%、NOが15%、どちらとも言えないが43%でした。

 それほど嫌いわれていないという印象です。どちらともいえないという微妙な回答が一番になっていることが気になります。積極的に嫌われてはいないものの、なんともあいまいな存在になっているようにも思えます。

 別の日に実施した「母親」についての質問では、YESが75%、NOが3%、その他が22%となっていました。

 父親は存在感が薄いのでしょうか。愛憎半ばするアンビバレンツな存在なのでしょうか。少なくとも母親に比べれば人気のないことは間違いありません。

 同じ調査での父親が好きな理由の具体例は次の通りです。

 「世界一のお父さんだから」「優しくてぃつもおもしろくて、ちょっとハゲ?進行?だけどそれをネタにして家族を笑わせてくれるから?」「携帯代払ってくれるから」「懲りずに頑張って親父ギャグを連発してるとことか?」「めちゃ性格よくて最高」「勉強を教えてくれる」「便利」

 好きな理由といっても単純に喜べない理由が多くあることがわかります。

 父親が嫌いな理由は次の通りです。

 「見たくもないくらい嫌いだから」「子供を大事にしないから」「タバコを吸うから(※多数)」「センスが悪いし、酒臭いから」「人間以下だから? 存在がウザい?」「ろくに稼いでこない上に白髪だらけの頭!!顔もやっぱイケメンじゃないしキモス!加齢臭もあるしホントありえないくらい最っ低!ためだったら絶対キモい系だね!」「本当の父親じゃないから」「臭いし話さないから」「加齢臭がヤ」「エロじじい」

 激しい嫌悪感が表れています。「お父さんの下着とあたしの下着を同じ洗濯機で洗わないで」などというのはもはや当たり前です。最近は、小学生や幼稚園でも父親に臭いという女の子がいるといいます。なにかと低年齢化していますから、それが普通の女の子の反応になるのかもしれません。

 「お父さんのような人と結婚したい?」という質問に対する答えは、YESが13%、NOが51%、どちらとも言えないが35%、無効が1%でした。NOが過半数となっていることに注目です。

 結婚したくない理由の具体例は次の通りです。

 「顔が嫌だ」「ウザイしキモイ」「見たくもなぃぐらい嫌いだから」「健康面で気を使っているが体型のせいで病気になりやすいから。健康なひとが1番」「ヘタレな人と結婚は…」「もうちょっと子供のために、動いてほしい?なんか足りない…」「すぐキレるし、私達・娘を気にしないでタバコを吸うから」「人間として最低最悪だから」「妻を大切にしてないから」「あんなに家に帰ってこなくて、自分が偉い、みたいな態度をとっている人は嫌だ」

 父親としては我慢できても、男として見ると耐え難いようです。一般に男の子は父親とうまくいかないものですが、最近は女の子の父親嫌悪が目立ちます。父親嫌悪といいますかオヤジ嫌悪といいますか、とにかく中年男性は嫌われています。

 そんな影の薄い父親がこころがけていることは「子どものテスト結果や成績を知る」(48%)ことです。(くもん子ども研究所による調査、2001年)

 たとえ子どもと接する時間がなくても、子どもから信頼されていなくても、好かれていなくても、家族のために働き、子どもをいい学校に入れるために子どもの成績を気にかける。それが現在の父親像です。

 それでもいいではないかと考える人もいるでしょう。父親が家族を守っているのだ、という自負があればいいではないか、と。

 今まで父親の役割や存在感への疑問を述べてきましたが、内閣府の調査では家で過ごす時間はほとんどの層で減少傾向にあることがわかっています。つまり、家族全員がバラバラになり、家族関係が希薄になっているというのです。

 父親は長時間労働で帰りが遅くなっています。母親も帰宅時間が遅くなる傾向にあります。子どもは塾や習い事へかよう通塾率も伸びています。団らんを楽しみとしているはずの結婚が団らんを失う方向に進んでいます。

 グローバル化や労働の自由化などにより労働環境が厳しくなることで父親の長時間労働が増えました。高学歴化により、子どもは塾に通います。教育費がかかるので母親も賃労働にかり出されます。そうして家族が一緒にいられる時間は減ることになりました。そうした状況の中、とりわけ父親が家族から離れつつあるのです。

お父さんのための1日10分、本気の子育て
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「家族」という名の孤独 (講談社プラスアルファ文庫)
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テーマ : 子育て
ジャンル : 結婚・家庭生活

子どもと接する時間の少ない父親

 これまで見てきたメリット(夫婦の分業のメリット、家族の規模の拡大によるメリット)はどちらも経済的なメリットでした。

 それに対してベッカー教授のあげる三つめのメリットは「その他精神的充足など結婚固有のメリット」は精神的なメリットです。

 『平成17年版国民生活白書』によると「パートナーからの愛情や思いやりなど、心理面において得られる大きな満足といったもの」と説明しています。

 厚生労働省の「少子化に関する意識調査」(2004年)によると既婚者、未婚者ともに結婚の良い点を「家族や子どもを持てる」「精神的な安定が得られる」「好きな人と一緒にいられる」「人生の喜びや悲しみを分かち合える」と回答した人が多くいます。

 逆に「経済的な安定が得られる」と回答した人の割合は低く、物理的メリットは減っているという今までの分析はおおむね正しいといえそうです。

 内閣府「国民生活に関する世論調査」(2006年)では、「家族の持つ意味」を質問したところ「家族団らんの場」が66.5%、「休息・やすらぎの場」が61.5%と、もっとも多くが答えています。

 どうやら現在の日本では、「精神的安定」「家族の団らん」「やすらぎ」など、精神的なメリットを結婚の一番の理由と考えているようです。

 ところが、各種調査によると、家族関係は希薄化している実態がわかっています。とりわけ父親が家族との関係から浮いていることが目立ちます。

 同居している家族と接する時間が十分とれているか質問したところ、全体の平均で82.4%の人が取れていると答えています。それに対して、30~39歳の男性は29.5%が取れていないと答えており、40~49歳の男性は33.3%が取れていないと答えています。(内閣府「国民生活選好度調査」2007年)

 働き盛りの男性が家族と一緒にいられないのは、長時間勤務により時間が取れないという状況にあるからでしょう。

 相手を子どもに限定した場合、恐ろしい数字が出てきます。

 小学4年~中学3年の子どもの保護者に対しての内閣府の2006年の調査です。「平日に子どもとかかわる時間」を保護者に聞いたところ、父親は「ほとんどない」「15分くらい」「30分くらい」が合わせて60%でした。なかでも「ほとんどない」が23%もあります。2000年の調査から9ポイント増えおり、平日子どもとまったく接しない父親が急増していることに驚きます。

 母親は「30分くらい」以下の合計で24%でした。「ほとんどない」は4%(2ポイント増)にすぎません。

 子どもの悩みや心配事を「知らない」と答えた父親は67%、母親は34%でした。

 父親が家に帰る時間(起床在宅率)は午後6時頃から増え始め、ピークは午後10時手前です。その頃になれば、小学生以下の子どもはもう寝ています。「まだ寝てる帰ってみればもう寝てる」(第一生命サラリーマン川柳)というサラリーマン川柳はぐうたらな奥さんを指すだけではなく、子どもとのすれ違い生活をも意味しています。

 平日に子どもと接する時間が取れなければ、当然、土日に子どもと接する他はありません。週末だけの父親です。

 では、週末だけの父親は父親らしくしていられるのでしょうか。家族の中にどんな存在感がもてるのでしょうか。


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テーマ : パパの育児
ジャンル : 育児

子育てにおける結婚の経済的メリット

 今までの話には子育てが含まれていませんでした。結婚を子育てという観点から見るとその経済的メリットはどうなるのでしょうか。

 結論をいうと、日本においては結婚の経済的メリットは大きい。比較を絶して大きい。さらに正確にいうと「比較ができない」といえます。

 その最大の理由は、結婚することと子育てはほぼ同義だからです。

 結婚することは子どもを産んで育てることを含みます。結果的に子供が生まれなかったにしても、少なくともそうした意志を持って結婚するのが普通です。

 「出生動向基本調査」調査によれば、「理想とする子どもの数」(理想子ども数)が0人の夫婦は2.3%とごくわずかです。「予定している子どもの数」(予定子ども数)が0人の夫婦も4.3%に過ぎません。(国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」(2002年))。

 それに対して、未婚のまま子どもを持つことはほとんどありません。日本の婚外子の割合は2%です。ほとんど例外的な数字です。

 ですから、日本では、未婚のまま子どもを持たないか、結婚して協力し合って子どもを育てるか、のいずれかを選ぶことになります。結婚は子育てにおいて比較を絶してメリットは大きいともいえますし(もちろん皮肉です)、選択の余地もないのだから、メリットを云々するのは馬鹿げているともいえます。

 もし、子育てにおける結婚の経済的メリットを論じるならば、未婚でも子育てができる状況があって、未婚で子育てした場合と、結婚して子育てした場合で比較しなければなりません。それが日本ではできません。

 日本にあって未婚者がパートナーの協力を得ないで子育てをする場合、子育ての負担が大きすぎます。とりわけ女性にとって、経済的負担は大きなものです。戸籍や財産分与における婚外子差別もあります。現状でシングルマザーが少ないのは当然です。

 子育ては一人で負うにはあまりの重い負担です。ですから、子育てというものは、せいぜい負担をどう分担するのかという夫婦間の按分の問題があるだけです。そして子どもが欲しくない人は結婚しないのです。

 日本と比較してよく話題になるのはフランスです。フランスでは2007年に婚外子の比率が50.5%でした。半数を超えています。結婚しなければ子育てができないという状況ではありません。結婚と子育ては別問題です。

 フランスでは嫡子も婚外子も同じ権利が与えられます。さらに結婚以外の共同関係をサポートするPACS(連帯市民協約)があります。PACSの届け出をすれば、成年に達した二人の個人の間に結婚とほぼ同等の法的権利を与えます。税金も安くなります。

 PACSはもともと同性愛者を対象にしているため性別に関係ありません。さらに面白いのは一方的に関係を破棄できることです。面倒な離婚の手続きや裁判を経ずに、別れることが可能です。

 このような制度があれば、結婚をしなくても子どもを持ちやすいでしょう。共同関係によって子育ての負担は分担しあいますが、そうした時期を過ぎれば簡単に共同関係を破棄できます。少なくとも男も女も社会的な縛りから解放されて生きやすくなるのは確かです。少子化への歯止めになるかもしれません。

 B級遊民としても大いに賛成したい制度です。家族生活を楽しんだり、子育てをしたいB級遊民も多いでしょう。かといって、結婚制度の中に生涯縛られるのはつらい。ある程度責任を持ちながら共に生き、いつか責任を果たしたら、簡単に自由な生活に戻れるならば、よりフレキシブルに人生を選べます。

 しかし、日本がそのような方向に変化する気配はないようです。


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テーマ : 子育て
ジャンル : 結婚・家庭生活

家賃、外食、教養娯楽のメリットに反論する

 規模のメリットが見られた家賃、外食、教養娯楽サービスも詳細に検討してすれば、未婚者にとってのデメリットであると単純にはいえません。

 まず、教養娯楽サービスについて検討しましょう。

 教養娯楽サービスとは語学、習い事、旅行、映画などです。未婚者がこれらにお金をかけるのはその通りでしょう。独身貴族の特権です。一方、既婚者はこれらが安上がりになるのかといえばそうではありません。なんらかの割引がきけば規模のメリットといえますが、ほとんどの場合、割引はありません。むしろ既婚者はこのような出費が少ないということです。

 結婚をすれば、生活のためにお金をまわさなければならなくなります。子育てにはお金がかかるでしょう。自分の家を持たねばというプレッシャーもあるでしょう。遊んではいられないのです。

 2004年の厚生労働省「少子化に関する意識調査」で、結婚のデメリットとして「自分の自由になる時間が少なくなる」、「行動が制限される」、「自分の自由になるお金が少なくなる」があげられています。

 つまり、結婚したら教養娯楽よりも生活が優先です。

 独身であれば、自分のために多くのお金と時間が使えます。独身だからこそ、教養娯楽にお金を使えるのであり、それは独身者のメリットであるともいえます。

 次に外食について検討しましょう。

 未婚者は外食が多くなりますので、どうしても既婚者よりも外食にお金がかかります。この点は認めざるを得ないでしょう。

 そう認めたうえで、あえて反論します。

 外食には友人と飲みにいくことや贅沢な外食を楽しむことも含まれます。つまり生活のための外食ということではなく、楽しみとしての外食です。独身者の方がお金が自由になり、時間が自由になりますから、そういう機会が増えます。この点についてはデメリットとはいえません。

 また、実際に外食が多いにしても、独身だから外食をしなければいけないことはありません。日常の食事においては、外食しないように心がけることで無駄な出費は抑えることができます。

 最近は独身者向けの惣菜がとても増えています。冷凍食品や即席の食品にもすぐれたものが多くなりました。お弁当も充実しています。材料を買って料理をするようなきちんとした自炊に比べると割高ですが、単純に外食をするよりは安く上げられます。

 このように食料品を買ってきて料理をせずに自宅で食事をすることを中食(なかしょく)といいます。外食と自炊の中間という意味です。

 日本では単身世帯(別居や死別も含めて)が増え続けています。20歳~49歳でみると単身世帯は30%を超えています。そのため中食用の食品もまた増え続けています。かつては単身者を相手にした商売は効率が悪いので企業も小売店もあまり好んではいませんでした。しかし、単身世帯は無視できないほどに増えました。彼らを相手にしなければ商売が成り立ちません。日本は急速に単身者に優しい社会になりつつあります。既婚者と同じとはいわないまでも、その利便性の差は縮まりつつあります。

 つまり、未婚者はより多く外食をしているけれど、外食をしなくてもいい状況にはあります。本人が節約したければ簡単にできます。未婚者は贅沢な外食もしやすいし、日常的な節約もできます。基本的に、選択の問題ではないか、ということです。

 最後に、家賃について検討してみましょう。

 一人が賃貸アパートで生活するよりも、部屋数を多くしても多人数で一つのアパートに暮らすほうが一人当たりの住宅費は安くなります。その点では、異論はありません。坪単価が同じなら、共有部分があればそれだけお得ですから。

 基本的には反論はありませんが、あえて寝技的な反論を試みます。

 家賃におけるメリットがあらわれるのは、夫婦共働きのときに限る、ということです。結婚を機に女性が専業主婦になった場合、規模のメリットは失われてしまいます。共働きでなければ未婚者の方が経済的に有利なのは当然です。このことはすべての項目についていえますが、要注意です。

 さらに未婚者には実家で親と同居という手段もあります。いわゆるパラサイトシングルです。実家に居れば家賃でのデメリットは一気に解消されます。しかも家具や電化製品も共用ですんでしまいます。この方法は独身者すべてが使えるわけではありませんが、日本にはパラサイトシングルが多くいます。決して無視できない手段です。

 このように家族の規模の拡大によるメリットも見方によっては、また状況によっては簡単にくつがえせます。あえて結婚の誘引となるほどのメリットとはいえないでしょう。

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テーマ : 節約生活
ジャンル : 結婚・家庭生活

結婚の規模のメリットは家賃と外食と教養娯楽

 ベッカー教授が指摘する経済学的な結婚のメリットの2つめは「家族の規模の拡大によるメリット」です。

 『平成17年版国民生活白書』によると「夫婦が一緒に暮らし共同生活を行うことで、二人がそれぞれ単身で生活する場合に比べて、様々な生計費の一人当たりにかかる費用が圧縮され、節約できるということ」です。

 家族で暮らせばキッチンやリビング、バス、トイレは共有するのでひとつでよい。家賃も一人当たりで計算すれば当然安くなります。同じ部屋で同じテレビを見ていれば光熱費も安くなります。家電製品、家具も共有するのでさらに安上がりです。たしかに規模のメリットがあるように思われます。

 ところが、生活白書で既婚者(世帯主の年齢が34歳以下の夫婦のみの世帯)と未婚者(34歳以下)の生活を詳細に調べると、予想したよりも規模のメリットが少ないことがわかります。

 規模のメリットがはっきりあらわれるのは家賃と外食くらいです。それより少し落ちますが教養娯楽サービスにも少しの規模のメリットがあらわれています。つまり未婚者の方が既婚者よりも(一人当たりの)家賃が多くかかり、外食に多く出費し、教養娯楽に多く出費しています。

 他の分野(食料、光熱水道、家具・家事用品、保健医療、教養娯楽用耐久財・用品)では規模のメリットはあまり見られません。

 家賃、外食、教養娯楽サービスは別として、他の分野でなぜ規模のメリットがあらわれないのでしょうか。

 おそらくそこには現代のライフスタイルが影響しているのでしょう。かつては多くの電気製品やぜいたく品が家庭に一つあればよかったのが、現在では一人で一つを持つようになりました。昔はテレビ、ステレオ、エアコンなどは一家に一台しかありませんでした。今ではみんなが自分のテレビを持っています。携帯電話も一人一台。各部屋にエアコンがあります。地方に行けば自動車は一人一台です。家族みんなでひとつのものを共有することが少なくなりました。こうした消費のありかたが規模のメリットを希薄化させていると考えられます。

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テーマ : 節約生活
ジャンル : 結婚・家庭生活

女性の家事能力低下と家事の簡便化

 分業のメリットのもうひとつの前提は、女性が家事全般が得意であることです。それも男性に比べてより効率的にこなせなければなりません。掃除、洗濯、料理が得意で、子育ても見事にこなす、そんな女性でなければなりません。それでこそ結婚における経済的メリットがうまれます。

 しかし、最近の女性は家事が苦手です。そもそも独身時代に母親任せにして自分ではやらなかった女性が多いからです。彼女たちは家事をうまくやろうというモチベーションも低いのです。

 とくに目に付くのが料理下手の女性です。料理の経験がないせいで、レパートリーが少なく、作る料理もまずい。手際も悪く、適切なタイミングに料理が完成しません。これならファストフード店にでも行ったほうがましです。さらにひどくなると、まったく料理はせず出来合いのものを買ってきて、レンジで暖めるだけ。そういう女性も現実にいます。

 せっかく結婚しても、手抜き料理やまずい料理を出されたのでは、分業の意味がありません。男性の方が一人暮らしの経験が長いので、料理ができる人が多くいます。結婚したことで食事のレベルが下がってしまえば、これは結婚のデメリットになってしまいます。

 子どもに朝食の様子を絵に描かせると、とてつもなく貧弱な家庭の食事があからかになったとテレビで紹介されていました。手抜きはもちろん、栄養のバランスも欠いている料理が多くありました。袋入りの菓子パンを並べる朝食にはさすがに驚きました。食事は買ってくるものという新たな常識が生まれつつあるようです。

 では、家事がそれほど難しいのかといえば、そんなことはありません。昔に比べて家事そのものは簡単になりつつあります。分業するほど大変な仕事ではなくなっています。

 コンビニエンス・ストアやスーパー・ストアや惣菜屋を使えば、バラエティある食事にも困りません。最近は一人暮らし用の小さなパックが増えていて、独身者でも無駄なく買い物ができます。冷凍食品の進化もすごいものです。電子レンジで解凍するだけでプロの味付けによるおいしいおかずが手に入ります。(だからこそ主婦は手抜きができるのであり、分業の必要がなくなっています)

 食後は食器自動洗い機に入れておけば、乾燥までやってくれます。

 掃除洗濯も同様です。強力な掃除機があり、コロコロがあり、クイックルワイパーがあります。全自動洗濯機があり、衣類乾燥機があり、クリーニング屋さんがあります。

 誰かに家事をしてもらうほどの苦労は感じません。ましてや独身者の住むワンルームマンションならば掃除の面積もごくわずかです。

 日常のこまごまとした用事も簡単に済ませられるようになりました。ガス、水道、電気の支払いなどはコンビニでも可能ですし、多くの公共料金は銀行から自動引き落としができます。こうしたことは一人暮らしの人間には大変なことでした。それが自動化されています。

 買い物も簡単になりました。時間がなくてもインターネットのオンラインショップを使えば、あっという間です。出かける必要もないし、自宅への配送も指定した日時に宅配業者が配達してくれます。

 生活のインフラが整うことで、家に誰かいないと困ることがほとんどなくなってしまいました。男性女性による上手下手の差もありません。家事の面での分業のメリットは希薄化していることは間違いありません。

 厚生労働省の21世紀成年者縦断調査(2002年)のアンケートによると、家庭内の家事について夫婦いずれが責任を持つ家庭を作りたいかという質問に「夫妻いずれも」と回答した割合は男性57.5%、女性60.8%となっています。つまり家事についての分業志向は低いのです。家事は女の仕事という意識は薄れつつあります。

 結婚における分業のメリットは意識においても実際においても希薄化しています。


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岩村 暢子

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テーマ : 結婚したがらない男が増えている
ジャンル : 独身・フリー

男女の賃金格差が縮まり、分業の意味は薄れた

 分業のメリットを成立させるひとつの前提は、女性賃労働よりも男性の賃労働の方がはるかに多くの収入が得られることです。

 この前提が崩れつつあります。男女の賃金格差は縮まりつつあり、とくに若い世代では男女差があまりありません。2003年の34歳以下の勤労者単身世帯では、男性を100とすれば女性の収入は91.6と近づいています。その差は8.4%です。分業の意味はなくなったといえます。

 女性の収入が増えたのは、ひとつは雇用均等法のおかげであり、ひとつは女性の高学歴化のおかげでしょう。そのことはなんら悪くはありません。むしろよいことです。しかし、夫婦の分業のメリットを失わせる結果になっています。

 実際にはこの数字以上に分業のメリットは希薄化していると考えていいかもしれません。というのも、これらは平均値であり、出会った男女がつねに男性が8.4%だけ収入が多いわけではありません。もっと男女差が少ないケースや男女で逆転するケースが出てきます。この場合は分業のメリットはありません(逆に、極端に女性側の収入が多ければ、専業主夫との組み合わせもあるかもしれません)。

 出会った男女が結婚に踏み込む誘引として男女の賃金価格差が力を発揮するのは適切な出会いがあってこそです。よく女性が「いい男がいない」と口にするのは、こういう経済的な事情も半分は含まれているかもしれません。

 男女の賃金格差について若い世代ではなく全体を見てみましょう。2004年の男女の一般労働者について平均所定内給与額の比較では、男性100に対して女性は67.6とまだまだ大きく開いています。年齢が上がれば男女の賃金格差は広がる傾向にあるためです。

 これには複合的な要因があります。女性の方が昇進しにくいという問題があります。 結婚退職して家庭に入り、その後、パートなどで働くケースが多いので、どうしても賃金が下がることになります。

 しかし、若い女性ほど高学歴化していますから、女性でも退職しないで働き続ける人が多くなってくれば、そして欧米のように元の職場に短期間で復帰するようなれば、この全体での男女の賃金格差は縮まることになるでしょう。

 となれば、今後も男女の賃金格差が縮まり、分業の意味は薄れるという傾向は続くと思われます。

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫 や 32-1)
山田 昌弘

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テーマ : 結婚できない?しない?
ジャンル : 独身・フリー

夫婦が分業しても経済的な効果がない

 結婚のメリットの一番目は「夫婦の分業のメリット」です。

 分業が経済的な効果があるのは誰でも知っています。それぞれの人が自分の得意な仕事を分担することで分業の効果は高まります。これを夫婦に当てはめたのが、「夫婦の分業のメリット」です。

 『平成17年版国民生活白書』では「家庭外で就労して収入を得ることと、炊事、洗濯、掃除などの家事一般を賄うことにより生活が成り立っているとした場合に、夫と妻がそれぞれ両者をこなすよりも、役割分担をしてそれぞれが一方に特化した方が効率的だとするもの」と説明しています。

 それには前提があります。まず男性の賃金が女性より高いことです。それも大きな差があればあるほど効果的です。

 次に、女性の方が家事の能力が高いことです。家事能力に男女差があればあるほど、女性が家事に専業化したほうが効率はよくなります。

 「つまり、男女の賃金格差が大きいほど、また家事スキルの差が大きいほど、分業するメリットは大きい」(『平成17年版国民生活白書』)のです。

 現在の日本ではこの前提が崩れてしまいました。そのため分業のメリットは得られなくなったのです。

 詳細を以下に見ていきます。


国民生活白書〈平成17年版〉子育て世代の意識と生活 (「暮らしと社会」シリーズ)
内閣府
4171904773


国民生活白書 平成19年版 (2007)
内閣府


国民生活白書〈平成18年版〉多様な可能性に挑める社会に向けて (「暮らしと社会」シリーズ)
内閣府
4915208109

テーマ : 家庭と仕事
ジャンル : 結婚・家庭生活

失われる結婚の理由

 晩婚化、未婚化の理由がいろいろ取りざたされています。しかし、大きく分ければ「世間の圧力の低下」「若年層の貧困化」「結婚の経済的メリットがなくなったこと」の3つが大きな理由です。

 まず、「世間の圧力の低下」。つまり、まわりから「結婚しろ」といわれなくなった、ということです。

 以前は結婚が当たり前とされていました。結婚しないと社会的な信用がないともいわれました。しかし、今では晩婚化、未婚化が進んだせいもあって、結婚が必ずしも当たり前ではなくなり、結婚すべしという世間の圧力も弱まりました。

 「結婚は個人の自由であるから、結婚してもしなくてもどちらでもよい」に賛成する割合は、92年には30.9%であったが、2004年には44.5%となっています。(内閣府『男女共同参画社会に関する世論調査』(2004年))。

 このような傾向がさらに強まれば、世間の見方も変わってくるでしょう。独身であることをほめられることはないでしょうが、独身に対する非難の目や蔑む声がなくなれば、独身でも肩身の狭い思いをせずに生きていけます。

 結婚するしないはそれぞれの生き方なのですから、本来誰かにとやかくいわれるものではありません。多様な生き方のひとつとして世間に認知されるべきですし、実際のそのように世間の考えは変わりつつあります。これは喜ばしい傾向です。

 次に、「若年層の貧困化」。若者が貧乏になっていることです。

 独身男性には低所得者が多いというデータがあります。(日本家族社会学会全国家族調査研究会『家族についての全国調査』(1998))。男性の方が家庭の経済的責任を持つことが期待されたいるために、低所得の男性は結婚がしにくい状況にあります。男性の非正規雇用者は結婚生活を維持する生活費が稼げないために、未婚化、晩婚化が進んでいるのです。前の記事に200~300万円に年収の壁があると書きましたが、若年者の貧困化と晩婚化には各種調査で関係があることがわかっています。

 貧困はそれ自体が問題です。貧困が原因で結婚したい人ができないのなら、これもまた問題です。しかし、結婚のメリット、デメリットとは別問題なので、ここでは検討しません。

 最後に「結婚の経済的メリットがなくなったこと」。

 シカゴ大学の経済学者でノーベル経済学賞を受賞したベッカー教授は経済学的な原理を結婚や家族など、さまざまな社会問題に適用しています。それにより経済学的な結婚のメリットも明らかになりました。

 ベッカー教授は経済学的な結婚のメリットを次の3つに分類しました。「夫婦の分業によるメリット」、「家族の規模の拡大によるメリット」、「その他精神的充足など結婚固有のメリット」(3つめは経済とは関係ないようですが)です。平成17年版国民生活白書「子育て世代の意識と生活」では、これに加えて「保険としてのメリット」を追加しています。

 このベッカー教授の分析こそが結婚のメリットを考える上での重要な指針になります。以下で、それぞれのメリットが現代の日本においてどういう状況にあるのかを検討してみましょう。


結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日
益田 ミリ
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独身王子に聞け!―30代・40代独身男性のこだわり消費を読む
牛窪 恵
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わが国独身層の結婚観と家族観 平成17年
国立社会保障・人口問題研究所

シングル化する日本 (新書y)
伊田 広行


テーマ : 結婚したがらない男が増えている
ジャンル : 独身・フリー

結婚できる年収の壁は200~300万円

 B級遊民は独身主義ではありませんが、閑適、知足、道楽を生活信条としていると、独身でいた方が都合がいいようです。

 B級遊民は収入が少なくても、自分の好きなことをするための時間を確保することが重要だと考えています。となると家族を養うのはちょっと重荷になってきます。家族を持たなければ低収入でも生活できますし、自分の好きなことにばかりに時間が使えます。ですから、B級遊民であろうとすると、どうしても独身のままでいる方が暮らしやすいのです。

 女性から見た場合も、B級遊民は避けたい相手です。国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」(2002年)のアンケートで「結婚相手をきめるときに重視すること」をたずねたところ、男女ともに最も重視されているのは「相手の人柄」がダントツで、「家事・育児の能力や姿勢」、「自分の仕事への理解と協力」が続いています。

 男女で大きく異なったのは、「相手の収入などの経済力」「相手の職業」「相手の学歴」です。もちろん女性が男性にそれを望んでいます。

 具体的にはいくらの年収を男性に望んでいるのでしょうか。

 オリコン株式会社による2007年の調査では、20代~40代未婚女性が「結婚相手に望む必要最低希望年収」は、300万円未満は1.0%です。問題外です。300万円~500万円では、14.3%と希望が出てきます。500万円~700万円がもっとも多く、29.5%でした。

 最低でも300万円はないと結婚は難しいという結論です。これは一人の生活費が150万円という試算と合致します。つまり二人で300万円です。

 カルチャースタディーズ研究所と(株)イー・ファルコンによる別の調査(2006年)で実際の既婚率で見てみると、条件はかなり緩くなります。35~39歳の男性の既婚率は、年収が150万円未満では、17.8%です。先ほどのオリコンの調査では1.0%であったのに、実際には約18倍も結婚できています。理想と現実は違うということでしょう。

 年収が150~300万円未満では、30.9%と上昇します。300万円未満だからといって結婚できないわけではありません。共働きにより不足分を補えば十分生活できます。とはいえ、半分には遠く及んではいないので、結婚には不利であることははっきりいえます。

 年収が300~500万円未満では、50.9%。年収が500~700万円未満では、63.8%。年収が700~1000万円未満では、73.3%。年収が1000万円以上では、77.6%。年収の増加に伴って既婚率は高くなります。(それでも未婚者は多数くいます)

 このように年収と既婚率には明らかな相関関係があります。とくに年収300万円未満では結婚できないとはいえませんが、可能性は低くなります。

 厚生労働省「第5回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)」(2006年)には、「所得額階級別にみたこの2年間の結婚の状況」が報告されています。こちらは所得の区切りが違いますが、結論だけいうと、男性の年収が100~200万円未満が5.1%、200~300万円未満が9.9%となっています。200万円を境にして結婚の格差が生まれています。

 ふたつの調査をあわせてみると、200万円~300万円あたりに結婚における年収の壁があるようです。

 意外と低いところに壁があるなあ、という印象ですが、いずれにせよB級遊民のように収入よりも自由時間を重視する生活は、なんとしても結婚したいと考えている人には向いているとはいえないようです。

 では、B級遊民は結婚の可能性が低いとした場合、本人は結婚しないことをどのように納得できるのでしょうか。本当に結婚しなくても大丈夫でしょうか。若いうちはともかく年をとっても一人でいることは心細くはないでしょうか。

 以下では、この問いに答えるために結婚のメリット、デメリットを考えてみます。

「非婚」のすすめ (講談社現代新書)
森永 卓郎
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テーマ : 結婚したがらない男が増えている
ジャンル : 独身・フリー

ワークシェアリングは理想の労働政策

 リスクもなく、誰でも簡単に、B級遊民の生活を送る方法があります。それはワークシェアリングです。しかし、残念ながら、日本では導入されていません。

 現在の日本では正規雇用といえばフルタイムで働くのが普通です。会社の抱える仕事をこなすだけの労働者がいれば、あとは不要ですから、不要とされた人は失業します。

 そして多くの失業者は非正規雇用として短時間労働のパートタイムやアルバイト、またはフルタイムであっても条件の悪い契約で働かざるを得ません。

 しかし、同じ量の仕事(ワーク)を分け合うこと(シェア)ができれば、多くの人に正規の雇用機会を与えることができます。結果として失業を減らし、不当に条件の悪い非正規雇用が減らせます。これがワークシェアリングです。

 ワークシェアリングにおいては、フル労働の時間は短縮をされるので、今までフル労働をしていた人の賃金は下がることになります。そのせいもあって既得権のある労働者からは反対意見が強いのです。

 ヨーロッパではワークシェアリングを実現している国があります。オランダではワークシェアリングが定着することで失業問題が解決し、人々の生活ものんびりとした生活志向になりました。

 ワークシェアリングもいろいろな形態がありえるが、まずはオランダがやっているような政労使の合意によるパートタイム労働者の均等待遇を実現が必要でしょう。正社員もパートなどの短時間労働者も保険と社会保障の点で同じ待遇にします。賃金も同一労働なら同一賃金(時間当たり)にします。これが基本となります。

 日本でも、労働法が改正され(平成20年4月1日施行)、「正社員と同視すべきパート労働者」の待遇を差別的に取り扱うことが禁止されます。これにより待遇の改善は多少はなされるかもしれませんが、ワークシェアリングへの実現へはまだまだ道は遠いようです。

 仕事を分け合うといっても全員が同じ労働時間で働く必要はありません。労働時間も働き手が自由に選べるようにいくつかのパターンを用意すべきです。6時間のフルタイムがあり、4時間とか3時間くらいの短いパートタイムがあり、毎日ではないけれど週に2、3日のパートもあるというような形が望ましいでしょう。労働時間の選択肢を複数用意できれば、自分に必要な時間だけ働く生活スタイルを選ぶことができます。

 これによりさまざまな家庭の事情に合わせた労働が可能になり、さまざまなライフスタイルが可能となります。もちろん自分で必要だと思うだけ働くB級遊民のライフスタイルの実現も容易になるでしょう。

 ワークシェアリングを実現させるには現在フルタイムで働いている人たちの労働時間を短縮し、労働者の給与が下がります。今の生活を維持するためには給与が下がっては困るという声が当然起こってきます。

 この問題を突破するには、社会保障の充実と安い住宅費の実現が必須となります。日本人は将来の生活に不安があるので貯金を増やそうとします。住宅費が高いのでそれだけ余分に給与が必要になります。こうした問題を解決しないとワークシェアリングはただ我慢するだけの労働政策になってしまいます。

 また、ワークシェアリングを実現するには、きちんとした労務管理が必要です。労働時間の短縮を実現するには、その第一歩としてサービス残業の撤廃に取り組まなければなりません。その次に残業時間を減らす段階に進みます。この方向に労働環境が変化することをいやがる資本家や経営者が多いため、ワークシェアリングは進みにくいのではないでしょうか。

 ワークシェアリングさえ実現すれば、みんなが自分の好きなライフスタイルで生きられます。日本にはやくワークシェアリングが実現することを望みます。


リストラとワークシェアリング (岩波新書)
熊沢 誠
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ワークシェアリング―『オランダ・ウェイ』に学ぶ日本型雇用革命
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根本 孝

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テーマ : 社会
ジャンル : 政治・経済

国民年金は長生き保険

 早死にすることがわかっているなら、老後の心配はいりません。さらに死ぬ時期がわかっているなら、お金を計画的に使い切ることもできます。しかし、問題は長生きしてしまったら、どうするかです。長生きというリスクがわれわれを悩ませています。人生が50年で終わる時代には、老後問題など存在しませんでした。現在の日本が抱える問題の多くは長生きに原因があります。

 老人となっても働き続けるつもりであり、かつまた働ける状態にあるのなら問題も少ないでしょう。ところが、たいがいの人は年とともに気力も体力も衰えます。病気で働けない人も増えてきます。仕事もなくなります。どうしても私的な貯金や企業年金、公的年金に頼らざるを得ません。

 サラリーマンなら厚生年金があるので、なんとかなります。しかし、われわれB級遊民はどうしたらよいのでしょうか。

 自由業なら国民年金。これが基本です。いかに不払い率が高かろうが、他に頼れる何があるのでしょうか。国民年金保険料は、毎月月額13,860円(平成18年4月より。支払額は時期によって違う)を納付します。40年間支払うと満額となります。満額を支払うと月額66,208円の基礎年金を受け取ることができます。

 支払額の総額は\6,652,800。受取を65歳から始めて80歳まで生きたとすると、15年間での総受給額は\11,917,440です。複利で計算すると、年利2.7%弱の利率で貯金をしたのと同じ額です。今の時代(今後はわかりませんが)、この利率はかなりいい方です。

 さらに長生きして85歳まで受給すると、利率3.9%弱の金利がついたことになります。長生きすればするほどお得な制度です。インフレを考慮していませんので、あくまでの貨幣価値での話ですが。

 逆に早死にすると元本割れをします。ちなみに元本ぎりぎり受給できる年齢は、73歳4ヶ月です。これ以下の年齢で死ぬと元本割れをします。しかし、長生き保険なのですから、気にすることはありません。長生きしちゃった場合にちゃんともらえることが大切なのです。

 もちろん国民年金だけでは受け取れる年金額が少なすぎて老後の心配は消えません。そこで、受取額を増やすために存在するのが国民年金基金です。

 国民年金基金は自分に合ったタイプの基金に必要な口数だけ入れます。この国民年金基金も払っておけば老後の心配はありません。老後も月15万円の収入を維持できます。 具体的なアドバイスをすると、シングルならば自分だけが生涯年金を受けられる(配偶者の分はない)B型が安くてよいでしょう。平成17年度の年金は年に794,500円(月額66,208円)なので月15万円を確保するには、さらに8~9万円必要です。そのためにはB型に6~7口入ればよい。6口であれば、3万円+5万円=8万円、7口であれば、3万円+6万円=9万円の受取額になります。

 支払額は国民年金が13,580円。国民年金基金はタイプと加入年齢により異なるので各自資料を取り寄せて研究してください。(国民年金にはおとくな付加保険料というものがありますが、国民年金基金に申し込むと無効になります)

 この国民年金基金の利率はかなりいいのです。シングル向けのB型の場合、80歳まで生きられれば、なんと年利6%弱の金利になります。私が支払い始めた36歳時の例で計算してみました。下手な投資をするよりもよっぽどいいでしょう。

 元を取れるのも71歳6ヶ月(受給開始65歳として)と低めであるのも嬉しい。元本割れの危険が低いのです。

 参考:国民年金基金のホームページ

 いうまでもないことですが、シングル=独身者ならば生命保険は不要です。生命保険は自分の死後に扶養家族を養うためのものです。扶養家族のいない者が生命保険に加入するのはまったくの無駄です。もし加入しているのならすぐにでも解約したほうがいいでしょう。加入するなら、災害保険や病気や怪我の保険です。

図解 年金のしくみ―年金制度の問題点を理解するための論点40
みずほ総合研究所
4492092560


「年金」がアッという間にわかる本 11訂版 (真島のわかる社労士シリーズ)
真島 伸一郎
4789227502

テーマ : 年金マネー
ジャンル : ファイナンス

アフィリエイトはコンテンツの充実を

 アフィリエイトはインターネット上の広告業です。ネットショップのように物を売ることはしません。

 アフィリエイトを始めるには、まず、特定の販売店(Amazonや楽天など)と契約を結び、自分のウェブページやブログにその販売店で扱っている商品の紹介を載せます。興味のある人がその商品のリンクをクリックすると、実際の販売店のページが表示されます。そこで商品が売れると価格の1~数%の成功報酬が自分に支払われるという仕組みです。成功報酬型広告と呼ばれています。(このブログの本の紹介もアフィリエイトです)

 アフィリエイトの場合、自分で商品の在庫を抱えなくてもすみます。商品の発送も必要ありません。さらには顧客の管理も不要です。ですから僻地に暮らしていても、海外に暮らしていても始めることができます。実際、沖縄の離島で暮らしながらアフィリエイトで生活費を稼いでいる人もいます。

 アフィリエイトはただ自分のウェブページに広告となる記事を載せるだけです。成功報酬のパーセンテージが低いかわりに、ウェブページさえ作っておけば勝手に商品が売れて、勝手に成功報酬が支払われるという手軽さが魅力です。

 いくつウェブページを作ろうが、いくつ商品広告を載せようが自由なので、ウェブの数や扱う商品量を増やせばそれだけ儲かります。毎月1万円の利益を出すウェブページを10個管理してれば10万円です。それぞれのウェブページの利益を2万円にすれば、20万円…。

 しかし、アフィリエイトをはじめる人がどんどん増えているため、集客が難しくなる一方です。それなりのノウハウを持たないとさっぱり売れないことにもなりかねません。

 NPO 法人アフィリエイトマーケティング協会の「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2005年」を見ると、アフィリエイトの厳しい状況がよくわかります。

 一か月のアフィリエイト収入を尋ねたところ、「収入はない(26.9%)」「1,000円未満(43.4%)」が7割もいました。「5,000円以上1万円未満」が4.6%、「1万円以上3万円未満」が4.2%、「3万円以上」が1.7%でした。

 注目すべきは最後の「3万円以上」が1.7%という数字です。アフィリエイトはあまりに簡単にはじめることができるため、本気でやっている人ばかりではありません。それにしてもこの数字です。しっかり覚悟を決めて、ノウハウを蓄積しながら本気でやらなければ成功はおぼつかないでしょう。

 誰でも簡単に儲けられるノウハウはありません。なによりもコンテンツの充実が必要です。商品をただ紹介するだけではなく、テーマに関する知識を整理してわかりやすく語り、商品に関して適切な解説ができ、集客できるだけの内容(コンテンツ)をそなえていなければなりません。買わせる以前に内容を読むだけでも価値があるサイトが作れれば、自然と売上は伸びていきます。

 中途半端な取り組みではそこまでは難しいはずです。ましてや自分が関心のない分野ではそこまでできません。自分の興味のある分野、もっと知りたいと思っていた分野からテーマを選び、時間をかけてサイト作りをしなければなりません。はじめるのは簡単ですが、利益を出すのはなかなか大変です。

 もしアフィリエイトが自分の趣味とぴったり一致すると、なかなか楽しい生活が待っています。読書家が読書感想文(書評)を載せているだけで月に数十万円の収入になることがあります。読むだけではなく書く才能も必要ですが、読書が商売になるなんて読書家には夢のような話です。

 私もいずれそんなサイトを作ってみたいと思っています。


アフィリエイトの神様が教える儲けの鉄則50
丸岡 正人

アフィリエイトの神様が教える儲けの鉄則50
アフィリエイトで月100万円確実に稼ぐ方法 プロフェッショナル・アフィリエイトへの道―あなたが稼げない理由教えます アフィリエイト 「やり直し」講座―月10万円稼ぐ受講生が続出中! アフィリエイトの達人養成講座 ケータイアフィリエイト高収入マニュアル
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アフィリエイト、ドロップシッピング、情報起業etc. 時給106万円! ネットで儲ける3つの戦略
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テーマ : 初心者のアフリエイト
ジャンル : アフィリエイト

本好きには「せどり」が最適

 ネット古物商の中でも特に参入する人が多いのが古本の世界です。

希少性や古さに独特の価値を見いだす古書に対して比較的新しい本を対象にするのが古本です。古書を扱うには目利きである必要がありますが、古本を売るにはネットの価格情報さえあれば誰にでもできます。

 古本ならばヤフー以外でも簡単に販売できます。Amazonのマーケットプレイスがそれです。

 Amazonで本を買おうと検索すると新品の本の他に古本が売られていることがあります。この古本は個人が販売している商品です。自分が売りたい商品をマーケットプレイスに登録すると、Amazonが勝手に営業して売ってくれるという仕組みです。

 Amazonマーケットプレイス携帯サーチというサービスを利用すると、携帯電話からマーケットプレイスに出品されている本の価格を調べることができます。この価格とブックオフや古本屋で売っている本の価格差を比べれば利益が計算できます。このように古本転売で儲けることを「せどり」といいます。

 仕入先としてブックオフ(新古書店)を利用している人が多いようです。

 ブックオフではアルバイトでも簡単に値付けできるように、本の新しさと本の状態(汚れているかどうか)を基準にして値付けをしています。その本の古書的な価値などは考慮しません。そのためブックオフでの価格は古本としての価値とは大きくずれています。

 古本市場では高値がつく本でも1000円以下、ときには105円で売っています。こうした古本を購入してネットで販売すれば、数倍の儲けが簡単に出せます。店頭に並んでいる本から素早くその本の価値を見抜ければ「せどり」の達人というわけです。

 最初はAmazonの情報に頼って本探しをすることになるでしょうが、商品知識が増えてくれば、それこそ本の背表紙を見ただけでせどり(背取り)ができるようになります。つまり経験をつめばつむほど効率的に仕入れができるようになります。最初は得意ジャンルからはじめて、次第に手を広げていけば、自然とノウハウが蓄積できます。

 古本は単価が安いため、資本はほとんど不要、リスクもなく始められますから、本好きのネットビジネスには最適ではないでしょうか。


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テーマ : ネットワークビジネス
ジャンル : ビジネス

ネットオークションではじめる「古物商」

 インターネットオークションで商売をする人が増えています。

 日本で最も利用者の多いヤフー・オークションを見るとわかりますが、中古商品が多く扱われています。自分が購入して不要になった商品を売るのが基本でしょうが、それだけでは商売になりません。なんらかの方法で安く仕入れた商品をオークションに出品し、仕入れ値よりも高く売れば、差額が儲けになります。もちろん新品の商品も出品できます。

 店舗は不要、ネットショップのような自前のサイトも不要、ヤフー・オークションのような既存のネットオークションに登録するだけで簡単に売買ができます。

 ネットオークションは一品からでも販売できる敷居の低さが魅力です。手持ちのコレクションや不用商品を販売しながら、仕組みやコツを理解し、次に仕入れをすることで商売を拡大していけば、自然にノウハウを蓄積できます。

 ネットオークションでは、様々な商品を売られています。白物家電、衣類、レコード、マニア向けのコレクション、アクセサリー、古本、骨董品、どんな種類であれ相場より安く仕入れさえすれば利益が出るので素人でも手が出しやすいのです。

 仕入れにはいろいろな方法があります。インターネットオークションで安いものを落札する人もいます。イーベイのような海外のオークションで落札したものを日本で売ることで海外アンティークの古物商を営む人もいます。英語を苦手とする人が多いので、海外から仕入れるだけで商売になってしまいます。

 英語力がそこそこでも、得意のジャンルを作ってしまえば、商品写真と商品名、付帯情報、価格だけでその商品の価値がわかるようになります。意外と敷居は低いのです。輸入品などに関心のある人はぜひチャレンジしてみてください。

 フリーマーケットや骨董市で仕入れる人もいます。

 一般(人)からの買い入れや古物市場に出入りする場合は、古物商の許可が必要になります。気をつけてください。オークションであっても商売として行っている場合は古物商の許可を取っておくべきでしょう。手数料は19,000円程度です。

 オークションの場合も扱い量が多くなれば、在庫管理や倉庫が必要になります。かさ張る割りに儲けが少ない商品よりも小さくても高く売れる商品を扱いたいものです。

 古物商の一番重要なポイントは仕入れです。仕入れがよければ商売になり、仕入れが悪ければ儲けはでません。

 具体的には、仕入れ値の2倍の金額で売れるものを買うようにしてください。手間賃を考えるとそれ以下だとなかなかうまく回転しません。生活費を稼ぐにはこれくらいの利益を乗せなければなりません。

 現在オークションでどの商品がいくらで売れているかをチェックして、価格の把握をしてから、仕入れをしてください。落札価格と仕入れ値をいつも比較していれば間違いは防げます。

 不良在庫を抱えるのもよくありません。在庫商品を置く場所を売れない商品が占拠していては、商売になりません。「これは売れない」と思ったら、多少の赤字を出してでも処分してください。次々と新しい商品を仕入れて、商品をどんどん回転させることが大切です。

ネットで儲ける!ヤフオク
オークション研究会
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海外ネットオークションで月商200万円稼ぐ法
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はじめよう!ネット古物商 (DO BOOKS)
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ネットショップは低コストで全国展開

 最近はインターネットの普及により今までにない新しい仕事の形態が増えてきました。

 とりわけ目立つのはインターネットにお店を持つネットショップです。ネットショップとは、実際の店舗は持たずに、インターネット上にお店を出して、商品の売買をする自営業です。

 ネットショップの一番の魅力は運営にかかる費用がとても少ないことです。

 実際の店舗を持たなくてもすむために、店舗取得のための初期投資、家賃などのランニングコストとも不要です。開店にあたって必要なものは、パソコン、通信回線(ADSL、光ファイバー)、販売用の商品くらいのものです。商品の写真を自分で用意しなければならないなら、デジカメも必要です。

 しかし、いくら無店舗といっても、商品を置いておくためのスペースは必要です。少ない商取引から始めるなら、自宅の空きスペースでも可能ですが、商品の大きさや在庫数によっては、別に部屋を借りる必要があります。とはいえ所詮倉庫にすぎませんから、立地は関係ありません。せいぜい棚を用意するなど収納に工夫が必要な程度です。

 ただし、扱う商品には気をつけなければいけません。個人商店の場合、衣類を扱うケースが多いのは、温度管理が不要で、場所も取らないからです。扱いやすく効率のいい商品を選ぶのがコツです。

 食品に関しては日持ちのいいものなら問題はありません。クール便などで生鮮食料品を送ることもできますが、鮮度管理がとてもむずかしくなります。当然ですが、作りたてのホットドッグや淹れたてのコーヒーをすぐに食べてもらうことはできません。こういうものは固定店舗や移動販売車向きです。

 仕入れたものを売るだけがネットショップではありません。自分で作ったものを売ってもかまいません。工芸品でもアートでもジャンルは問いません。趣味がそのまま実益となれば、願ってもないことです。

 実際の店舗に比べて商圏が恐ろしく広いこともネットショップの特徴です。

 日本中はもちろん、海外からのアクセスもあります。英語のページを用意しておけば、全世界を相手に商売できます。通常、広い商圏を相手にするには多くの店舗を開かなければなりませんが、ネットショップならインターネットに一店舗で十分です。しかも低コストなのですから、恐ろしく効率のいい自営業だといえます。

 商圏が広いから数十倍も、数百倍も儲かるのかといえば、そんなことはありません。ネットショップはすでに当たり前になっていますから、競合するお店が多いのです。通常ならば近所のお店としか競合しませんが、インターネットには距離が関係ありませんから、日本中と競合します。

 ですから商圏の広さを利用するには、自分にしかできないニッチでマニアックなお店を作ることを考えた方がいいでしょう。アメリカのブリキ看板専門店のCandy Towerなどそのいい例です。趣味で集めていたブリキ看板を販売することからはじめて日本で最大の専門店になりました。

 もしこれを実際の店舗ではじめたなら、これほどの成功はなかったでしょう。商圏が限られていると、少ないマニアを相手にした商売は成立しにくいのです。インターネットならば、日本中に散らばっているマニアが応答するので、商売になります。

 こうしたことを考慮すると、扱う商品はやはり自分の趣味のものが一番ではないでしょうか。商品の知識をもあれば、関心も高いはずです。最新の情報や耳より情報をお客さんに提供したり、薀蓄のあるコラムでお客さんの関心を集めたりもできます。

 競合のネットショップに勝つには、やはり自分の店ならではの特徴を出していく必要があります。それができるのは、自分の関心の高い商品を選べばこそでしょう。

 すでに店舗経営している人も新たにネットショップを出すことは大きなプラスとなります。リアル店舗の店番をしながら、パソコンをいじって、ネットショップを運営すれば、時間を有効に使えます。インターネットでお店の存在を知った人がお店まで足を運んでくることもあるでしょう。逆に、お店に来てくれた人が、時間がないからとインターネットで買い物をすることだってあります。リアル店舗とネットショップのハイブリッド経営はこのように相乗効果が期待できます。


主婦も稼げるネットショップで月収100万
近藤 美緒

主婦も稼げるネットショップで月収100万
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坂口 孝則
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テーマ : ネットワークビジネス
ジャンル : ビジネス

簡単にお店を始める方法

 自分のお店を持つのは容易ではありません。なんといっても、資金が必要です。店舗の改装費用や毎月の賃料のほかに、商品の仕入れにかかる費用も必要です。

 自分の貯金を使い、家族などから借りても足りない場合は、国民生活金融公庫などから融資を受けることになります。国民生活金融公庫は小口融資や創業支援をおこなう政府系金融機関です。5年間くらいの事業計画書を作って、自分の商売がうまくいくことを説明しなければなりません。

 金融機関をうまく説得できたとしても、本当に商売がうまくいくかどうか不安ではないでしょうか。失敗すれば借金が残ります。開業資金として作った借金だけではなく、お店を開いた後にも借金がかさんで倒産すれば、返済するのも容易ではない額になります。

 そのことを考えれば、やはりリスクを低く押さえたいものです。

 最初のうちは、実際の店舗を持たないで営業をすることも一つの方法です。フリーマーケットや露店(自動車での移動販売も含めて)で商売をしてみて、ノウハウをつかんでから、店舗を持てば、失敗は少ないでしょう。

 フリーマーケットにはプロといってもいいような人が多く出店しています。彼らがどのような品物を揃えているのか、どのような売り方をしているかを観察し、声をかえて交流するなかでヒントをもらえれば、大いに参考になります。

 骨董品を扱っているならば、骨董市が重要な商いの場となります。こちらは完全にプロの世界です。

 それ以外の露天での商売となると、場所の確保が困難です。ストリートで小さく店を出す人もいますが、許可がなければ撤去を命じられることもあります。安定的に店を出すなら、駐車場の一部などを安く借りて、店を出させてもらうなど、個人的に場所の確保を狙うしかありません。実際に駐車場でのアクセサリー販売で成功し、店舗経営へと発展させたひともいます。本人の工夫次第といったところでしょうか。

 街中で目に付くのが、ワゴン車を改造しての、移動店舗です。お弁当、ホットドッグ、コーヒー、パン、野菜、花と多くの移動販売車が見られます。最近は、こうした移動販売をネオ屋台と呼んでいるようです。

 ネオ屋台の中でもユニークなのは、出張お茶サービス社。なんと70種類ものお茶が用意されています。ここまでくると普通のお店には負けていません。車ごとイベントに呼ばれることもあるそうです。固定店舗にはできない芸当です。

 ただし、移動販売車にはお金がかかります。200万円以上はかかるとみておくべきです。一度購入し、改造してしまえば、店舗を借りるよりは維持費は安いでしょうが、それでも初期費用は相当なものです。収支についてはシビアに考えておくべきでしょう。

 少ない商品数ではじめるなら、レンタルボックスもあります。レンタルボックスとは、店舗内に小さなショーケースを借りて、その中に自分の商品を並べて販売してもらう方法です。安い契約料で試すことができます。しかし、これは商売と呼ぶにはちょっと不自由すぎます。

 小さくてもお店らしい体裁を取りたいのなら、スリフトモールが便利です。スリフトモールを直訳すると倹約商店街。多数の参加者が一坪ほどのお店スペースをそれぞれ借りて自分の商品を置いてもらい、集中レジ方式のお店で販売する商店街です。実際には一つの建物を複数のお店が分割利用している感じです。小規模に自分の商売を試してみるには最適でしょう。仕入れやディスプレイ、資金繰りなど学びながら、小資本でお店を持つことができます。

 以上の方法である程度のノウハウをつかみ、資金をためることができれば、本格的にお店を構える自信もできるでしょう。

移動販売で成功する本―みんなでHAPPYになろうよ
烏川 清治
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おもろい「1坪商法」で食っていく―リストラ、脱サラ、倒産、転業、副業…あなたが探している商売がきっとある70の実例
前垣 和義
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テーマ : 起業・独立への道
ジャンル : ビジネス

成功の秘訣は、「好き」と「個性」

 個人経営のお店はどのあたりに成功のポイントがあるのでしょうか。比較的新しく出現してきた商店のあり方を中心に分析してみましょう。

 ひとつめのポイントは、オーナーがその商売を好きなことです。

 趣味に合っているといってもいいでしょう。お店で提供する商品やサービスが自分の好みであることがとても重要です。

 「商いは飽きない」などといいます。結果が出なくてもすぐにいやにならないことが大切です。そのためにはその商売が好きであることが一番なのです。

 開店してすぐに商売が軌道に乗ることなどありません。しばらくは低空飛行を続けることでしょう。そもそもお店が知られるまでに時間がかかります。常連客がつくのにも時間がかかります。売れる商品と売れない商品がわかってくるのにも時間がかかります。

 もし、好きでもない商売を始めれば、うまくいかないとすぐに「こんな商売などはじめるのではなかった」「別の商品を扱った方がよかったのではないか」などと考えてしまいます。今、成長分野だから、注目のビジネスだから、という理由で始めた人に多い反応です。扱っているものが好きなのではなく、時流に乗っているから楽に儲かりそうだと思って始めた人は、うまくいかなければすぐにイヤになってしまいます。これではお店をよくしようとする努力もしなくなってしまいます。

 もし好きなことを商売にしていれば、このような考えは浮かびません。自分が関心があることなので基本的に楽しいのです。積極的に勉強するので、扱う商品の知識が身につきやすいのです。お客さんに聞かれても、熱意を持って商品について語れます。お客さんだって、お店の人がその商品を好きでもないのに売っていたらイヤでしょう。また来たいとは思いません。

 好きで始めた人は、自分がその商品を購入する立場のお客さんであった経験を積んでいますから、お客さんの立場から自分のお店を見ることができます。自分のお店の足りない点も理解できますし、お客さんが喜びそうなことが何であるかもわかります。だから、改善のための工夫もできます。

 自分の好きなことを仕事にしているため、労働時間が長くなっても苦にならないことも大きな利点です。好きでもない仕事をして別に趣味を持っている人は、残業が増えると仕事に身が入りません。仕事を早く終わらせて、好きなことをしたいのです。しかし、趣味がそのまま仕事なら、早く仕事を終わらせたいなどと考える必要はないのです。今、自分が好きなものを扱っているのですから。

 このように見てくると、好きなことを商売にすることは趣味人であるB級遊民の理想かもしれません。

 ふたつめのポイントは、他店とは違う個性のあるお店であることです。

 個性とは、他に類似のお店がないニッチ(隙間)な分野であること、趣味性の高さ、専門性の高さ、オリジナルな商品やサービスを扱うこと、などです。

 うまくいく商売は誰でも真似したくなります。その商売が誰でも扱える商品を売るのなら、誰でも簡単に参入できます。競合するお店が近くにできれば、お客さんは半分になります。ですから、お客さんを取り合うことがないようにするには、高い専門性、趣味性、特殊性が必要です。それがお店の個性です。

 逆に、すでにたくさんお店がある中に同じようなお店を出したのでは集客がしにくいでしょう。個性的なお店ならば、他店とかぶることはありません。どこにお店を出しても際だっているのです。

 たとえば、ハンバーガーショップは多数ありますが、本場仕込みの専門性の高いハンバーガーショップは多くありません。日本橋のBROZERS’(ブラザーズ)はオーストラリアで修行したオーナーが開いたお店です。マクドナルドのようなハンバーガーショップがあちこちにあるのに、こうしたお店が成立するのは、日本では珍しくマニアックで専門性が高いからです。しかも日本的な老舗の多い日本橋にあっては個性的すぎて浮いている感もなきにしもあらず、です。

 他にも、イタリアのスクーターVespaを扱う専門店、アメリカで人気のモータースポーツNASCAR(ナスカー)のグッズを扱う専門店、メキシコやアメリカのシルバージュエリーの専門店、アメリカのアンティークの専門店などいろいろな専門店があります。

 これらのお店は、日本ではあまり流通がしていない商品をいち早く扱ったために専門店となり得ました。それもオーナーが好きだからこそ、誰もやらないようなお店を開いたのです。

 もちろん専門性の高さは諸刃の剣です。お客さんの数が少ないという弱点もあります。

 店舗にはお客さんが来てくれる範囲があります。これを商圏といいます。たとえば、駅前商店街の商圏は広くてもふた駅隣まで、といわれています。こうした狭い範囲に専門的なものを求めるお客さんは多くいません。

 ところが、専門的なお店が少ないがために、それを求めて遠方からもお客さんが来てくれるという利点もあるのです。そういう意味では、趣味性の高いお店の場合、東京の商圏は関東全域におよんでいます。

 現在はインターネットでネットショップを開いたり、広告をすることができます。ですから、以前に比べて専門性の高さのマイナス面は減っています。この場合、商圏は日本全体ということになります。最近になって意外な専門店が増えている理由はこんなところにあります。

 専門性ばかりが個性ではありません。従来からあるお店を工夫して、個性を出すのもいいでしょう。

 雑貨などの輸入商品、古いおもちゃ、古着屋、古本屋、アンティーク、オリジナルメニューの飲食店、オリジナルブランドなど、今、若い人たちがオープンしているお店は、従来からあるお店に自分なりの趣味性を加えた個性的なものばかりです。大型スーパーや量販店が扱う商品を扱おうという人はほとんどいません。

 今までにない形態のお店も増えています。複合的なお店というのでしょうか、輸入雑貨を売るカフェ。古本屋とカフェ。などカフェとの組み合わせが目立ちます。ビレッジバンガードのような雑多な商品を扱うお店は、一見バラバラのように見えて、ショップオーナーの趣味で統一されています。

 若い人が集まる街に行くとこういうお店がいっぱいあります。ウッディーでおしゃれな外観の古本屋に入ってみると、海外で買い付けた雑貨やオリジナルTシャツを売っていたり、カフェのように椅子と机が置いてあり、本を選びながらお茶が飲めたりします。

 アメリカの古着といっしょにアート作品を売っているお店もあります。

 オーナーの趣味で統一されていれば、どんな組み合わせもオーケーというような状況です。

 従来のお店が普通のものを普通に売ることを生業としていたのに対して、最近の流行の店舗は個性的であることがひとつのアイデンティティとなっています。


こうしてボクらはオーナーになった エイ文庫
ライトニング編集部

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テーマ : 店舗開発
ジャンル : ビジネス

自分のお店を持つ

 時間が自由になる、好きなことを仕事にできるという点では、店舗経営もおすすめの仕事のひとつです。

 最近は、新しいタイプのお店がどんどんオープンしています。若い人たちが自分の趣味を生かしたお店や新しい業態のお店を成功させています。とくに目立つのがのんびりとした雰囲気のお店とや趣味性の強いお店です。

 ゆっくり流れる時間を大切にしたお店は飲食店に多くあります。若い人に人気のカフェなどはとりわけ「ゆっくり」「のんびり」「まったり」をキャッチフレーズのようにしています。最近の飲食店は回転率を上げることで利益を生み出そうとするものですが、若いオーナーの出しているお店はそうではありません。ゆっくりくつろいで欲しいというコンセプトで作られています。ファストフード店とはまったく店の作りも雰囲気も違います。内装やメニューも個性的です。オーナーの趣味が反映しているのでしょう。

 もっともマクドナルドなどに比べれば、コーヒーなどの価格は高く、粗利益は高くなっているはずです。回転率より粗利などというといかのもがめつい印象を与えますが、時間を節約することよりも閑適を味わうことが、こうしたお店の売りなのです。お店の居心地の良さが勝負です。

 マニアックな商品を扱うお店も多くなりました。輸入雑貨などはあたりまえ、海外のアンティークやレアもののコレクション、ガラクタのような古い商品を扱うお店も増えました。

 こうしたお店の魅力はなんといっても趣味性、道楽性です。わかる人にはわかる、欲しい人だけがほしがる、そんな商品が並んでいます。品揃えは当然オーナーの趣味でしょう。自分が好きで集めていたものを売るためのお店を出し、その売り上げでまた好きなものを買い入れてお店に並べます。そういったサイクルで商売をしている人も多いようです。既製品に飽き足らないオーナーたちは、オリジナル商品を開発してお店に並べています。オリジナルブランドもとても増えています。

 そういう様子を見ていると、やはり自営こそB級遊民的な仕事ではないかと思います。自分の夢をそのまま実現できる店舗経営はやはり魅力的な職業です。ショップオーナーがけっこう暇そうにしているのもまた魅力です。閑適、知足、道楽をそのまま実践しているようでうらやましい限りです。


スローワーク、はじめました。
谷田 俊太郎

スローワーク、はじめました。
「好き」をシゴトにした人―WORK FILES 01‐59 ネットではじめる雑貨屋さん 私も持てる。小さくて素敵なネットのお店 小さなお店、はじめました
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テーマ : 店舗開発
ジャンル : ビジネス

フリーランスにおける安定と自由

 フリーランスは被雇用者ではないので、労働時間は自分の自由になります。請け負う仕事の量も自分の営業しだいなので、仕事の量を適当に調整することもできます。いやな客との仕事は二度とやらないなどのワガママも通すこともできます。とにかく自由度の高さは各種労働形態の中でも一番でしょう。

 また、フリーランスの場合、趣味(遊び)と実益(仕事)をかねていることが多いのも特徴です。好きなことをやっているうちに気がついたらフリーランスで仕事をしていたという人も少なくありません。だから、働いているのかただ好きなことをしているだけなのか自分でもわからないことがあります。もし選んだ仕事が趣味の延長であるならば、B級遊民とっては理想の職業形態といえます。

 フリーランスは自由であるかわりに、フリーランスならではの苦労もあります。

 そもそも仕事が取れるのかという問題があります。仕事が取れるフリーランスになるには、それなりの技術技能を身につけなければならないのは当然ですが、それ以前に自分で営業をしなければなりません。クライアントになってくれそうな会社に出向いて、自分を売り込み、仕事を取ってくることくらいはできなければ、やがて仕事がなくなってしまいます。対人関係が苦手な人や自己PRができない人には向いていないかもしれません。

 仕事の受注が増えてきた場合、仕事を断りづらいという問題もあります。せっかくの仕事を断るとそのお客さんから次の仕事が来ない可能性が高くなります。安定的に仕事を請けるには多少無理でもノーとはいえないのが現実です。ですから、仕事が軌道に乗ると、どんどん長時間労働になる傾向があります。

 フリーランスは仕事量が一定してないので、仕事が少ないときの不安と仕事が多すぎるときの長時間労働の苦しさのふたつを行き来することも珍しくありません。

 自宅で仕事をしているフリーランスの場合、公私の区別がつきにくいといった問題もあります。仕事部屋とプライベートルームが同じであれば、さらに仕事とプライベートのメリハリがつきにくく、なんとなくリラックスできません。就業時間も決まっていないし、休憩時にチャイムが鳴るわけでもありません。現在仕事中なのかプライベートなのか本人でもわからなくなります。もっともこういうことは慣れてしまえばどうってことはないのですが、最初のうちは戸惑うかもしれません。

 どうしても慣れない人は別に事務所を借りることになるでしょう。同じ収入を得るためには、その分だけ余計に稼ぐ必要がありますが、職種によっては狭い自室では無理なこともありますから、やむを得ないでしょう。

 ここまでの説明でわかるように、フリーランスには自由はあるが安定はない職業形態です。サラリーマンは逆に自由はないが、安定があります。両者にとって自由と安定のバランスはまったく逆になっています。

 ダニエル・ピンクは『フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか』(ダイヤモンド社)の中で、このように書いています。「フリーエージェントにとって重要なのは、安定より自由。自己表現が自己否定に取って代わった。人々は組織の陰に身を隠すのではなく、自分の仕事に責任をもつようになった。なにをもって成功と考えるかは、あらかじめ決められた定義に従うのではなく、自分自身で決める。」

 まさに、その通りです。自由に大きな価値を見出す人にとってはフリーランスの自由は何物にも代えがたいものです。成功は収入の多い少ないだけに還元されるべきではありません。自由時間、自己表現、自主性、自己管理、責任など総合的に判断されるべきものでしょう。

 自分の好きなことがフリーランスの仕事につながるのなら、トライする価値はあります。手に職をつける職人志向の人もまたフリーランスを目指すのはいい選択です。好きなことをしながら気ままに生きることを実現しやすいのがフリーランスです。


フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
ダニエル ピンク Daniel H. Pink 池村 千秋
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テーマ : 独立・開業
ジャンル : ビジネス

フリーランスはピンからキリまで

 フリーランス(freelance)とは誰かに雇用されて働くのではなく、自分で営業して、仕事を取ってきて、自分で稼ぐ個人事業主であり、自営業の一種です。通常は単発の仕事を依頼されて、その都度契約を結んで働く形態をとります。

 アメリカではフリーエージェント(Free Agent)という言い方もよくされますが、フリーエージェントはフリーランス、臨時労働者(パート、アルバイトなど)、企業家を含むより広い概念です。

 フリーランスといっても、イメージが湧かないかもしれません。具体的な職業名を列挙すると、プログラマやSEなどのIT技術者、Webクリエイター、広告クリエイター、映像クリエイター、イラストレーター、ライター、編集者、カメラマン、ゲームクリエイター、アニメーター、司法書士、税理士、社労士、大工パンケーキなどの職人、校正者、電気工事士、各種コンサルタント、スタイリスト、ヘアメイクアーチスト、メイクアップアーチスト、カイロプラクター、さまざまなインストラクター、さまざまなコーディネーターなどです。

 司法書士などの~士のように公的な資格を要するものもありますが、通常はフリーランスになるのに資格はいりません。自分で仕事を取ってきて、客の要望どおりにこなせればそれだけでフリーランスといえます。

 とはいえ、勝手にフリーランスを名乗っても仕事が取れるわけはありません。まず、その仕事の力を付けるための勉強の期間、トレーニングの期間が必要です。

 学生のうちに勉強しておくという方法もありますが、普通は企業や事務所などで働きながら勉強をし、実力をつけます。資格を要するものの場合も同じく働きながら勉強し、資格を取るのが普通です。そして、ある程度実力がついたら独立してフリーランスになります。これが一番ありきたりのフリーランスのなり方です。

 さて、フリーランスになったとして、どのくらいの収入が得られるでしょうか。

フリーランスは一般的に高収入というわけではありません。30歳~34歳の自営業・自由業の収入と正社員の年収を比べると、自営業・自由業の方が300万円以下の低所得層が多数います。そのかわり700万円以上の所得層も若干ですが正社員よりも多くいます。(カルチャースタディーズ研究所+(株)イー・ファルコンの調査)

 つまり、自営業・自由業は儲からない人から儲かる人まで広く分布していて、ピンからキリまでです。おおむね正社員よりも収入は少なめといったところです。

 もっとも、この数字は店舗経営も含めての数字なので、フリーランスだけの状況はよくわかりません。それでも、フリーランスはその仕事の特性から見て、低収入から高収入まで幅広く分布していることは間違いないでしょう。

 このことは、すなわち、がんばる人はがんばり、がんばらない人はがんばらないというです。それは、自分の都合に合わせて働けるということも意味します。

フリーランスのジタバタな舞台裏 (幻冬舎文庫 き 16-4)
きたみ りゅうじ
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快適・WEBクリエイター生活 フリーで年収1,000万円稼ぐ方法
栗原 明則
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テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

フリーターになるなら計画的に

 フリーターは、「定職に就かず、主にアルバイトで生計を立てている人」を意味します。リクルートが発行するアルバイト情報誌『フロム・エー』が 1980年代後半にフリーとアルバイターを組み合わせて作った造語です。

 時間が自由になる気ままな職業というとフリーターを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、その反面、フリーターは時給が低いので、経済的に恵まれた人か、何らかの展望がない限り、選ぶべき雇用形態ではありません。

 フリーターは臨時雇いのアルバイトですから、各種の保険保障もなく、800~1000円程度の時給しかもらえません。地方ではさらに安くなります。時給が安ければ生活のために長時間働かなければなりません。長時間働くのでは閑適や道楽を楽しむB級遊民など夢の夢です。

 たとえば15万円を稼ぐのに時給800円では187.5時間が必要です。一日8時間働くとして、23.4日必要になります。月に20日以上働くなら正社員と同じです。それで月15万円でボーナスなし、社会保険なし、福利厚生なし、では条件が悪すぎます。

 厚生労働省の「賃金構造基本調査」によると、15〜34歳のパート・アルバイトの平均年収は105万円しかありません。フルタイムで働いていないからでしょう。派遣社員や製造現場の請負作業員などのフルタイムで働く人たちも含めて、やっと140万円位になります。ちなみに同年齢の正社員の平均年収は385万円です。

 年収105万円では、パラサイトシングルで生活費が極端に低い人でなければ、そこそこの生活水準を維持するのも困難です。ですから、フリーターで生活するには、最初から経済的に恵まれていることが条件です。

 フリーターをすすめないのは、金銭面だけが理由ではありません。

 フリーターは単純労働が多いので、技術を身につけるチャンスも失われます。気がついたときには都合のいい安価な労働力として社会の底辺でうごめくしかないという悲惨な事態にもなりかねません。

 若いうちは何とかなっても、年をとると年齢制限にひっかかって仕事にありつけなくなります。かりに仕事があったとしても自分よりも若い正社員や先輩フリーターにあごで使われることになり、プライドがずたずたになり、とてもやっていけるものではありません。

 リクルートフロム・エーがフリーターを対象に調査をしています。「何歳までにフリーターをやめたいか」と尋ねたところ、「一八~二四歳まで」が二八・九%、「二五~二九歳まで」が三四・二%、「三〇~三四歳まで」が一六・八%、「三五歳以上」が七・四%、無回答が一二・七%でした(『フリーター自書2000』)。20代でやめたいという人が大半です。

 一度、単純労働のフリーターになってしまうと、正社員になるのは困難です。リクルートワークス研究所の調査によると、社会人になって初めての仕事がフリーターだった人が、正社員に転身する割合は22.5%です。

 フリーターになるのなら、計画性を持って早い時期からフリーター脱出の道を探るべきでしょう。

 たとえば、パラサイトシングルで、バイトをしながら商売を覚え、貯金した資金でお店を開くとか、インターネットを使った商売を始めるなど、です。もし、時間があって勉強が苦にならないのなら、フリーランスになるための技術を磨くのもお勧めです。この後紹介するいろいろな方法を併用して商売への道を模索してください。

フリーター漂流
松宮 健一
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生きさせろ! 難民化する若者たち
雨宮 処凛
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フリーターにとって「自由」とは何か
杉田 俊介
4409240722

テーマ : どん底からの再起
ジャンル : ビジネス

親の遺産をもらう

 少子化で日本経済が減退するのではないかと危惧する声も多く聞こえます。しかし、B級遊民にとって少子化は幸いする面もあります。親の遺産を少ない人数で分けることができるからです。

 家がもらえるなら、固定資産税を含む維持費だけを払えばよく、賃貸住宅の家賃を払う必要もないし、住宅ローンに苦しむ必要もありません。

 固定資産税は持っている土地建物の評価額によっていろいろです。年に数万円~20万円くらいになります。家賃1~2月分といったところです。

 相続した場合、法定相続分は次の通りです。

1000万円以下の場合、0万円
1000万円~3000万円以下の場合、50万円
3000万円~5000万円以下の場合、200万円
5000万円~1億円以下の場合、700万円
1億円~3億円以下の場合、1700万円
3億円を超える場合、4700万円

 遺産に流動資産が含まれていれば、それで払えばよいし、固定資産ばかりで現金がないのなら、自分の貯金を使うか、あるいは不動産を売ってしまって、小さなマンションを買うとかすればよいでしょう。

 自分ひとりならば、それこそワンルームで間に合ってしまうし、自分が死ぬまでであれば、中古で済ませればよいのです。ワンルームの中古、それも場所を選ばなければそれこそ数百万円で買えます。

 それなりの広い土地があるのなら、相続税対策もやっておきましょう。一番のお勧め親の生存中にアパート経営をはじめることです。アパート・マンションは、一般住宅に比べ相続税評価が3割安になります。これなら支払う相続税は少なくてすみます。将来の安定収入もかねることができて一石二鳥です。しかし、都心以外では賃貸の借り手がつきませんので、あらかじめのリサーチは必要です。

 もし親が建築費は出せないというのなら、共同出資にして共同名義にする方法と親に貸付金という形でお金を出して親の単独名義にしておく方法があります。相続税が多い場合は後者の方が有利です。

 アパート化にする場合、自分が暮らす部屋はアパートの一室にしておくとよいでしょう。親が死んだ後、自分が親の住居していた部屋に移るか、親の住居していた部屋を貸して、自分はそのままアパートの一室に残ると効率的です。自分がアパートの一室に残る場合は、その一室のみは自分が住みやすい形に設計しておくとよいでしょう。

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「親の家」でお金持ちになる方法。―親の持ち家、自宅があれば誰でもできる投資術
白岩 貢
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テーマ : 節約生活
ジャンル : 結婚・家庭生活

これが株式投資法だ

 では、「いい銘柄をいいタイミング」で買うとは、具体的にはどういうことでしょうか。

 まずPER(Price Earnings Ratio)に注目します。PERは株価収益率を意味し、株価と利益(フロー)の関係を表す重要な投資判断指標です。

  PER=株価÷1株あたりの利益

 で計算します。

 PERが高いほど、利益に対して株価が割高です。逆にPERが低いほど、利益に対して株価が割安といえます。

 PERの平均的な値は15であり、12以下であればお買い得です。企業としては稼いでいる割に株価が安い。低PERで購入して、PERが20くらいになったら手放せば、利益が出ます。さらにあがりそうであればもう少し持ち続けます。

 次にPRB(Price Book-value Ratio)に注目します。PRBは株価純資産倍率を意味し、株価と資本(ストック)の関係を表しています。

  PBR=株価÷1株あたりの純資産

 で計算します。

 PBRが高いとその企業の資産に比べ株価が割高であり、逆にPRBが低いほど、株価は資産に比べて割安となります。

 PBRは通常1以上となっていて、その企業は将来的に資産以上に稼ぐだろうことが見込まれています。逆に、PBRが1以下であれば、かなり安い株といえます。

 実際はPBRよりもさらに詳しい分析法(清算価値の分析)がありますが、それは専門書に譲るとしましょう。

 いずれにせよPER、PBRといって指標を見て、大きすぎる数値の場合は、バブルな株価ではないかと疑ってください。逆に、PER、PBRが低い企業は何か問題を抱えているかもしれません。お買い得だと判断するには、業務内容、財務諸表などを仔細に調査する必要があります。

 PERやPBRはインターネットでサービスを提供している証券会社のホームページや四季報のCD-ROMで検索して調べることができますが、それ以上の企業研究については自分でやらなければなりません。といっても、インターネットで調べればいいのですから、そう難しいことではありません。

 さて、その企業に問題がなかったとしましょう。しかし、企業の長期的な成長を期待するのなら、その企業が消費者独占型企業であるかどうかが重要な鍵を握ります。

 消費者独占型企業であるとは、その企業のサービスや製品に関して独占的な支配力を持っていることです。そういう企業は価格競争に巻き込まれずに収益をあげ続けることができます。

 以上の方法で見つけた株は俗にバリュー株と呼ばれます。バリュー株を長期間保有して適正価格まで上昇を待って売るのをバリュー投資法といいます。数値的にもTOPIXを上回るとその優秀性が評価されています。

 とはいえ、株である以上リスクは当然あります。そのリスクをさげる投資法として、銘柄の分散投資、時間的な分散投資を併用しなければなりません。

 少ない銘柄への投資をしていると、その企業が倒産したり、極端に業績が悪くなったりしたら危険です。そうしたリスクを避けるためには多くの銘柄を保有してリスクを分散させる必要があります。その際、20銘柄以上に投資すればリスク分散がうまくいくことがわかっています。

 株価の上がり下がりは時間の経過に伴って起こる現象です。このリスクを回避するには、違って時期に少しずつ株を買う、つまり時間的分散投資をする方法もあります。一般にドルコスト平均法と呼ばれています。若い頃から株に投資する場合、一時にまとまった資金を投資できるわけはありません。どうしても少しずつ株を買うことになります。毎月何万円ずつかを投資に使えば、おのずと時間的分散投資になるわけで、これはリスク回避の方法として理にかなっています。

 あらゆる面から見て、若い頃からの株式投資は、退職金を一度に投資するよりずっといいのです。若隠居を目指して、長期戦略による資産運用を考えましょう。

 ちなみに、少ない額での株投資にはミニ株や「るいとう」が適しています。ミニ株では株価の10分の1から投資できます。るいとう(株式累積投資)とは、毎月一定の金額で株式を買い続けていく株式投資です。投資金額は1銘柄につき1万円以上1,000円単位かつ月間100万円に満たない範囲で自由に設定することができます。

賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法
ベンジャミン グレアム 土光 篤洋 Benjamin Graham
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株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術
角山 智

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テーマ : 投資手法、哲学、心理
ジャンル : ファイナンス

若い頃から資産運用をする

 早期退職を目指して貯金をしたとしても、それだけで安泰というわけにはいきません。40代でのリアイアを目指すとなると、長い人生を支えるだけの貯金はなかなかできません。江戸時代の隠居であれば、家督を譲られた息子が生活費を出してくれたでしょうが、多くのB級遊民に子どもはいないでしょうし、家督などというものもありません。

 せっかく貯めた預貯金もインフレになると価値が目減りするという恐るべき事態もありえます。デフレが続けば現金は強く、いつまでもその価値を減ずることはありませんが、インフレになれば物価が上がり、相対的にお金の力は弱くなります。

 インフレになれば預金の利率もあがります。しかし、物価上昇分をカバーするほどには高率にはならないのが普通です。やはり現金価値の目減りは防げません。

 そこで必要になるのが、お金にお金を稼がせるという発想です。つまり、投資です。

 もちろん短期間にどんと儲けるような投資法はリスクが高すぎてお勧めできません。若いころから貯蓄を心がけるならば、時間を味方につけた投資法を実践するのがよいでしょう。それには、優良な株を安いときに買い、長期間保有するのが最善の方法です。

 なぜこの戦略がいいのかについて説明しましょう。

 ウォーレン・バフェットという株式投資家、経営者がいます。フォーブス誌の2008年度版の世界長者番付でマイクロソフト社のビル・ゲイツを抜いて、ついにトップになりました。資産は620億ドル(約6兆4360億円)です。彼の残した言葉にこういうのがあります。

 「株式市場は、短期的には人気投票の場にほかなりません。しかし長期的には、企業の真の価値を計る計算機の役目を果たしてくれるのです。」

 日本ではデイ・トレーディングがブームとなっていて、個人投資家がインターネットを介して株の売買に励んでいます。数年で資産を何十倍にも増やしたとか、何億円を稼いだと話題になっています。しかし、そんなに大もうけできるのは一握りの人間です。そこそこ儲けている場合でも、たいがいは日経平均がぐんぐん伸びるような調子のいいときに、その流れに乗って儲けていているだけです。日経平均が落ち込めば、一緒になって落ち込んでいます。

 バフェットがいうのは、そういう短期での株価の上がり下がりは一時的な人気投票のようなもので、予想できるものではないということです。そんな気まぐれなものを予想して、株の売り買いをするのは投機であって、投資ではありません。あまりにリスクが高すぎて、勝ち続けることはほとんど不可能です。しかし、長期的に見てみると、株は本来の価格に近づく性質があります。だから、現在は人気がなくても実力のある株を探して本来の価格になるまで持ち続けろということです。

 こういう言葉もあります。

 「株式投資の極意とは、いい銘柄を見つけて、いいタイミングで買い、いい会社である限りそれを持ち続けること。これに尽きます。」

 さきほどの言葉と意味はほぼ同じですが、いい「タイミング」というのが味噌で、本来の実力から見て高値がついている株は買い時ではない、ということです。割安の値が付いているときこそが買い時です。たいがいの人は安い株はこれからも下がるのではないだろうか、人気がない株は危険ではないかと避けようとします。しかし、こういう株の中に将来値上がりする株があります。業務内容、財務諸表をよく調べて安全であれば買いなのです。

 こういえる根拠の一つは長期的な株価の上昇率にあります。日本証券経済研究所の資料によると、1953年から2004年までの東証一部上場銘柄を30年間保有すれば年平均で12~13%収益率になります。1、2年の短期保有ではバラつきが大きすぎてハイリスク、ハイリターンな株も長期保有では安全性の高い投資となるのです。

 むろん今後も12%の収益率になる保証はないのですが、もし年率12%で毎月1万円を30年間投資し続けた場合、最終的には¥34,949,641になります。約3千5百万円です。無利子で貯金した場合は360万円なので、その威力が絶大であることがわかるでしょう。もし月5万円の投資であれば、¥174,748,207、つまり約1億7500万円となります。無利子ならば1800万円にすぎません。(ただし売買手数料や税金は計算していません)

 逆に定年まで勤めてから、退職金を株に投資するのは大変危険です。定年後30年も投資したままにはできません。近いうちに生活費として必要になります。そのとき株価が安くなっていても売って現金化しなければなりません。株は短期での運用になればなるほど、損をする確率が高くなります。そのような危険をおかしても株に投資をするのは精神衛生的にもお勧めできません。かといって長期の投資では自分が死んでしまうかもしれません。

 やはり若い頃から稼いだお金をどんどん株に投資しておくほうが有利で安全なのです。長期保有の有利さという面では、株は若い頃から始めたほうがいいことは、はっきりしています。


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